2021年04月10日

ビュッケブルグ歳時記 246

重なる困難

 先回のブログの終わりに、コロナパンデミーの退治はとても大きな難事であると再確認させられていると書きましたが、8日付けの新聞にはまたもう一つ、この地を襲っている難事についての記事がありましたので、ご紹介しておきます。

 折に触れて”つむじ曲がり”と呼ばれる、反対派と呼ばれる団体 ー 例えばマスク着装義務、人とのコンタクト制限などの政府からの国民に対する服従義務事項を無視する人たちがいて、この人たちによるデモが各地で行われているということは既にお知らせしていると思いますが、この趣旨の団体はLockdown が長くなるにつれて ”Great Reset“ との名の下に、その数と行動範囲を大きくしているとあります。本来はパンデミー退治の後にくる ”新しい、大きな出発” というの意味を故意に歪めて”Great Resetとすることで、ヒットラー時代のユダヤ人排斥運動の様な団体にする意図が見え、新しい世界陰謀案として危機感があるということです。
 これはコロナに対する反対運動に留まらず、11月の連邦選挙にも大きな影響を与えることになるだろうということです。

 ”Great Reset“ とは、Davos のWEF (世界経済フォールム)で言い出された主動唱で、パンデミーの後は世界中に公平な、持続する経済組織を、という意図のもとに作られたパローデだとあり、ドイツでは2020年からコロナ騒動に対する反対派の主張唱 として使われる様になったということです。

 この様に”つむじ曲がり” 団体は、”Great Reset“ を盾にとって法規に背く行動をとっているのです。そしてこのことはこの国全体のコロナ退治政策に背くことであり、選挙の結果によってはこの国の運命に影響を与える結果ともなる可能性もあるわけです。右派の多勢になるわけですから。

 もう一つ、この国の政治に大きな影響があるのは、この国が連邦制の国ということです。 

 先回のブログで、メルケル首相の国民に対する陳謝放送をお伝えしましたが、この元は、対コロナ政策決定に、16の州の州総理の意見が一致しなかったにもかかわらず、復活日の3日前の、最後の晩餐の日を、今年は休日として静かなイースターにすると決定して、発表したことは、自分の過ちであったと陳謝の放送があったのです。
 政治家にとっては非常に難しい「謝りの言葉」を国民に言ったことに対しては、言われた国民だけではなく、国会議員の誰もが彼女に尊敬の念を持ち、気持ちよく受け入れ、休日取り消しを受け入れた一幕劇でした。
 

 この会議だけではなく、16人の州総理はそれぞれの意見があって、長々と会議をしても全員一致に至ることは難しいのではないかと思います。
 Lockdown などの期限も16人の州総理と首相で会議を持ち、それぞれの意見を言い合い、その後で決定するという手順を使う様ですが、違う意見にそれぞれが固執することも多いのだと思います。この過程がLockdown の期限や、方法も州によって異なり、成果が遅くなる原因になっているように思えます。
 首相が「全国が団結して!!」と唱えるのがわかる様な気がします。 


 民衆主義の国では言論の自由が保障されているわけで、これを変えるには既にある法規を変えなくてはならないのだと思います。
 自分の意見をどうしても固辞するか、場合によっては他の意見に譲るかの決定は難しいとは思いますが、パンデミーには対応が迅速であればあるほど退治が早いことを忘れないで欲しいと思いながらのブログです。




aokijuku at 00:30│コメント(0)

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