2021年06月12日

ビュッケブルグ歳時記 250

6月3日から緩和されたコロナ規定 

 この国では、約46%の国民の接種を終えて、感染度が下がってきた現状から決められていた厳しいLockdown規定が次のように緩められました。 

1. 人間間の遭遇機会・・・個人的な会は3家族からの10名までを許可される。
  14歳までの子供の場合と、誕生日会も10名の出席が許可される。

2. 飲食店・・・店外での飲食に限られれていたのが、店内でも可能となる。
  マスクの着用は着席まででよい。また、テスト結果の表示必要無し。

3. 屋外プール・・・パンデミー以前と同じ。何の制限無し。
 
4. 映画館、劇場・・・これらの訪問も可能となったが、席の制限間隔は緩和以前と変わりなく、チェス盤の様に座り、換気様式が整っている会場のみが許可される。

5. 学校・・・コロナ期間は、半数が教室で、半数はデジタル授業でなどの様々な規制があったが、3日からは以前と同じ様式に戻る。授業の間のマスク使用も必要なし。
  しかし教師、生徒ともに週に2回のテストを受けること。

6. バー及びクラブも開店許可・・・持ち主は決められた衛生装置をきちんと取りつけ、決められた来客数の50%だけを許可客とする。またネガテイブなテスト 証書を持つことが必要。

7. 個人的な祝賀事業・・・結婚式やその他の祝賀及び送別などの会も、100人までの制限で許可。結婚式と葬式は人数に制限無し。
  必要なのはネガテイブなテスト結果証書。

8, スポーツ・・・サッカーの様なテイーム・スポーツも30名までは許可される。
  運動場は衛生装置が整っていることと、観客数の度を越さないこと。

9. 博物館や、野外博物館・・・衛生装置が整っている所は会館しているので訪問可能。動物園も同じ。


 この様にパンデミーによって剥奪された個人の持つ自由の権利が、ほとんど市民に帰ってきたという状態なのですが、1事項、コロナ時代に行われた学校教育についてのこの国の処置が日本と違っていた様に思われますので、参考までにその様子をお伝えしておきます。この国ではコロナ期間の1年半、クラスの半数が学校で授業を受け、後の半数は家で機械のある家ではデジタルで授業を受ける分離通学授業方法が取られていたのです。
 教育はこの国では各州が高権を持つ制度なので少しややこしくなるかも知れませんがご了承下さい。

 わたしの住んでいるN. 州の学校、特にギムナジュウム(9年間の高等学校)や IGS (この形は小学校の5−6年を終えた子供たちが志望学校をすぐ決めずに、級友と卒業まで同じ学校に止まり、卒業の時に自分の意志によって進む大学や方向を決めるという学校方式)では、1年半の分離通学授業を、7月22日に始まる夏休みまで続ける方が望ましいと思われるが、規定であれは従うとして先週からマスク使用の必要もない、以前と同じ授業様式になっています。

 もう一つの例はベルリン市の例です。ベルリンは都市州で教育も独特の方式がある様です。
 コロナ緩和法と同時に首都州でも行われていた交換授業法を続けたい希望の学校に対して、反対派の2保護者が法に訴える方法を取った所、行政裁判所から少なくなった感染者の数やその他の理由で、この訴えが認められ、学校は即刻、以前の授業方式をとることになったということです。
 学校と保護者の判断採決を法に訴えるということは、日本にもあることなのでしょうか。  

 この様にこれでパンデミーが征服された様な感じですが、メルケル首相は、9月には現在すでに英国で広がっているDelta-Mutationがヨーロッパ大陸に広がる恐れがあるとの 心配を発表したというニュースも聞かれます。



aokijuku at 00:30│コメント(0)

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