2018年01月
2018年01月30日
【From America】「インフルエンザで死人多数」
アメリカのウインドゲイト緑です。
今年は世界中にインフルエンザが蔓延していることはご存知と思います。日本でも今年は猛威を振るっているそうですが、アメリカのインフルエンザは死人多数で国民に恐怖感をもたらしています。
インフルエンザの予防注射が今年の場合は10%しか効き目がない、という報道がありましたが、それを証明するかのようにアメリカ全土でインフルエンザが蔓延しています。地図を見ると、ほぼ全部の州が真っ赤になっていて、流行の物凄さを感じます。しかも、「H3N2」というウイルスの威力がとても強くて、10代のホッケー選手や40代のマラソン選手など、一般人よりも体力があり健康に自信がありそうな人達でさえも、病院に担ぎ込まれて18時間後には死亡してしまう、という怖いニュースが流れます。
アメリカ全土でインフルエンザを発症している数は、毎日TVで数字が更新されています。5万人が7万人に、そして私の知っている最新情報では1100万人と言われます。この文章を読んでいただく頃には、もっと数字が膨れ上がっていることでしょう。
予防は先ずインフルエンザの予防注射をすること。たとえ10%しか効果がなくても、やはり注射はしたほうが良いそうです。こまめに手を洗うとかうがいをする。人ごみに行かない。など今まで知っている事ばかりで、特に新しい情報はありません。
ひとつ希望の星と思えることは、インフルエンザ予防注射の研究が進んでいることです。現在は毎年 流行しそうなタイプのインフルエンザ・ウイルスを予測して予防注射を用意していますが、将来は全ての可能なインフルエンザ・ウイルスに効果のあるワクチン(Universal Vaccine)が登場して、5−10年間に一度の予防注射で済むというお話です。そのワクチンが登場するまでは、毎年の予防接種とこまめな日常の注意点に気をつけて自己防衛するしか手はないようです。
皆さん どうぞ気をつけてくださいね!
今年は世界中にインフルエンザが蔓延していることはご存知と思います。日本でも今年は猛威を振るっているそうですが、アメリカのインフルエンザは死人多数で国民に恐怖感をもたらしています。
インフルエンザの予防注射が今年の場合は10%しか効き目がない、という報道がありましたが、それを証明するかのようにアメリカ全土でインフルエンザが蔓延しています。地図を見ると、ほぼ全部の州が真っ赤になっていて、流行の物凄さを感じます。しかも、「H3N2」というウイルスの威力がとても強くて、10代のホッケー選手や40代のマラソン選手など、一般人よりも体力があり健康に自信がありそうな人達でさえも、病院に担ぎ込まれて18時間後には死亡してしまう、という怖いニュースが流れます。
アメリカ全土でインフルエンザを発症している数は、毎日TVで数字が更新されています。5万人が7万人に、そして私の知っている最新情報では1100万人と言われます。この文章を読んでいただく頃には、もっと数字が膨れ上がっていることでしょう。
予防は先ずインフルエンザの予防注射をすること。たとえ10%しか効果がなくても、やはり注射はしたほうが良いそうです。こまめに手を洗うとかうがいをする。人ごみに行かない。など今まで知っている事ばかりで、特に新しい情報はありません。
ひとつ希望の星と思えることは、インフルエンザ予防注射の研究が進んでいることです。現在は毎年 流行しそうなタイプのインフルエンザ・ウイルスを予測して予防注射を用意していますが、将来は全ての可能なインフルエンザ・ウイルスに効果のあるワクチン(Universal Vaccine)が登場して、5−10年間に一度の予防注射で済むというお話です。そのワクチンが登場するまでは、毎年の予防接種とこまめな日常の注意点に気をつけて自己防衛するしか手はないようです。
皆さん どうぞ気をつけてくださいね!
2018年01月27日
ビュッケブルグ歳時記 171
日本での印象
年の初めを日本で過ごしたのですが、今回受けた印象は「日本は、世界一富んだ国!」でした。食 については以前から豊かさに目を見張っていました。
衣 も大方の人が高級に装っていると思いましたし、住 も高層建物の林立だけではなく、個人のマンションの豪華さにも驚くばかりでした。
このように発展した日本に感嘆し、国民が満足している理由も納得出来、それが政治に対する充足感とイコールなのかもしれないと思いました。
ですが、いわゆる里帰りのわたしにはどこか肌触りが違う感じもあったのです。
ある朝、教育問題を取り上げていたTV番組を見ました。地方の或る中学校で行われ始めた授業方法を紹介する内容でした。その内容を簡単に書き出してみます。授業開始に当たって、担当の教師は、今日の授業は僕はしない。生徒の君たちが自分たちで考えて、話し合って、結論に持って行く形の授業をする。課題はこれこれ、と伝えた後、生徒の考えを主体にした形式の授業が始まりました。アクテイブ・
ラーニングと名付けられていました。教師はその間、生徒一人一人の様子を観察し、点数を付けていました。
その後、この授業形式についての専門家の話があったのですが、その中で興味をひかれたのは、「思考力が薄い」とつけられた生徒の成績について、母親が、この力を大きくすための方法を知りたいと要求した所、教育相談の専門家が「家庭での話し合いを多くすることも一手段である」と答えていたことでした。
この授業型は、前にお伝えしたドイツで行われているプロジェクト授業と同じ型で、日本ではこの型を「終尾から始めている」のかな、と思ったのです。理由は「話すことの重要さ」が最後に、学校からではなく相談員から指摘されていたからです。家庭での話し合いが、生徒の思考力向上に適切だということは、話すことの重要性に繋がることです。相談役が云うことを何故学校は率先して教えないのかが疑問になるのです。家庭だけではなく学校でも話すことを授業とするべきではないでしょうか。このような点を知ると、上(文部省)と下(教室という現場)の連結不備を見せられたように思えるのです。
また、この授業形式が未だ試行の段階にあるということも残念に思われました。
ここから、現在、注目されているドイツの教育法を思い出しました。
Kooperatives Lernen と呼ばれる方法で、「協力して学ぼう」とか「共同で学ぶ」という意味です。
この形式はカナダ人のグリーンが最新的な教育法として考慮したもので、学校教育だけで終わる勉強ではなく、生涯を通じてためになる勉強法として築かれた方式ということです。学校での成績が良いということが良い仕事を見つけることに繋がることではないし、社会的能力を持った人とか、グループの一員として物事を処理する能力を持った人の方が、仕事の上での成功が予想されるとの考えが基本となっている教育法です。
以後この方式について折りにふれお伝えしたいと思っています。
ここから、この国では学校教育がその後に続く職場を考慮に入れて考えられていることがわかると思います。既述のように、学校は決して学びだけの舎だけではなく、職場を考慮に入れた人生の舎と考えられているのです。
こんなことが肌触りの違いとして感じられたのかもしれません。
年の初めを日本で過ごしたのですが、今回受けた印象は「日本は、世界一富んだ国!」でした。食 については以前から豊かさに目を見張っていました。
衣 も大方の人が高級に装っていると思いましたし、住 も高層建物の林立だけではなく、個人のマンションの豪華さにも驚くばかりでした。
このように発展した日本に感嘆し、国民が満足している理由も納得出来、それが政治に対する充足感とイコールなのかもしれないと思いました。
ですが、いわゆる里帰りのわたしにはどこか肌触りが違う感じもあったのです。
ある朝、教育問題を取り上げていたTV番組を見ました。地方の或る中学校で行われ始めた授業方法を紹介する内容でした。その内容を簡単に書き出してみます。授業開始に当たって、担当の教師は、今日の授業は僕はしない。生徒の君たちが自分たちで考えて、話し合って、結論に持って行く形の授業をする。課題はこれこれ、と伝えた後、生徒の考えを主体にした形式の授業が始まりました。アクテイブ・
ラーニングと名付けられていました。教師はその間、生徒一人一人の様子を観察し、点数を付けていました。
その後、この授業形式についての専門家の話があったのですが、その中で興味をひかれたのは、「思考力が薄い」とつけられた生徒の成績について、母親が、この力を大きくすための方法を知りたいと要求した所、教育相談の専門家が「家庭での話し合いを多くすることも一手段である」と答えていたことでした。
この授業型は、前にお伝えしたドイツで行われているプロジェクト授業と同じ型で、日本ではこの型を「終尾から始めている」のかな、と思ったのです。理由は「話すことの重要さ」が最後に、学校からではなく相談員から指摘されていたからです。家庭での話し合いが、生徒の思考力向上に適切だということは、話すことの重要性に繋がることです。相談役が云うことを何故学校は率先して教えないのかが疑問になるのです。家庭だけではなく学校でも話すことを授業とするべきではないでしょうか。このような点を知ると、上(文部省)と下(教室という現場)の連結不備を見せられたように思えるのです。
また、この授業形式が未だ試行の段階にあるということも残念に思われました。
ここから、現在、注目されているドイツの教育法を思い出しました。
Kooperatives Lernen と呼ばれる方法で、「協力して学ぼう」とか「共同で学ぶ」という意味です。
この形式はカナダ人のグリーンが最新的な教育法として考慮したもので、学校教育だけで終わる勉強ではなく、生涯を通じてためになる勉強法として築かれた方式ということです。学校での成績が良いということが良い仕事を見つけることに繋がることではないし、社会的能力を持った人とか、グループの一員として物事を処理する能力を持った人の方が、仕事の上での成功が予想されるとの考えが基本となっている教育法です。
以後この方式について折りにふれお伝えしたいと思っています。
ここから、この国では学校教育がその後に続く職場を考慮に入れて考えられていることがわかると思います。既述のように、学校は決して学びだけの舎だけではなく、職場を考慮に入れた人生の舎と考えられているのです。
こんなことが肌触りの違いとして感じられたのかもしれません。
2018年01月24日
2018年01月23日
【From America】「ダッシュボードに気を取られて」
アメリカのウインドゲイト緑です。
交通事故の数はいつまでたっても減りませんね。原因は様々ですが、運転手の注意が運転だけに集中していない時の一瞬に事故は起こることが多いようです。
最近の交通事故の原因の槍玉に挙げられているのは携帯電話ですが、実はそればかりではない、ということが調査の結果で分かりました。それはなんと車自体に搭載されているダッシュボードに問題がある、という結果です。
昔の車のダッシュボードには様々な計器があり、エンターテイメントとしてはラジオだけだったと思います。しかし、最近の車の計器はデジタル化され、ラジオ、CD サテライトラジオ、TV、ビデオ(走行中は画面が見られない工夫がされている)は勿論、GPSは道案内には欠かせないものになっていますが、その操作はインターネットの画面をみているのと同じか、またはもっと複雑です。電話やEメールを音声で伝えたりしてくれて、携帯電話を使わなくても良くなり、事故が減るかと思っていましたが、その操作のためにダッシュボードに目をやる時間が長くなり、結果としては携帯電話を使っていなくても、事故に繋がることになる、という調査結果です。
確かに、便利さと安全性、エンターテイメント性を持たせる車内の快適さと事故を招く確率、これらはなかなか全てを満足させることは難しいのでしょうね。
これらを解決するのには、自動運転の車の更なる開発と実用化が急がれることになるでしょうか? そうすれば、貴方の車の車内はくつろげるリビングスペースになり、知らない間に目的地にたどり着いている。そんな日が早く来るようになれば、このインフォテイメント(インフォメーションとエンターテイメントの造語)問題も解決されるでしょうね。
交通事故の数はいつまでたっても減りませんね。原因は様々ですが、運転手の注意が運転だけに集中していない時の一瞬に事故は起こることが多いようです。
最近の交通事故の原因の槍玉に挙げられているのは携帯電話ですが、実はそればかりではない、ということが調査の結果で分かりました。それはなんと車自体に搭載されているダッシュボードに問題がある、という結果です。
昔の車のダッシュボードには様々な計器があり、エンターテイメントとしてはラジオだけだったと思います。しかし、最近の車の計器はデジタル化され、ラジオ、CD サテライトラジオ、TV、ビデオ(走行中は画面が見られない工夫がされている)は勿論、GPSは道案内には欠かせないものになっていますが、その操作はインターネットの画面をみているのと同じか、またはもっと複雑です。電話やEメールを音声で伝えたりしてくれて、携帯電話を使わなくても良くなり、事故が減るかと思っていましたが、その操作のためにダッシュボードに目をやる時間が長くなり、結果としては携帯電話を使っていなくても、事故に繋がることになる、という調査結果です。
確かに、便利さと安全性、エンターテイメント性を持たせる車内の快適さと事故を招く確率、これらはなかなか全てを満足させることは難しいのでしょうね。
これらを解決するのには、自動運転の車の更なる開発と実用化が急がれることになるでしょうか? そうすれば、貴方の車の車内はくつろげるリビングスペースになり、知らない間に目的地にたどり着いている。そんな日が早く来るようになれば、このインフォテイメント(インフォメーションとエンターテイメントの造語)問題も解決されるでしょうね。