【From America】

2023年05月30日

【From America】「銃の使用に本人確認」

アメリカのウインドゲイト緑です。

銃01アメリカでは一般の人でも銃を持つことが出来るため、子供が誤って使ってしまい悲しい事故になるケースが度々報道されます。その度に銃の規制をめぐって議論をかもし出すのですが、アメリカは自由の国です。自分の身を自分で守るためには銃が必要である、という主張があります。

銃02人をターゲットにするわけでなくても、天井に向かって銃を撃つだけで悪人は逃げていくから効果がある、という人もいます。私もアメリカに来た当初、銃を買ってあげようか?と聞かれて、「とんでもない、結構です」と断りました。使い方が分からないものを持っていて、逆にこちらが撃たれては怖いな、と思いました。すると、僕が使い方 教えてあげるよ、という人まで出てきて、これもまた「とんでもない、結構です」とお断りをしました。

銃を所有するには登録が必要です。しかし、家に銃があると家族が誰でも使えます。或いは、泥棒に入ってきた人が銃を見つけて使うことが出来てしまいます。先日TVのニュースで扱っていたのは、登録した銃の所有者以外の人が使えないようにするため、本人確認の機能を付けることが出来るようになった、という話題です。
本人確認をするのには様々な方法がありますが、以前からある方法としては指紋確認ですね。指紋はその人独特の形をしていて、同じ指紋を持っている人はいない、ということで外国人登録などでは必ず指紋認証が本人確認に使われていたようです。
しかし、最近は顔認証なども発達してきましたから、銃を入れたケースを開ける際に顔でチェックをかける、または銃本体にもそんな機能が使えれば、安全性はぐんと増して、子供が銃で遊んでいての不慮の事故はぐんと減るのではないか?とこのニュースを朗報と思いました。

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2023年05月23日

【From America】「衣替え」

アメリカのウインドゲイト緑です。

日本は新緑の美しい季節になり、窓を開けると気持ちいい風が部屋の中に入ってくる時期だと思います。
梅雨に入る前のこの時期は、衣替え、の季節ですね。冬物と夏物を入れ替えて、クリーニングに出したり、お洗濯をキチンとして大切な衣類が虫に食われないように防虫剤を入れたり、と次の季節にまた気持ちよく着るための準備をします。

さて防虫剤ですが、臭いのない製品もあるものの、殆どの防虫剤は臭いがあり、次の季節になった時に取り出して着る際に防虫剤の臭いが気になることはありませんか? 勿論それは丁寧に手入れをしていた証拠になるのですが、やはり最初に取り出して着る時には気になりますね。

そこで、アメリカの人たちが使っている天然の防虫剤をご紹介しましょう。それはシーダー、つまり杉の木なのですが、これには防虫効果があります。特にレッドシーダーと呼ばれるものは、100%ウールや100%絹のものを食べてしまうあの憎き虫をはじめ、ゴキブリやカビも防いでくれる優れものです。天然の木を使っているためにほんのりとした木の香りはしますが、モスボールと呼ばれる人工的な防虫剤のようなきつい臭いはありません。勿論 天然の木ですから半年くらいでその香りは消えてしまうのですが、紙やすりで表面を削ると下から新しい木の表面が出てきて、その効果が蘇ります。

シーダー防虫剤写真のようなハンガーとしてクローゼットの中に吊るすタイプや丸い形のものはタンスの引き出しに入れるとか、細かく刻んだ木片を布の袋に入れた物など、様々な形のものがあります。そして究極の防虫対策は、クローゼットの中の天井から四方の壁をシーダーの木で覆ってしまう方法もあります。こちらはドアを開けた途端にとても良い香りがする空間になります。

誰でも大切な衣類を虫に食われてしまうのは嫌だし、ついうっかりして大事なセーターに穴が開いてしまったなんてことがあっては後悔してもしきれないですね。この衣替えの時期、こんな天然の防虫剤を考えても良いかもしれません。


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2023年05月16日

【From America】「電話のクローズドキャプション」

アメリカのウインドゲイト緑です。

年齢を重ねると耳の聞こえが悪くなるのは避けられない老化現象の一つですね。それを補うのは補聴器です。しかし、補聴器を付けていてもハウリングを起こすなど電話の会話を上手に聞き取るのはなかなか難しいようです。

字幕電話アメリカのTVコマーシャルで見つけたのは、電話の会話を字幕にして読むという形です。
クローズドキャプション(CC)つまり字幕は、最初は外国映画の翻訳として私たちにとって身近なものでした。外国語の映画を観るときに画面の下のほうに翻訳したものが出てきて、言葉が分からなくても映画を楽しめるというものです。その後、耳の不自由な人の為に日本語の番組でも日本語を字幕にして表示することが可能になりました。

そして、今では耳が不自由な人でなくても誰もが利用できる便利な機能になりました。例えば病院の待合室などでは音声を絞って、或いはミュートにして、音声が無くても待合室で順番を待つ人々がTVを見られる目的で使われています。また、音声を普通にしてTVを見ていても、方言で話している場合、外国人が話している場合など、音声だけでは聞き取りにくい場合に、話していることが誰にでもわかるようにという目的で、今では誰もが便利に利用しています。

そして、その機能を電話に採用して、耳の聞こえが悪い人たちの助けにしよう、というのがこの電話に字幕を付けたアイデアです。勿論、老人は老眼になっていますから、電話の字幕を読むのにはメガネが必要ではありますが、なかなか面白いアイデアだと思いました。


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2023年05月09日

【From America】「郵便泥棒にご注意」

アメリカのウインドゲイト緑です。

日本の郵便事業は官庁の事業から民間事業に替わったこともあり、アメリカの郵便サービスに比べるととても質が良いと私は思います。日本で郵便物が紛失する、ということは殆どありませんね。また日本は宛名の方に届けるという主義ですが、アメリカは住所に届けるという主義であるところにも違いを感じます。

先日TVのニュースを見ていたら、「小切手の入っている封筒をポストに入れないように」という注意がありました。「それって どうゆうこと?」 と日本の皆さんは思われるでしょう。
これをご理解頂くには二つのことをご説明しないといけません。先ず、アメリカでは現金をあまり使わないで個人が小切手を使うという習慣があります。勿論 最近はクレジットカード支払いが多いのですが、日本なら様々な高額の支払いは銀行振り込みにするのに対して、コンピューターや携帯電話でのサイトでクレジットカードを使いこなせない老人などは特に今でも小切手支払いをする人が多いです。

ポスト次に、郊外の郵便ポストは写真のような形をしていて、郵便屋さんが届けに来るときにポストの横についている旗を揚げておくと、郵便局にあるような郵便ポストに投函する代わりに、郵便物を持って行ってくれるシステムになっています。つまり 日本のポストは郵便を受け取るだけ、に対して、アメリカは郵便を出すことと受け取ることの二つの目的のために使われます。

都会の郵便ポストは集合型が多く、それぞれのポストには鍵がついている物が多いのですが、郊外の郵便ポストは御覧のように誰でも簡単に開け閉め出来てしまいます。ということは郵便ポストの中身を簡単に盗むことが出来ます。その郵便物の中に小切手がある場合には、その宛名を変えて現金化することが出来るため、ターゲットになってしまうわけです。

小切手の宛名をそんなに簡単に変えることが出来るのでしょうか? アルファベットは26文字しかありません。例えば、アメリカの税務署にあたるIRS(Internal Revenue Serviceの略)ですが、「I」の一文字にちょっと線を加えたら「M」になります。すると IRS が MRS に替わります。そうすれば、後はどんな名前でも付けくわえて、あっという間に他の人あての小切手に早変わり、というわけです。
日本には個人の小切手というシステムがないことや 漢字は画数の多くて上記のように簡単に宛名を変化させてしまうことも出来ないので、安全ですね。

鍵のついた都会の郵便ポストでも、投函するための小さな窓口が開いていますから、手が入らなくてもそこから紐がついた道具を中に入れて郵便ポストに投函されている郵便物を盗むこともある、と聞きます。従って一番安全なのは郵便局まで行って、郵便局の建物の中にあるポストに投函することだそうです。

日本は安全で本当に素晴らしい国だと思います。

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2023年05月02日

【From America】「Mulch 根覆い」

アメリカのウインドゲイト緑です。

Mulch01アメリカのニューイングランド地方の春は日本より遅いですが、長い冬が終わるとこちらでは皆さんが庭に出て庭仕事を始めます。その姿が春を告げるサインと言っても過言ではありません。

その手始めは何といっても昨年の秋にやった枯れ葉掃除の総仕上げです。どんなに綺麗にしても、冬の間に再び枯れ葉が飛んできて低木の足元に集まります。それを綺麗にしたら、次はMulchと呼ばれる木を細かく砕いて作った「根覆い」を木の根元や花壇に敷き詰める仕事です。このMulchは様々な色があり、黒、茶色、オレンジ色など自分の好みで選ぶことができます。ガーデンセンターで袋詰めのものも売っていますが、大きな庭の場合、トラックで運んでもらう方法をとる人も多いです。

Mulch 02このMulch(根覆い)をする理由は、樹皮で堆肥することにより植物の水分を保ち、雑草が生えるのを抑え、バクテリアを活発にして良い土壌を育てることが出来るという利点があります。何よりも庭が綺麗に見えて、杉の木などを使うととても良い匂いがします。雑草が生えるのを抑えることも、草むしりをする必要が無くて一石二鳥です。

というわけで、春を告げる暖かい季節になると庭仕事に専念する人があちこちに見られ、春が来たんだなーという気分になります。

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