2012年09月

2012年09月24日

【明日の世界143】 「物語を売る」

ラジオを聞いていましたら夏休みをとって初めてラスベガスに行った女性アナウンサーがやや興奮気味にシルク・ドウ・ソレイユについて話しておりました。日本では木下サーカスを見ていたようです。全体が物語になっているのでその中に入っていける、日本のサーカスと全体の構成が違う、動物も出てこないと感心しきりでした。
最近物を売るのではなくてその物語を売るようにと言われます。
手品の世界でも同じことが言えます。江戸時代の手品の手妻ですが、単に技を見せるのではなくてそこには物語りがあります。西洋マジックは一瞬の技の勝負で物語があるわけではありません。ですからテレビで技を勝負して、視聴者が点数をいれて優劣を競う番組ではどうしても手妻物は一瞬の勝負ではインパクトが弱く、点数が低く出るようです。商品にしても売る人の気持ちが入った物語、その考えに共感、共鳴したとき大きな動きがでてくるといわれます。


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2012年09月22日

ビュッケブルグ歳時記 45

ゆとり教育万感 8

 ドイツでは大学教育を必要としない職業が340種あり、この種の職業を訓練職種と呼ぶことは既述しました。今回はこれ等の職業の資格をとるための、ドイツ、オーストリア、スイスのドイツ語が母国語の国々で行われている独特な制度をお知らせします。

 Dual Ausbildung (二元教育制度)と呼ばれるもので、企業と職業学校によって行われる制度です。企業とか営業所が一つの元で、ここで実務の実習をし、もう一つの元の職業学校では、その職業訓練に必要な理論的なこと、および一般教養の向上を学ぶという仕組みです。ですからドイツではほとんどの企業体が、この二元教育のための訓練場と訓練教師を持っています。毎年、終学期の5月になると、それぞれの訓練職場が今年はこれこれの職種に、X人の見習い生を募集すると、学校をはじめ関係紙に広告を出し、10年の義務教育を終えた生徒達がそれぞれの希望の職業訓練を始めるのです。徒弟制度で云えば、徒弟時期が始まるわけです。

 現場での訓練の目的は、その職に必要な専門知識を最初から経験することによって、早くから職業的行動を会得するということで、普通は、訓練所には週に3−4日通います。
 職業学校の目的は、その職業に必要な理論的なことや、その他、職業生活一般について学び、残りの1−2日に12時間の授業を受けることが義務とされています。


 試験は中間試験が、訓練期間の半ばにあります。(学ぶ職業によって期間は異なる)全てをクリアーした最後には、終了試験があり、これを通ると一枚の職業習得証書を持つ社会人となるのです。この終了試験は、大工とか車整備工などの手仕事の職種では、職人試験と呼ばれ、徒弟とマイスターの中間に位置するものですが、これを習得すると、就職して自立した生活が出来、その後、意欲と精進があれば、マイスターへの道が開かれているわけです。


 一時、米国と日本で注目されていたこの制度にも問題が出てきています。例えば、企業に応募した訓練生が、時刻不守、不勤勉、学校教育知識不足などで、教師の顰蹙を買い、訓練を中途で止めるとか、終了しても、訓練した企業に就職出来るとは限らないなど。またある職種は満席になり、ある職種は応募生なしなどです。しかしこれらの点の改正は盛んに行われ、大学教育と両立する、ドイツの確固たる職業教育制度です。そして最近は、この制度に参加し、現場を知っている新入社員を欲しがる企業も増えてきているということも耳にします。


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2012年09月21日

家族旅行(清里編その1)

真穂としみok7月は予定していた旅行をキャンセルしたので、
久々の家族旅行@清里

どこを巡ろうか考えた末決めたのが、明野のひまわり畑
さすが「60万本の奇跡」と言われるだけあり、至るところひまわり
ひまわりひまわりー
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素敵すぎます

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太陽の恵みを十分に受けて育ったひまわりたち
この中にいるだけで元気とパワーをもらえちゃいますね

北杜市明野町は日照時間日本一
ひまわりの名所として有名で、毎年7月下旬から8月下旬くらいに『サンフラワーフェス』としてやっているようです

そして今日のお宿は、清里高原ホテル
天空の楽園と謳ってるこのホテル、部屋から富士山や南アルプスを見ることができ、
自然を満喫 かなり癒されます
また、池や教会がある広いお庭もあり、のんびり散歩したりもできるんです

そういえば、この日は野菜の詰め放題があり、じゃがいも、きゅうりとうもろこしモロッコ豆をたくさん取っちゃいました
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そして、夜は楽しみにしていたフレンチ
前菜のサラダ(焼きナスと信州ハーブ鶏のヴァプール)
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冷製とうもろこしスープ
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スズキのグリエ・・・・・・・(食事に夢中になり写真を撮り忘れてしまいました)

グラニテ(くちなおし)
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国産牛もも肉のロースト
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本日のデザート
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おいしいお料理に舌鼓

寝る前に、ホテルのサービスである天文台でプチ天体観測をして眠りました

toshimi_maho at 07:00|この記事のみを表示コメント(0)

2012年09月20日

【見たり聞いたり90】 「歴史に学ぶ」

北朝鮮との政府間会談が4年ぶりに北京で課長クラスで開かれて、9月には局長クラスで再会し、拉致問題が前進するのではないかと期待されています。
北朝鮮のしたたかな生き方は歴史に学ぶ必要がありそうです。司馬遼太郎の全講演全集にこんなことが書いてあります。私の尊敬する朝鮮人がいいました。
「朝鮮人と話すのはくたびれますよ」自分が朝鮮人なのに。それぐらい朝鮮人は論理的で、鋭いところがあります。それに対して日本人はあいまいですね。朝鮮はうまくやりました。7,8世紀頃から、偉大な唐をまるめこめ、唐が終わっても、次を、その次をまるめこみました。名前を中国式に変え、地名も変え、イデオロギーは儒教に統一した。科挙の試験もあり、中国以上に儒教の優等生になった。中国に敵ではないという安心感を与え国土を守り抜いた。そして見事に:朝鮮語を守りました。朝鮮服も守りました。譲るところは譲り、大事なものを守りました。
このようなしたたかな北朝鮮との外交が心からうまく行きことを願っております。




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2012年09月19日

敬老の日を「楽老の日」に

9月17日「敬老の日」、新聞によると65歳以上の高齢者人口がはじめて3000万人を超えたという。団塊の世代が65歳に達しはじめており、これからは敬老の人たちはますます増えることになる。これはまた老人を支える世代の負担になるということも考えねばならない。ついては提案がある。

敬老の日は、「国民の祝日に関する法律」により「多年にわたり社会につくしてきた老人を敬愛し、長寿を祝う」趣旨で1966年に制定された。敬老の日には全国各地の市町村で敬老の行事があり、老人慰問の催し、記念品の配布などがある。老人は敬ってもらう存在として扱われているわけだが、時代は46年前の1966年とは全くといってよいほど変わっている。当時は60歳還暦というとまだ赤い羽織を着て床の間に座り祝ってもらっていたが、いまは70歳になってもそのようなことは無い。

よく考えると、老人を「敬う」、長寿を「祝う」というのは、老人の側からはそれを期待する受動的な行為である。敬ってもらう、祝ってもらう、歌や踊りで慰労してもらう、お菓子や記念品をもらう、すべて「もらう」である。老人から「する」ことはないのか。

そこで提案は、老人3000万人をこす時代には、受動的から“能動的な老人の日”に切り替えることである。
1.まず名称の変更―「敬老の日」から「楽老の日」へ。
―老いを敬ってもらうことから、自ら老いを楽しむへ切り替える。
2.日取りは、休日のサーフィンは止めて9月15日の「老人の日」に固定する。
3.「敬老会」は「楽老会」と改める。
4.「老人の日」の記念行事は、「楽老会」が中心になり若い世代が支援し、
老若共同の催しとする。
―老人によるコーラス、演劇、フラダンスなどを若年世代に披露する。

また自作の陶芸、絵画、手芸、菓子、漬物等の展示即売。

“敬ってもらう老いから楽しむ老いへ”


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