2021年08月17日

【From America】「新学期は目の前」

アメリカのウインドゲイト緑です。

817スクールバス日本の夏休みは7月下旬から始まり、9月1日に学校に戻る、というカレンダーが全国に行き渡っています。一方、アメリカは5月の末から6月初めには学校が終わり、長い夏休みになります。以前は9月最初の祝日であるレイバー・デーが終わって初めて学校が始まるという夏休みのルールでした。これは聞くところによると、アメリカの農家では子供に夏休みの間 畑で手伝わせる為に夏休みを長く取っていたという説もあり、約3ヶ月の長い夏休みがありました。

所が最近は、学年の年度末、卒業式もある5月末から6月初めに学校が終わる部分は変わらないものの、9月からの新学期を始めるのが段々早まり、8月下旬、早いところでは8月半ばから学校が始まる地域もあります。日本の夏の蒸し暑い時期を考えると、8月に学校再開はかわいそう、と思う方も多いと思いますが、ニューイングランド地方は日本で言えば北海道のような緯度ですから、8月下旬にはかなり涼しくなります。TVなどでも「Back to School」と銘打って沢山の学用品や文房具品を売り出します。新しい学年度が始まるわけですから、日本で言えば4月の入学式に向けてランドセルのセールをするのに似ています。

つまり日本では「お盆」の時期である8月半ばが夏休みシーズン真っ只中なのに対して、アメリカは8月に入ると「もう夏休みは終わりに近い」という気分になるのです。

コロナウイルスが蔓延して、学校が長期で休みになった時には「この際に学校の年度を9月始まりにしてはどうか?」という案が出ていたことは皆さんもご存知だと思います。これには賛否両論あり、やはり難しいという結果におわったのですが、欧米にカレンダーを合わせるこの議論はまた浮上する時が来るのかもしれませんね。いずれにせよ、欧米ではまもなく新学期の時期がやってきます。


aokijuku at 00:30│コメント(0)

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