2022年09月20日

【From America】「ワインの持ち込み」

アメリカのウインドゲイト緑です。
夏休みも終わり、アメリカでは新学期が始まって普通の生活が戻ってきているはずなのですが、経済面ではインフレの話題もあり気持ちが落ち込んでいる感じを受ける今日この頃です。
外食産業は今まで出かけられなかったこともあり、外食をしたいお客様で一杯です。私の見る限りでは好調と言いたいところです。しかし、コロナで従業員を失ったレストランでは人手が足りないということも起こっています。皮肉な状況ですね。

レストランのかき入れ時は何と言っても週末ですね。TGID(Thank God It’s Friday)という言葉あるように、金曜日、土曜日は皆が次の日に寝坊できることもあり、お客さんは羽を伸ばして夜遅くまで飲み明かすことが出来て賑わいます。一方、平日は次の日には朝早く起きて仕事に行かなければいけないこともあり、レストランは空いていることが多いです。
そこで、何とか平日にもお客を集めようとレストランは工夫を凝らします。

Wine photo飲食業で一番儲かるのは何と言ってもお酒だと聞きます。食事の利益よりもお酒の利益のほうが高いのは周知の情報でしょう。そこで工夫です。アメリカのレストランの中には、お客さんの財布に優しい方法を考えて、「コルク・フィー」と呼ばれるワインの持ち込み料を無料にするのを週の真ん中の火曜日や水曜日にする方法があります。日本では、先ず自分の好みのワインや酒類を持ち込む、という考えはないと思いますが、アメリカではこの持込を許している店があります。しかし、自分の店のお酒を飲んでくれないと利益が上がらないので、「コルク・フィー」という名目で持ち込んだワインのコルクを開ける料金を請求するのです。しかし、余りお客が来ない週の真ん中の平日にこの「コルク・フィー」を無料にしますから、ぜひ食事に来てください、とアピールするのです。

このルールがあることは聞いてはいましたが、先日初めてワインの持ち込みで友人達と食事をしました。ワイン2本分くらいの大きな瓶、赤ワイン、白ワイン、何本持ち込んでもコルク・フィーに制限もなく、食事だけの請求でした。
とにかくお客に来て欲しい。それがレストランの目的ですからなかなか良い方法だと感じました。

コロナが長引く昨今、レストラン業界はなかなか難しい状況だと思いますが、工夫を凝らして生き延びて欲しいですね。



aokijuku at 00:30│コメント(0)

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