2012年12月

2012年12月13日

【見たり聞いたり102】 「手を挙げる」

「ハーイ」と真っ先に手を上げたのが小学校2年生の男の子でした。壇上断頭台のイルージョンの始まりの時どなたか希望者?いますかと手妻の藤山新太郎師匠が声をかけたとき誰よりも早く挙手したのが小学校2年生の坊やでした。
皆さん公演や講演時真っ先に手を挙げて質問なり、台上に上がったことありますか。
先月のことです。藤山一座の手妻公演が日本橋であった時青木塾顧問の浜田弁護士ご夫妻がお孫さんをつれて来られていたときのことです。
お孫さんは誰にも相談することなく手を挙げましたがさすがの師匠も困ってしまい、首がしっかり入らないので坊やは大きくなってからねと言ってどうやら用意した?大学のマジッククラブの学生さんを指名して無事断頭台のマジックは終了しました。聞きましたらお孫さんは大変積極的でいつもあのように度胸よく物怖じしないそうです。
アメリカにいる時講演会場で誰よりも早く手を挙げて質問する日本人(アメリカに帰化した)がいました。そうすることが彼の存在価値を示す一番効果的とわりきっていると聞いています。手を挙げてから質問を考えるのはテレビ番組でもありますが、これはこれでなかなか難しい。小学校ですばやく挙手する訓練をしていないと簡単には行きません。お孫さんは稀有な存在で、こらからの日本に必要な教育かもしれません。


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2012年12月12日

バスタブのお湯の量

P1070433先日、京都に出張した際に泊まった某チェーンホテルでバスタブ内にシールが貼ってあるのを見ました。
私はビジネスホテルでは大体シャワーで済ませることが多いのであまり気にしませんでしたが、なんとバスタブにお湯を入れる量の目安シールでした。

このシールには体重別にお湯を入れるラインが設定してありました。

P1070434「体格に合わせてお湯を入れてください」 と明記されており40Kgから100Kgまでのラインが書かれています。

『同じ体重でも、固太りの人や脂肪太りの人では人間の容積が違うだろうに・・・。』などと難癖をつけながらも、今までありそうでなかったシールにちょっと感心しました。

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2012年12月11日

【From America】「山火事」

山火事アメリカのウインドゲイト緑です。

オレゴン州に旅行に行く途中で、カリフォルニア州を通りました。カリフォルニアは毎年あちこちで山火事があり、なかなかそれを消し止められず被害が広がるというニュースを良く聞きます。以前 カリフォルニア州に行くときには、高速道路のすぐ脇まで火の手が上がって、私たちも通行止めの道路で立ち往生した経験があります。風向きによっては、車を捨てて徒歩で逃げることも覚悟したほど火の手はすぐそこまで来ていたことは、今でもはっきりと覚えています。

今回もまた道路のすぐ脇に真っ黒に焦げた木々の痕が見られ、周辺は今でも焦げ臭い匂いが漂っている状態でした。「消防士さん達、ありがとう」という手書きの看板を見て、後一歩というところで自宅が丸焼けになるのを免れたご近所の人たちからの感謝のメッセージだということも良く分かりました。

カリフォルニア州には写真にあるような「熊さんの看板」があちこちに掲げられており、その日の湿度や風向きによって「山火事になる可能性」を一般に知らせています。たばこの吸殻をポイっと捨てたことが原因で、大変な山火事になってしまうことも多いので、本当に気をつけなければいけません。

日本でも火事は乾燥している冬場に多いと思います。どうぞ皆さん 火の用心! お気をつけてくださいね。


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2012年12月10日

【明日の世界154】 「AD修行」

元フジTVの王東順さんの話が続きます。
ADの最初の仕事は丁稚奉公で何でも命じられたことをしなければいけません。例えば渋谷の駅前交差点で撮影する時、自動車や通行人にしばらく待ってもらうことがあります。警察の許可は1分のところ、実際は4,5分かかることがままあります。そのときいかに警察からも自動車、通行人からもクレームが来ないようにきてもなだめすかすのががADの仕事です。そのような仕事がすうっと続くとつらく、あほらしいと4月に入った仲間は3ヶ月でやめていくのもいます。王さんはその仕事は人間形成のいいチャンスと、喜んでやったそうです。チャンスと思ってやると毎日がつらいどころかこうすればよいのにと感じることを毎日メモしていました。我慢、辛抱からいくらでもチャンスのタネが生まれてきます。嫌いな仕事やいやな担当から後になって新しい番組に生きてきます。好きなことのみやっていたらアイディアの蓄積は乏しかったことは間違いありません。どうしたら人を楽しませることが出来るかエンターテイメントの世界はこの一点です。ステージを最高のものにするのですが、さりげなく、自然にやるのがポイントで、いつも創造力、他にないオリジナルを考えていると楽しそうに語ってくださる王さんは謙虚な中にオーラが発散していました。


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2012年12月08日

ビュッケブルグ歳時記 50

学校での平和教育

 ナチズム(Nationalsozialismus=国家社会主義のこと。以下,略のNSを使用します)を絶対悪と見なし、二度と起こってはならぬこととして、歴史授業を行っているのがドイツの学校だということは先回書きました。2001年に行われた調査では、86%の人がNSを擁護してはならないとする意見に賛同しています。どこからナチ統治の悪を知ったかという問いには「学校から」という答えが一番多いということです。学校教育の成果を表しているわけです。

 ここで、現代史の最も重要点であるNSについての学習計画を大ざっぱに書いてみます。次の2点に重みが置かれています。
1. 基礎となる価値:平和と人権。これは異なる文化、宗教、社会構成、人種、民族が一つの場所で共存することを意味する。
2. 参加関与:政治、文化、経済の構成について、全ての人間は参加する権利を持つ。これは又、この構成の変化や危機をどうするかの問題が起きた時にも、意見を言う権利があることでもある。
 歴史を考えるとき、この2点が大きな意味を持つとされ、「NSはドイツ歴史の負い目であり、これに対する責任を負うのが我々の義務である」と、学習要項に書かれています。
 学習は次の二過程で行われます。
 6−10学年の第一過程では、先史時代から現代までを年代順に学び、ナチ統治は9学年の後半に半年間学びます。
 第二過程の11−12学年では,次のようなテーマで自国の歴史を学びます。
・第一次世界大戦終了とヴェルサイユ条約 ・連邦構成の弱点 ・11月革命
・ワイマール連邦国の危機 ・権力把握と統制 ・ナチでの価値観 ・人種差別、反ユダヤ主義、ホロコースト ・シンドラーのリストやホロコーストなどの映画を教材にする ・アウシュビッツなどの戦争記念館の訪問

 このようにこの国の生徒は歴史に真っ向から取り組むことを強いられているのです。何故かという問いに対する答えは、やはりNS統治がこの国に落としている影が今なお非常に大きいということだと思います。先週、国際連合がパレスチナを国として認めたというニュウースがありましたが、ドイツが決断投票を棄権したことは、この影が闇のように暗いためと思われます。この影が一日も早くなくなることを目指してなされる平和への教育。当時の大統領は、1985年に行った演説の最後をこう結んでいます。
「若者への願いとして、他の人間を敵視すること、憎悪すること、二者選択をすることのないように。対立してではなく、共に生きるということを学んで、と云いたい。自由を尊視し,平和のために尽くそう。権利を守り正義への心の声に耳を傾けよう」




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