2022年07月09日

ビュッケブルグ歳時記 276

希望の見えない未来!?

 優雅な古城地 ElmauでのG7会議も無事に終わったドイツですが、この頃のニュースは暗い事ばかりで未来に希望が見えないことに驚くばかりです。
 その模様をお伝えしてみます。

1. 物価高について
 一時、低くなっていたパンデミーの患者数もまた増加していることと同時に、市民の毎日は物価高に脅かされているのです。
 スーパーマルクト、レストラン、給油所 etc. と何もかも高くなっているのです。   
ホテルその他の休暇費用も11.5%−16%高となっている。
また先月から中古車の値段が24%も上がっている。
 これ等の現象はエネルギーの値上がりが原因であり、経済家は2桁の値上がりを予想していて、インフレ率は7、4%になるだろうと述べているのです。
オイル・ガスなどのエネルギー問題を解決できない場合は1973年の7.8%を越すことにもなる可能性ありと暗い予想です。

2. G7 会議について 
 この会議の目的は、7つの経済優秀国とNATO が共同して、中国が始めたアジアやアフリカの経済途上国への干渉を妨げようとすることだということです。
 米国をはじめとする各国からの資金、計600Milliarden(10億)ドルで、 2013年に中国が始めた「neue Seiden Strasse = 新しいシルク・ロード」の建設を2027年までに阻止することが目的だということです。
 言い換えると”世界の高度経済を支えるために必要な下部構造(途上国の意)を支えるための投資で、この中には地球温暖化問題やエネルギー部門、健康問題も含まれるということです。この案は自国だけではなく開発国にとっても良い結果をもたらすことが期待出来るということです。
 また、300 Milliarden を持参したEU の大統領女史は「この資金は Team Europa からの資金で、これによってローロッパ同盟国のつながりがより強固にな るとともに、透明度、同盟感、持続性を一層強くして、欧州デモクラシーを強固にすることへの費用である、との意向を示し、
日本からの65 Milliarden は IndoーPazifik に飛行場を建てたり、港や鉄道建設のための資金であると発表され、その他イタリヤやカナダからの資金も加えられ、中国のヨーロッパ、アフリカ、 南米、アジアの国からの地中原料獲得のためのロード建設を妨害することによって欧州のデモクラシーを強固にしようという目的を持つ会合だったわけです。

3 . その他のこと
 ロシアからのガス輸入が無くなるだろとの見通しから、必ず来る冬の暖房費の処置、不景気をどう回避するか、秋には患者数が多くなるだろうとの見通しのパンデミー問題 etc. etc.

 このように全てのことが暗く見えてくる今日この頃なのです。

 ベルリン付近のアウトバーン(高速道路)の入口には数人が座り込んで通行を妨害している場面があっても、制限速度を下げることはしない、出来ない?現状なのです。
 イタリヤでの氷河の事故や、ポー河周辺の水不足を聞くと、地球温暖化の行末が思われます。このままもっと暑くなると地球はどうなるのかと心配になるのです。
 また、2. G7のように、民主主義を広めようとしても反対の主義の反抗があって、平和を望むことはとても難しいのだなあと知らされるのです。




aokijuku at 17:50│コメント(0)

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