2021年08月14日

ビュッケブルグ歳時記 254

ワクチン接種をしない人たちの毎日は!?

 一時、非常に減っていたコロナ感染が、デルタ変形が入ってきたことでまた増加していることから、接種数を上げる奨励が政府から出ているのがドイツの現状です。

 国民の79%が Covit-19 の第一回目の接種を、59%が二回目の接種を終えているとRobertKochーInstitute から発表されているのですが、デルタ・ヴァリエイション対策として接種数をもっと迅速に、多くするがこの国の現在のコロナ対策といってよいと思われます。 

 どのような対策かを書き出してみます。
 この対策は「3ーGー規則」と呼ばれて、Geimpft, Genesen, Getestet この頭文字の3G規則で、接種済の人、全快した人、テスト結果が良の人 の人々は健康な市民として、国民の持つ自由の権利を返還された人間とみなされ、証明書があれば昔と同じような自由な生活ができるという意味があるのです。ですから秋、9月ごろに来ると想像されるパンデミーの四波に備えて、今、少しでも多くの人にワクチンを接種する対策が行われているわけです。
 接種が始まった頃は「市民の接種所」として、おおきな会館などが使われていたのですが、勤め人や労働者には仕事を休んで行くだけにも時間がかかることなどで不都合ということで、今は家庭医が接種をしていますし、大きなスーパーや駐車場など、身近なところで接種ができるように最大の工夫がされてもいるのです。
 にもかかわらず5%の市民は接種反対の、いわゆる偏屈者たちがいるということです。このような人たちを含めた接種反対者に対する対策として、今までは無料で受けられた即刻テストを有料にするということで、表題のワクチン接種をしない人たちの毎日には費用がかかり、高くなるという重石をかける政策が始まっているのです。テストをしなければ様々な催し場にも、レストランにも、美容院にも、フィットネス・センターにも入れないのですから。
 テストに経費をかけることで、接種反対意見を取り除こうという対策な訳です。 

 次に、この国の新学期は夏休みの終わった秋になります。
 今年の新学期の新しいことは、12歳から17歳までの生徒に、接種センターを学校に置き、医者に行かなくても学校で接種ができるようにする、が対策の一つとして挙げられ施行されています。
 子供達と未成年の生徒の接種には保護者の同意が必要なわけですが、保健省の話では既に90万人の子供たちに第1回目の接種が行われたということです。
 全国の学校がこの案を受け入れたということも珍しいことだと思います。理由は教育は各州が高権を持っているからです。しかし、パンデミー療法としては反対行為は受け付けられないのかもしれません。 

 この国は連邦国なので、パンデミー対策も最初は政府からの指示に連帯意識を持って全国民が団結していたのですが、時と共に、基本法で与えられている自己主張権利が大きくなってきたのか、現在は全国一様のコロナ対策ではなく、各州がそれぞれに適当な対策を行っているのが現状です。
 感染者の多い州ではLockdown が行われることもあり、接種者の多い州ではほぼ昔の自由な生活が戻ってくるということもあり得るわけです。

 ともあれ、パンデミーや地球温暖化などに対して、地球住人の一人一人が真面目に考える時が来ているように思われる今日この頃です。
 



aokijuku at 00:30│コメント(0)

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