2009年08月04日

【ひとこと】JALとJR東海

JR東海のリニア中央新幹線は必要か?
マスコミでのリニア新幹線の議論は、どのルートにするかである。東京―名古屋を南アルプスのど真ん中をぶち抜いて直通にすれば、建設費も維持費も安くなる、地方振興のためにも長野県に駅を設けるべき、云々。ここで、青木塾ブログのような超ミニコミの出番である。マスコミでは論じないことーそもそもリニア新幹線は要るのだろうか?
なんとなしにリニア新幹線設置が決まっている。JR東海が、5兆円以上の巨費を自前で調達してやると言うのなら良いのか。そんなに儲かっているのなら、現在の新幹線の値段を下げろ!−と云うのが庶民の感覚である。自動車道が土日高速料1,000円にできるなら、現在の新幹線特急料金も土日乗り放題1,000円にしてもらいたい。
リニアで東京―名古屋間を1時間でむすぶ。そんなに急いで行かなければならない人は、どれほどいるのだろうか?それほど時間短縮は必要なのか?
皆さんは東京(羽田)と名古屋(小牧)間に航空便が無いことをご存知ですか?リニアに巨費を投じるぐらいなら羽田空港をさらに拡張して、東京―名古屋のシティ間シャトル便を設ければ、お急ぎのひとは航空便利用で済みます。ご用済みの小牧空港もリサイクル活用になる。
さらに、時間軸を30年、50年と長く考えると、大問題なのは日本の人口減です。昨年8月の青木塾の「受けうり、聞きかじりコーナー」で敏郎さんから示された「日本の人口減少」の資料によると、リニアの活躍最中の2030年には、2005年比人口90.2〜88.1%です。リニア利用の労働人口になると更に激減します。はたしてリニアはもつのか?
それならば、リニアで利用が懸念される物流インフラを作るより、5兆円を少子化対策につぎ込んで社会を活性化しましょう。


iida_hiroshi at 13:22│コメント(0)

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