2009年08月19日

【From America】 「発音の大切さ」その2

英語辞書アメリカのウインドゲイト緑です。
前回は、日本で某コンピューター会社の備品注文のために電話をかけたらアジア系の日本語が上手な人が対応してくれたものの、ネイテイブでないために発音が間違っていて、充分なコミュニケーションが出来なかった私の経験をお話しました。

日本人が英語を話す時、もっとも苦手と言われているのが「L」と「R」の発音です。他には「S」と「SH」の間違いも良く耳にします。しかし、英語の発音で苦労しているのは決して日本人だけではありません。世界中を見回せば、国によって独特の苦手な発音やら陥りやすい間違いは母国語によって様々です。
なんだかちょっと変かな? という発音から、全く意味が違ってしまう発音まで、例を挙げればキリがありません。
ここに私がアメリカで聞いた様々な発音間違いの中から3つをご紹介しましょう。


1.Fax machine 「ファックス・マチーン」 タイ人の間違い
マシーンというカタカナ英語はもう既に日本語になっていると言っても過言ではありませんから、これを間違えるなんて?!と思うでしょう。しかしスペリングを見ると「ch」を「チ」と発音することが多いので、これは納得の間違いですね。

2.Vegetable 「ベジテーブル」 オーストリア人の間違い
ベジタブルと言うカタカナ英語ももう殆ど日本語になっている感じがします。しかし、スペリングを見ればテーブルの前にベジがくっついたと考えると、これも納得の間違いですね。

3.Fried rice 「フライド・ライス」 中国人の間違い
日本語で言えば炒飯。チャーハンのことです。アメリカで中華料理は手軽なテイクアウト料理として人気があるので、アメリカ人はこの間違いには慣れているようで、コミュニケーションで間違いが起こることはありません。
カタカナで書けば、一見どこがいけないの? と思うでしょうが、中国人は発音がFlied liceになってしまいます。お米のRice。冒頭のRがLに換わるとLice。これは、不潔にしていると髪の毛などに付くといわれている虫「しらみ」の複数形。レストランで「しらみ」をお客様に出しては大変! でもご安心ください。この間違いはあまりにも有名なので、日常生活に問題はありません。しかし、相手がわかってくれるから間違いのままでよい、と言うわけではなく、正しい発音を勉強しなければいけない代表的な例です。「L」と「R」の違いは中国人だけでなく日本人にとっても苦手なものですから、この例は「ひとごと」ではありませんね。


やれやれ、我々日本人を含む英語を母国語としない者達にとって、英語の発音は永遠の課題と言えそうです。しかし、発音の難しさに苦しんでいるのは日本人だけではない、と言うことを覚えて、さあ、勉強に精を出しましょう。このような可愛い発音間違いは小さなことで済みますが、前回ご報告したようなことが起こると、ビジネスにも影響を及ぼすかもしれません。私はもう少しであの注文をやめようと思ったくらいでした。
外国人なのですからネイテイブと同じように発音できなくても仕方がないでしょうが、少なくともコミュニケーションに支障をきたすことが無いようにしたいものです。

midori_windgate at 10:37│
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