2013年01月

2013年01月19日

ビュッケブルグ歳時記 52

成人について その1

 新年を日本で過ごすことが多いのですが、1月の成人の日の様子をテレビで見る度に、ドイツの成人日との差の大きさに驚きます。日本のこの日の街角は、髪飾りから足の先まで華やかに装った若い女性と、スーツで身を正した男性で溢れています。そしてこの若者達のために、市役所などで祝賀会が開かれるようです。日本ではその年に20歳を迎える若い人達が、この日にこぞって成人を祝うのだと思います。
 これと違って、ドイツの成人はその子の誕生日が成人日なのです。当然、18歳になる日が子どもによって違いますから、それぞれ違う日がその子の成人日となるわけです。
 もう一つ、外観で大きな違いに見えるのが、装いにかける費用です。きらびやかに着飾った和装を見ると、とても高価に見えて、保護者の負担が大きいと感心します。これが身にしみたのは、震災の次の年の現地でも同じようにきれいな式服を見た時です。
 
 両国で同じなのは成人した日から選挙権が与えられることだと思います。ドイツでは連邦議会選挙権は18歳ですが、地方議会選挙権は16歳から与えられます。

 こちらでも成人式も家族親族で祝われますが、以前に書いた,宗教の堅信式のよに盛大に祝うことはありません。
 成人を迎えた子どもたちが喜んで行うのが成人誕生日です。それまでは祝い方や手順を両親と共に行っていたのが、今回から子どもは祝い方を自分で決められるのです。費用は未だ親かがリですから、決まった額を親からもらい、その中で計画は自分でたてます。中心はアルコールに関する点だと思います。地下室など自家でパーテイをする子、これが出来ない子のためには教会や市民館が音響設備や台所の付いた相応の部屋を貸すという制度があります。このような施設は,回りの夜の静寂を邪魔しない配慮がされていますから、長い夜を音楽付きで楽しめるのです。

 「成人」ということについて次のような文を読みました。
 「現在使われているVolljaehrigkeit(成人)は、昔は Muendigkeit(成塾、成年)と云われていた。この言葉は中世の社会での、領主と女、子、僕婢の差別からきたもので、支配する領主に対する格差への抵抗の意味を持つ。成熟とは、自分で考えたことを云うのであって、他の人が云ったことを復唱するのではない。これは不当であると考える物事に反抗することを示す。既成の制度や法規に対して、それに不服を持つ場合などに意見を云って、自己弁明をすることでもある。そうすることによって、今まで在ったものを変えることや、理不尽な制度などから解放されることにもなる」
 「成人」の歴史と、その意味が分かって、考えさせられる文だと思います。


aokijuku at 00:05|この記事のみを表示コメント(0)

2013年01月18日

大雪!!

真穂としみok月曜日の雪はすごかったですね
私の住む横浜では10cm以上も積もりました

翌日は晴天だったので、外に出て家の前に小さな雪だるまを作ってみました
P1013070
即席で落ち葉で目と口を作り、散々なことになっているニンジン畑から葉を拾ってきて
手にしてみました

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これがニンジン畑です・・
せっかくここまでがんばってきたのに・・

そんなことはさておき、うちの息子は雪が珍しくて手で握って遊んで、手を真っ赤にして大泣きしてました





toshimi_maho at 07:30|この記事のみを表示コメント(0)

2013年01月17日

【見たり聞いたり107】 「クロネコヤマト」

元旦にクロネコヤマトの車が目立ちましたが今や17万人の人が働いています。
ライバルのゆうパックは年賀状の配達はやっていますが集荷、配送は正月三が日はお休みです。
良し悪しは別にしてこれでは勝負になりません。
満を持して始まった昭和52年の宅急便の初日は全国でたった2個でした。それが
昨年14億個までに成長しています。ゆうパックは約4億個とのことです。郵便局と日通が合併してその数字です。
藤山新太郎一座の新年会でお会いしましたT前社長の話は続きます。
昭和25年に大学卒を初めて6人採用した大和運輸は当時三流会社で日通ははるか上を行く会社でした。なぜそのような会社に入ったのかTさん
ためしに受けてみたと笑って言っていました。中小企業のゆえに数年の内に5人がやめてしまいました。残ったTさんが小倉さんの後社長になりました。
当時一番の大手客だった三越を断ってこの宅急便にかけた小倉.Tさんコンビはまさかここまでになるとは思ってもいなかったとも言っていました。
リスクを取ることの重要性を改めて学びました。Tさんは今年86歳になりますが、まだまだアマチアマジックも上達したいと生き生きと語る姿勢はまぶしい限りです。新年早々良い方にお会いできたこと藤山師匠に感謝します。


aokijuku at 00:05|この記事のみを表示コメント(0)

2013年01月16日

しつけ

先日、家族でファミレスにいったときの話です。

窓際に7mほどの長椅子が設置してあり、その前に4人掛けのテーブルが3台、長椅子の向いは1テーブルに一人掛けの椅子がそれぞれ2脚ずつの設定の真ん中のテーブルに私たちは案内されました。私は長椅子側に座りました。

右隣りには若い両親と一緒の3歳くらいの男の子の3人家族がほぼ同時に案内され、長椅子側には奥にお母さん、その横に男の子が座りました。

しばらくすると、男の子はもう飽きたのか長椅子の上に土足で上がりジャンプしたり寝転がったりし始めました。
お母さんは横でずーっとスマートフォンを操作し、お父さんはただ無言で食事をしています。

さすがのお父さんが息子に注意した時の発言は「危なからちゃんと座って早く食べなさい!」でした。
その後も父親が何回か同じ文言で注意をしていますが、男の子は止めようとせずついには私の右手に男の子の靴が当たりました。

たまりかねて私が男の子に「ちゃんと座りなさい!」と少しきつめに言うと、お父さんは私に謝るではなく、「となりのおじちゃんも危ないと言ってるだろ!」でした。

とうとう最後まで、「周りの人に迷惑だから・・・。」という発言はありませんでした。

日本再生にはまず道徳教育が必要だと痛感しました。



aokijuku at 12:27|この記事のみを表示コメント(0)

2013年01月15日

【From America】「働き者のアメリカ人」

Landscape
アメリカのウインドゲイト緑です。

「日本人は働き者」というのが戦後から高度成長時代の日本のイメージだったようですが、最近はどうでしょう? 土曜日、日曜日はサービス業以外、殆どが休みです。一年間のカレンダーを見ると日本の祝日のほうがアメリカより多いですから、365日の中で働く日数からいうと どうやら日本の方が少ないと言えそうです。

昨年の暮れからお正月にかけて、私の住んでいる地域のゴミ収集日がたまたま12月25日のクリスマス、そして1月1日の元日に当たっていました。私は心の中で「ああー、クリスマスはアメリカの祝日だから、ゴミ収集はないだろう」と思っていました。ところが、朝になるとゴミ収集のトラックの音がします。慌てて外に出てみると、ご近所さんは皆さんゴミを出しています。びっくりしながら、慌てて私もゴミの袋を早速出しました。

さて、元旦になった時、「クリスマスにゴミ収集があったから、元旦でもゴミ収集はあるかしら?」と朝早く外に出てみると、ご近所さんは皆さんゴミを出しています。あら、元旦でもゴミ収集はあるのね、と今度は安心して私もゴミの袋を出しました。いつもと同じ時間にちゃんとゴミを集めていってくれました。

ゴミ収集はただの例に過ぎませんが、アメリカでは会社を5時に退社して家族との時間を過ごすために、朝7時ごろから出社して仕事をしている人がたくさんいます。通勤ラッシュを避けて出社できるので快適だ、なんて言っていますが、家族との時間を大切にするためにいろいろ考えているようです。自宅に仕事を持ち帰って、家族との夕食後に書斎で仕事をする人も多いようです。家族との時間を大切にするためには、見えないところで努力しているお父さんはなかなか大変ですね。一方世界中を見回すと、ヨーロッパでは「夏休みを6週間とらなければいけない」というルールがあるなど、働く時間は国によって様々なようです。勤務時間が長ければ良い、というのではなく、勤務の内容が問題なのはいうまでもありませんが、世界中を見渡すと働き方も様々です。

サービス業に携わっている人たちのご苦労のお蔭で、私たちは楽しく祝日、休日に旅行が出来たり、外食を楽しんだりすることが出来ます。ゴミ収集の仕事も同じことですね。今回のアメリカ祝日ゴミ収集のサービスには多いに感謝しました。


aokijuku at 00:00|この記事のみを表示コメント(0)
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