2009年11月19日

【青木塾便り】No.23「MR島田」その15

「公式P=C+3Mをご存知ですか」
MR島田のお話の最終回にあたり、UCLAのビジネススクールで最初に教わることをご紹介させてください。「MR島田」その10でご紹介しましたが白いトラのジークフリート&ロイがラスベガスのミラージュ劇場を半年間満員にするために、マジック、イルージョンの魅力も勿論ですが裏方のチームがどうしたら満員にするか常に考えることが大切であるとMR島田が言いました。
公式 P=C+3Mをビジネススクールで教わるそうです。
Pはプロフィット(利益)、Cはコアコンピタンス(核になるもの)、3Mはマネージメント、マーケット、マネーです。その比重はCも25%、三つのMもそれぞれ25%で合計100%になります。Cが無くてはいけませんがCだけでは100%になりません。
よく発明家、開発者でCを有してこれがあるからすぐビジネスになると錯覚する方がいますが、そのような方とは組むと時間のロスになると思っています。白いトラも3Mあって初めて興行が成功するとMR島田から教わりました。感謝感謝です。次回からノーベル賞をとり損ねた山元雄二郎博士についてお話しましょう…続く

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2009年11月13日

【Form America】「アメリカのスーパーには何でもある?」

k-MART_01アメリカのウィンドゲイト緑です。
アメリカのスーパーマーケットは広さも大きいですが、その品揃えの多さにもびっくりします。ここで、日本では絶対にお目にかからないようなスーパーマーケットで購入可能な品を二つご紹介しましょう。

先ず、日本では銃刀法で取り締まられているので買うことが出来ないライフル銃。ハンティングに使う目的でスポーツ用品を売る店やKマートなどの大型スーパー(量販店)で入手できます。アメリカ東海岸に住んでいたころ、Kマートの店内を歩き回っている時、ガラス製展示ケースの中のライフルを見て度肝を抜かれた気持ちになったことを今でも覚えています。日本では考えられない光景でした。知人宅を訪れた時、ご主人がライフル銃の射撃トーナメントのチャンピオンで、自宅には鍵のかかったケースにたくさんのライフル銃が並んでいました。拳銃やライフル銃が自宅にあるのが、アメリカでは普通のことなのだと感覚を新たにしたことを覚えています。
店内の銃は、勿論鍵のかかったショーウインドウに並んでいますから、簡単に手にとって見ることはできません。店の人にお願いして、鍵を開けてもらって初めて手にとることができるのです。また、身分証明を提示するなど購入の際には面倒な手続を経て、ということですが、ライフル銃などが店先に並んでいることだけでも、日本人が見たらびっくり!でしょう。
Kマートは現在シアーズの傘下に入っているスーパーマーケットですから、品揃えも少々変わったかもしれませんが、前より品数は増えたのではないかと思います。

次に、もう一点、びっくりするような品物をご紹介しましょう。
量販店として有名なウォルマート。食料品から日用雑貨、なんでも安く購入することができることで、数ある量販店の中でも大きく伸びています。ここではなんと棺桶や骨壷までも売っています。店頭で品物を見ることはできませんが、ウェブサイトでは「棺桶 $875〜$2,899 現在15点 在庫あり」「骨壷 130点 在庫あり」と表示されています。
しかし、ウォルマートで購入した棺桶を持ち込んで、葬儀をお願いします、という人がいるかどうかはちょっと疑問です。これは葬儀をお願いする個人向けというよりは、葬儀関係者に対する品物ということかも知れません。しかし、これもスーパーが扱う商品としては度肝を抜くような品であることは確かです。

とにかくアメリカのスーパーマーケットにはこんな具合に「何でもある」のです。日本でスーパーマーケットといえば、街角にある小さなスーパーで品物は食料品に限っている、というのが当たり前のイメージでしたね。それが、大手のスーパー(いわゆる量販店)がどんどん出てきて、食料品から衣料品、電気製品など多種多様の品揃えになってきました。しかし、それでもまだ日本のスーパーで売られている品物には限りがあると思います。

アメリカの大型スーパーマーケットは、次にどんな品物で私たち消費者を驚かせてくれるでしょうか? アメリカのスーパーの品揃えから目が離せません。


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2009年11月12日

【青木塾便り】No.22「MR島田」その14

D・カーネギー「人を動かす」より
D・カーネギーの「人を動かす」(創元社)を読んでいましたら、MR島田について言っているのではないかと思ってしまうページがありましたのでご紹介させてください。

『ハワード・サーストンと言えば有名な奇術師だが、彼がブロードウエイにやってきたある夜、楽屋に訪ねたことがある。彼こそまさに奇術師の王者、40年間世界の各地を巡業し、見物に幻覚を起こさせ、不思議がらせ、息を飲ませた奇術界の長老である。6000万人以上のお客が彼のために入場料を払った。
 私は、サーストン氏に成功の秘訣をたずねてみた。学校教育が彼の成功に何の関係もないことが分かった。彼は奇術についてとくにすぐれた知識を持っていたかというと、そうでもない。
彼はほかの人にまねのできないものを二つ持っている。第一は観客をひきつける人がらである。彼は芸人として第一人者で人情の機微を心得ている。さらに、身振り、手振り、話し方、顔の表情など、微細な点に至るまで、前もって十分な稽古を積み、タイミングに一秒の狂いも無い。次にサーストンは人間について真実な関心を持っている。彼は舞台に立つ時、必ず心の中で「わたしは、お客様を愛している」と何度も繰り返し唱えるという。』

次回はMR島田の最終回ですが、UCLAビジネススクールで学ぶ公式とMR島田のコメントが一致するお話を…

続く

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2009年11月10日

【From America】「パスポートの名前表記」

Passport_applicationアメリカのウインドゲイト緑です。
先日、日本帰国の際にパスポートの更新をしました。そこで初めて「パスポートの名前の非ヘボン式表記」を希望する人の用紙があることを知りました。私は外国の姓ですから表記が非ヘボン式は当然のことですが、日本人にも非ヘボン式を望む方がいるということを知り、最初はびっくりしましたが、詳しく話を聞いてみて納得しました。

例えば、小野さんと大野さんの違いですが、ローマ字表記「ONO」と書いてあるとどちらなのか判りませんね。そこで「ONO」と「OHNO」で区別しようというものです。

ここで名前にまつわる私の失敗談をご紹介しましょう。
日本に住んでいたころですが、アメリカ人の友人から「アメリカから来たコンダクター・オザワが指揮をするコンサートの切符を貰ったから一緒に行きませんか? 私たちはオザワと友達なので、コンサートの後で楽屋を訪ねることになっているからその時間も取るように」とお誘いを受けました。私はアメリカから来たオザワと聞いて、とっさに小澤征爾さんのことだと思ってしまいました。大喜びで即座にそのお誘いを受け、ドキドキしながら会場に出向きました。会場は思ったよりお客様の入りが少なく、ちょっと変かな? と思ったのですが、幕が開くのを待ちました。コンサートが始まって舞台に現れた方は、私が期待していた小澤征爾さんではなく、別の方でした。アメリカ人の友人は「ほら あの人がオザワよ」と言います。「あの方のお名前のスペリングは?」と尋ねると「OSAWA」だといいます。プログラムの漢字をみると「大沢さん」でした。

小澤「OZAWA」と大沢「OSAWA」の違いです。日本人なら「S」の発音の「サ」と「Z」の発音の「ザ」を間違えることはないでしょう。しかしアメリカ人の友人の発音は「オザワ」と私には聞こえました。そこで、私はアメリカから来た指揮者のオザワと聞いて「早とちり」をしてしまったのです。自分の勘違いを恥じ入りたい気持ちでしたが、黙ってコンサートを楽しみ、楽屋をお訪ねして帰路に着きました。25年くらい前の失敗談です。

パスポートの表記は外国人にわかり易く、出来るだけ日本語の発音に近くなるように示すことが大切です。日本人同士なら漢字で充分に用が足りるのですから、この「日本人の名前の非ヘボン式表記」というのは、外国人が発音する場合に間違えが少ないようにと考えられた方法なのかも知れません。

外国人は日本人の名前のローマ字表記を母国語の発音に置き換えて発音しますから、必ずしも日本人が読むようにローマ字を発音してくれないことがあります。
アメリカ人の場合を例に挙げて見ましょう。
日本人に多い苗字の「佐藤」さんと「斉藤」さんですが、アメリカ人にはこの区別が実に難しいのです。日本人なら「佐藤」=「SATO」「斉藤」=「SAITO」とローマ字表記をするのが普通ではないでしょうか。ところが、これをアメリカ人に読ませると「佐藤」=「SATO」=「セイトー」となってしまいます。この様にアメリカ人は「A」を「エイ」と読んでしまいがちです。すると「斉藤」さんはどうなってしまうのでしょう?「I の付いているほうのセイトーさん」???などと変な注釈をつけて区別をしたりしています。なかなか難しいですね。
しかし、この表記でもスペイン語を母国語にしている人たちだったら、全く問題なく正しく読んでくれることでしょう。世界中の人に正しく発音してもらえる表記というのは、実に難しいものです。

パスポートセンターの方の説明によれば、苗字だけではなく名前のほうでも「太郎」さんなどの最後の部分を「TARO」にするか「TAROU」にするか、などの選択も出来るそうです。

さて、皆さんはご自分の名前をどんなローマ字表記にしたいですか?

midori_windgate at 17:25|この記事のみを表示コメント(0)

2009年11月05日

【青木塾便り】No.21「MR島田」その13

「一流アーティストの腰の低さ」
M島田が言いました。
「私はいつも最低100の新しいネタ持っていて公開の日に向けて毎日猛練習をしております。まったく新しいネタもあれば新旧の組み合わせによるものもあります。マスターして舞台で披露するとまた100になるまで新ネタを追加します。」彼の話は聞く者すべてがぐいぐいひきつけられます。前にも述べましたがアメリカでは毎年マジックのファンによる投票があってランキングが決まります。ずっと後ですがアメリカのマジック専門誌「ジニー」の2007年6月号に豊富な写真と19ページを費やしてMR島田の特集を組んでおりますがその扱いは別格です。いくらテクニックが素晴らしくても人の物まねではアメリカは評価しません。厳しいものですね。
山一ユニベンアメリカのささやかなお披露目式はMR島田の特別参加によって参加者の心に永久に残るイベントとなりました。
こんなことがありました。ある会社の経営者をマジックキャッスルに案内したときこれは素晴らしい是非日本に同様の施設を開きたいとなりましたがうまくいきませんでした。アメリカではマジシャンはアーティスト(芸術家)ですが日本では今では少しかわったでしょうが芸人です。ステイタスが違います。何回も言いますが一流アーティストの腰の低さ、感心するホスピタリティに芸だけでないすごさを感じました。
MR島田との出会いはまったく不思議な縁です。これからも人との出会いを大切にしていきたいと思います。

連載中、MR島田をマジックキャッスルで見たとご連絡くださる方がいました。ご一報ありがとうございます。…続く

kiyoshi_kawabe at 00:00|この記事のみを表示コメント(0)
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