2022年05月28日

ビュッケブルグ歳時記 273

Christi Himmelfahrt ー  父の日

 5月26日の木曜日はこの国では”イエス昇天の日”と呼ばれる休日です。ドイツでは法的休日のほとんどがクリスマス、イースターのようにキリスト教が基礎になっています。

 表題を訳すと Christi=キリスト、Himmel = 天 fahrt = 走行 となり、イースターに蘇ったイエスが、40日間、弟子たちのいる地上で教えを行った後に、天の父、神の元に帰った日という意味になります。ですからこのキリストの昇天日はイースターの39日後の木曜日ということになるのです。
 気候から見ると春の盛りの時期に当たります。

 日本では「父の日」と呼ばれる(休)日はあるのでしょうか。「母の日」があるのは知っているのですが。

 この国では1934年にこの日が法的休日になったのですが、それと同時この日を「父の日」または「男性の日」として祝うということを認めることになったのです。

 この様な日が出来た歴史や、その様子をお伝えしてみます。

 米國では1910年に「母の日」が決められ、その直後に父の日も決められたそうですが、曜日はドイツと違い、6月の第3日曜と決められ、1974年のニクソン大統領時代に法的休日となったそうです。この例は仏、英、ハンガリー、トルコがとり、伊、ポルトガル、スペインは3月19日が「父の日」となっているそうです。
 
 ドイツの「父の日」は、上記のように宗教観が元にあるのが少し違う様ですが、「父の日」としての中身は同じ様に思えます。
 この日の始まりはベルリン周辺の住民の男性達が、父親だけではなく、男性だけが集まって何かをしたい、との希望が大きくなったことが元で、連隊というか部隊を作って仲間達で1日を楽しみたいという発案が基だということです。昔の「紳士の会」と呼ばれた馬での乗馬会の名残かもしれません。そしてこの相談場が、あるビール会社で行われたことが「柔らかい男性行事日」となったということです。
 この「柔らかい」の意味は、昔のキリスト教宗教行列でもアルコールが、祭司によって祝別された聖水よりもモテた、ということが基礎になっていると言われているのですが、この男性の日にはアルコールが大きな位置を占めているのです。

 春の緑が濃くなった5月末のこの日には、自転車やこの国では Bollerwagen と呼ばれるリヤカーの様な手押し車に飲み物や食べ物を積んで、老若を問わない男性のグループがそこここで笑い声を立てながら、自然とアルコールを愉しんでいる郊外風景が見受けられます。
 今は男性グループだけではなく、家族を基礎とした軽い自然鑑賞日として楽しんでいる風景をみかけることも度々です。
 
 またこの日の礼拝も、山とか芝生とかの上での野外礼拝が行われるのが多い様です。金管楽器の合奏やゴスペルが奏楽です。


aokijuku at 00:30│コメント(0)

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