2017年03月
2017年03月28日
【From America】「学校で昼寝を奨励」
アメリカのウインドゲイト緑です。
現代人は老若男女、全員が毎日ストレス一杯の生活を送っていて、皆、万年睡眠不足で疲れている、という人ばかりです。その解決策として、中には生産性を上げるために、昼食後に15分くらいの「昼寝」を奨励して、デスクで寝ることを認めている会社がある、という話題もニュースで取り上げられたりしました。しかし、それは仕事を持つ会社員の話でした。
所が、ニューメキシコ州の学校では何と高校生に15−20分の昼寝を学校が奨励して、眠るための「ポッド」(椅子に囲いがあり、一人の空間が作れる場所)を用意した、ということで話題になりました。高校生の年齢だと8−10時間の睡眠を必要とするのに、3分の1くらいの学生しか十分な睡眠を取っていない、というデータがあり、高校生は勉強以外にもクラブ活動や他のお稽古事などで忙しい毎日を送っていてストレスが一杯だそうです。
そこで、この「お昼寝ポッド」を学校が用意して、大切な試験の前などには仮眠することで集中力を高め、成績を上げる効果を期待しているそうです。使っている学生達は、仮眠することで頭がすっきりして、その後 集中できる、とインタビューに答えていました。
毎日の生活のリズムを正して、自宅の自分のベッドでぐっすりと眠るのが一番良いということは分かっているものの、現代生活ではそれが難しいのでしょうか?
現代人は老若男女、全員が毎日ストレス一杯の生活を送っていて、皆、万年睡眠不足で疲れている、という人ばかりです。その解決策として、中には生産性を上げるために、昼食後に15分くらいの「昼寝」を奨励して、デスクで寝ることを認めている会社がある、という話題もニュースで取り上げられたりしました。しかし、それは仕事を持つ会社員の話でした。
所が、ニューメキシコ州の学校では何と高校生に15−20分の昼寝を学校が奨励して、眠るための「ポッド」(椅子に囲いがあり、一人の空間が作れる場所)を用意した、ということで話題になりました。高校生の年齢だと8−10時間の睡眠を必要とするのに、3分の1くらいの学生しか十分な睡眠を取っていない、というデータがあり、高校生は勉強以外にもクラブ活動や他のお稽古事などで忙しい毎日を送っていてストレスが一杯だそうです。
そこで、この「お昼寝ポッド」を学校が用意して、大切な試験の前などには仮眠することで集中力を高め、成績を上げる効果を期待しているそうです。使っている学生達は、仮眠することで頭がすっきりして、その後 集中できる、とインタビューに答えていました。
毎日の生活のリズムを正して、自宅の自分のベッドでぐっすりと眠るのが一番良いということは分かっているものの、現代生活ではそれが難しいのでしょうか?
2017年03月25日
ビュッケブルグ歳時記 151
外交に大切な「話し合うこと」について 2
今ヨーロッパは、先頃の、幸いにもヨーロッパ同盟継続に賛意するとの結果になったオランダ選挙の後、主要国であるフランスとドイツの選挙を前にして60年の歴史を持つEU連盟の将来が危ぶまれています。
先回のブログでは、トルコとドイツ両国間の外交問題を取り上げ、独占政治を欲する国と民主主義を守る国との外交には「話し合うこと」が残されていて、平和のために必要なのは、銃とか戦車などの武器ではなく、言葉という武器であるのではという意見に賛成すると書きました。そして市民に出来ることはと考える時、行き着くのはやはり、何処ででも、誰とでも、誰でもが自分たちの意見を言い合える社会を作るべきだと思うのです。そしてまた、考えることも、それを公表することも出来る自由のある社会を作るのは教育だという結論に到達するのです。
「何かを学ぶ」には、本を読むとか、他の人から教わるとか数えきれないほどの方法があると思いますが、「学校」は、学ぶということにおいては最高に大きな役目があると思います。あいうえおも、ABCも、1+1=2も学校で習ったことです。
私たちほとんどの市民は、学校で習った知識がその人の基礎知識として生涯を共に歩んでいるという感じや経験を持っていると思います。意識して考えると、学校で習った知識はとても大きな力を持っていることがわかります。
ここで改めて考えるべきだと思うのは、学校教育は知識学習だけで良いのかということです。学校で習う学力知識がその人の基礎知識になるだけの教育力があるならば、社会で生活してゆく時に必要な人間としての役割に必要な事ごとをも教育するべきではないかと思うのです。
その筆頭に「話すことを学ぶ」を挙げたいのです。昔の日本の学校では、授業は教師が教えることを生徒は学ぶという知識習得のためには良い教師権威形でした。授業外では生徒会などがあって、この場では生徒が意見を云えたとは思うのですが、今でも校則は学校側が作り生徒はそれに従うということを聞くと、少しも昔と変わっていないという印象が消せません。
「学校で学ぶことの成果の大きさ」を再考するべきだと思います。学校で習ったことは、その人の生涯中に残るものなのです!
オバマ大統領になったときには、日本では彼の演説の上手さが賞賛されました。新聞の広告欄が彼の演説集出版やレトーリックに付いて本の紹介でいっぱいになったのに驚いたのを思い出します。同時に、このような本を多くの日本の政治家読んでくれるのかなあとあやぶんだことも記憶に残っています。
ドイツの学校教育では「口答」が成績の50%を占めるということは前にお伝えしました。ここでこのシステムを云々することは避けますが、日本で、ある一時期行われ、何をしてよいか判らないからという理由で直ぐ中止になった「総合学習」のことを考えるととても残念な気がします。「総合学習では話すことを学ばせる」とのきちんとした目的が示されて、その時間に自由に話し合うことをしていたら、日本の子ども達も自分の意見を形作り、それを語り合って、お互いの理解のために役立てることを学んでいたのにと思うからです。そしてこれは理解力のある社会形成の第一歩になり、ひいては有為な国際外交手段になったのにと思うのです。
「話せる人」を養成することは「グロバール人」教育だ、といっては間違っているでしょうか。
今ヨーロッパは、先頃の、幸いにもヨーロッパ同盟継続に賛意するとの結果になったオランダ選挙の後、主要国であるフランスとドイツの選挙を前にして60年の歴史を持つEU連盟の将来が危ぶまれています。
先回のブログでは、トルコとドイツ両国間の外交問題を取り上げ、独占政治を欲する国と民主主義を守る国との外交には「話し合うこと」が残されていて、平和のために必要なのは、銃とか戦車などの武器ではなく、言葉という武器であるのではという意見に賛成すると書きました。そして市民に出来ることはと考える時、行き着くのはやはり、何処ででも、誰とでも、誰でもが自分たちの意見を言い合える社会を作るべきだと思うのです。そしてまた、考えることも、それを公表することも出来る自由のある社会を作るのは教育だという結論に到達するのです。
「何かを学ぶ」には、本を読むとか、他の人から教わるとか数えきれないほどの方法があると思いますが、「学校」は、学ぶということにおいては最高に大きな役目があると思います。あいうえおも、ABCも、1+1=2も学校で習ったことです。
私たちほとんどの市民は、学校で習った知識がその人の基礎知識として生涯を共に歩んでいるという感じや経験を持っていると思います。意識して考えると、学校で習った知識はとても大きな力を持っていることがわかります。
ここで改めて考えるべきだと思うのは、学校教育は知識学習だけで良いのかということです。学校で習う学力知識がその人の基礎知識になるだけの教育力があるならば、社会で生活してゆく時に必要な人間としての役割に必要な事ごとをも教育するべきではないかと思うのです。
その筆頭に「話すことを学ぶ」を挙げたいのです。昔の日本の学校では、授業は教師が教えることを生徒は学ぶという知識習得のためには良い教師権威形でした。授業外では生徒会などがあって、この場では生徒が意見を云えたとは思うのですが、今でも校則は学校側が作り生徒はそれに従うということを聞くと、少しも昔と変わっていないという印象が消せません。
「学校で学ぶことの成果の大きさ」を再考するべきだと思います。学校で習ったことは、その人の生涯中に残るものなのです!
オバマ大統領になったときには、日本では彼の演説の上手さが賞賛されました。新聞の広告欄が彼の演説集出版やレトーリックに付いて本の紹介でいっぱいになったのに驚いたのを思い出します。同時に、このような本を多くの日本の政治家読んでくれるのかなあとあやぶんだことも記憶に残っています。
ドイツの学校教育では「口答」が成績の50%を占めるということは前にお伝えしました。ここでこのシステムを云々することは避けますが、日本で、ある一時期行われ、何をしてよいか判らないからという理由で直ぐ中止になった「総合学習」のことを考えるととても残念な気がします。「総合学習では話すことを学ばせる」とのきちんとした目的が示されて、その時間に自由に話し合うことをしていたら、日本の子ども達も自分の意見を形作り、それを語り合って、お互いの理解のために役立てることを学んでいたのにと思うからです。そしてこれは理解力のある社会形成の第一歩になり、ひいては有為な国際外交手段になったのにと思うのです。
「話せる人」を養成することは「グロバール人」教育だ、といっては間違っているでしょうか。
2017年03月21日
【From America】「バラの花の名前」
アメリカのウインドゲイト緑です。
花の名前は色々なものがありますが、その中でも交配を重ねて新種がどんどん生まれるものがありますね。例えば、アメリカでは趣味でバラとかランの新種を作っている人が多くいます。
さて、その名前の付け方が興味深く、アメリカでは人の名前を付けることが多いのです。バラに関してお話すると、園芸の店に行ってバラのコーナーを見ると有名な俳優さんの名前がずらりと並んでいます。ヘンリー・フォンダとかエリザベス・テーラーなど皆が知っている名前です。ちなみに、写真の黄色いバラの名前はヘンリー・フォンダです。
日本で「このバラの名前は吉永小百合です。とか山本富士子です」というのを聞いたことが無いのは私が無知だからかも知れませんが、アメリカは何にでも人名を付けるのが好きだなあ、と感じることがあります。
前にもご紹介しましたが、道路の名前にフランク・シナトラ通り、とかデイーン・マーチン通りなどがあります。また、空港にも人名を付けることが多いですね。NYのJFK空港は勿論ジョンF. ケネデイー大統領の名前を付けています。一方、日本ではもう少し抽象的なというか優雅な名前が多いような気がします。例えば、道路でも山手通りとか昭和通りなどです。また、坂の名前を付けるのも富士見坂に代表される景色を取り入れるもの、とか 長寿坂など誰とは言わないがそこには長寿の方が多くお住まいだ、というようなものです。
名前の付け方に日米の違いを感じますが、友人のバラ好きな人が新種を交配してローズ・ソサエテイーから賞を受けました。勿論、そのバラに付けた名前はご本人のお名前でした。日本人が新種を交配した時にはどんな名前を付けるのだろう? と興味深いものを感じました。
花の名前は色々なものがありますが、その中でも交配を重ねて新種がどんどん生まれるものがありますね。例えば、アメリカでは趣味でバラとかランの新種を作っている人が多くいます。
さて、その名前の付け方が興味深く、アメリカでは人の名前を付けることが多いのです。バラに関してお話すると、園芸の店に行ってバラのコーナーを見ると有名な俳優さんの名前がずらりと並んでいます。ヘンリー・フォンダとかエリザベス・テーラーなど皆が知っている名前です。ちなみに、写真の黄色いバラの名前はヘンリー・フォンダです。
日本で「このバラの名前は吉永小百合です。とか山本富士子です」というのを聞いたことが無いのは私が無知だからかも知れませんが、アメリカは何にでも人名を付けるのが好きだなあ、と感じることがあります。
前にもご紹介しましたが、道路の名前にフランク・シナトラ通り、とかデイーン・マーチン通りなどがあります。また、空港にも人名を付けることが多いですね。NYのJFK空港は勿論ジョンF. ケネデイー大統領の名前を付けています。一方、日本ではもう少し抽象的なというか優雅な名前が多いような気がします。例えば、道路でも山手通りとか昭和通りなどです。また、坂の名前を付けるのも富士見坂に代表される景色を取り入れるもの、とか 長寿坂など誰とは言わないがそこには長寿の方が多くお住まいだ、というようなものです。
名前の付け方に日米の違いを感じますが、友人のバラ好きな人が新種を交配してローズ・ソサエテイーから賞を受けました。勿論、そのバラに付けた名前はご本人のお名前でした。日本人が新種を交配した時にはどんな名前を付けるのだろう? と興味深いものを感じました。
2017年03月16日
2017年03月14日
【From America】「巨大なペットビジネス」
アメリカのウインドゲイト緑です。
前回は、アメリカで離婚した際に「ペットの親権」をどう扱うか? という話題でしたが、今回はアメリカの巨大なペットビジネスに注目してみましょう。
ペットブームとも呼べる昨今のペットビジネスは世界的に広がっています。ご存知の通り、ペットには健康保険がありませんから、病気になった時の獣医さんの支払いも膨大な金額になりますが、それよりペットに関する雑貨の消費の伸びは大変なものです。ペットの首輪、リーシュ、洋服、おもちゃ、ペット用のベッド、ペットを車に乗せる時の様々な車用品、などリストを挙げたらキリがありません。
アメリカでは、何とペットに費やすお金はなんと年間6兆円を越える数字です。
私の知り合いの場合、ペットの猫の首輪にダイヤモンドが付いています。野良猫と区別するために首輪は必要でしょうが、ダイヤモンドを付ける必要があるかどうか? それはペットのオーナーが決めることなのでしょうね。
写真を見てお分かりの通り、ペットに関するグッズを販売する店は、テイファニーやグッチ、ルイビトンなど高級ブランドの店の名前をもじって命名するなど、高級志向に訴えるものも数多くあります。
このペットブームのビジネスがどこまで成長し続けるのか、見守っていきましょう。
前回は、アメリカで離婚した際に「ペットの親権」をどう扱うか? という話題でしたが、今回はアメリカの巨大なペットビジネスに注目してみましょう。
ペットブームとも呼べる昨今のペットビジネスは世界的に広がっています。ご存知の通り、ペットには健康保険がありませんから、病気になった時の獣医さんの支払いも膨大な金額になりますが、それよりペットに関する雑貨の消費の伸びは大変なものです。ペットの首輪、リーシュ、洋服、おもちゃ、ペット用のベッド、ペットを車に乗せる時の様々な車用品、などリストを挙げたらキリがありません。
アメリカでは、何とペットに費やすお金はなんと年間6兆円を越える数字です。
私の知り合いの場合、ペットの猫の首輪にダイヤモンドが付いています。野良猫と区別するために首輪は必要でしょうが、ダイヤモンドを付ける必要があるかどうか? それはペットのオーナーが決めることなのでしょうね。
写真を見てお分かりの通り、ペットに関するグッズを販売する店は、テイファニーやグッチ、ルイビトンなど高級ブランドの店の名前をもじって命名するなど、高級志向に訴えるものも数多くあります。
このペットブームのビジネスがどこまで成長し続けるのか、見守っていきましょう。