2021年03月27日

ビュッケブルグ歳時記 245

歓迎されない種類のワクチン!?

 ワクチン接種とテスト器の展開を、ヴィールス絶滅の武器として立ち向かったドイツの模様を前回のブログでお伝えしましたが、その直後に、使われていた AstraZeneca のワクチンの使用が突然中止となり、多くの人々がショックを受けたことは、日本にも報道されたことと思います。

 ワクチン接種が一番の期待の折に、後違症に疑いがあるとして、接種に来ていた人も追い帰すという混乱を引き出したこのワクチン乱舞劇と、どの様な懸念から一時の使用禁止という困難になったかをお知らせしておきたいと思います。

 この国で使用禁止になった理由は、これまでに欧州各地で接種を受けた1、6Millionen (Million = 百万)の接種者の内、7人が脳静脈血栓症の症状を起こしたことがドイツでの使用禁止の理由であると新聞記事にあります。この症状は20−50歳の女性に多くみられたということです。
 この病気は脳の中に血栓を作り、そのため血液を心臓に向けて送ることが出来なくなり頭痛や痙攣、卒中発作などの症状が起こると書かれていますが、インタービューに答える専門医の意見はいろいろで、どれが正しいかと見分けるのはとても難しい様に思われます。
 そしてこの症状が出た場合には Hepatin という薬が役に立つと書かれています。 

 この様な結果の後、フランスを始め多くのヨーロッパの国々が 検査の結果が出るまでの AstraZeneca の使用を停止したのですが、WH O(世界保健機構) や EMA(ヨーロッパ薬品局)の試験の結果、許可を得た正当なワクチンであるという勝利の結果が間も無く出て、その後は問題なく接種が盛んに行われているのです。

 そしてこのワクチンのお陰でイースター(今年は4月の1日(正式には2日) ー 5日まで)の後、家庭医が接種をすることになり、メルケル首相の標語 ”接種! 接種!接種!”が実現され、パンデミーの終わりが見透されるかとの希望があるわけです。 

 そのほかにこの国では今までに約9、7 Millionen のワクチンが接種されていて、その内訳は7、6が Biontech/Pfizer、1、7がAstraZeneca、その他Moderna などが使われていて、合計2、9 Millionen が接種済みということです。 
 メルケル首相も9月の末までには全国民に予防注射が行き渡るとの保証をしているようです。一人2回の接種には217 Millionen のワクチンが必要で、その中の56 Millionen が AstraZeneca 社のワクチンということです。 

 この様な、なんとなく影が抜け切れない接種ワクチン騒動を読んだり、この国第2の休暇、イースター連休が近づいて、航空事業の救済や休暇許可対策が考慮されてマヨルカ島への旅行が解除されたことで、帰国時のテストが疎かになればまた感染者が増えるのではないかと心配になります。

 また、24日(水)のメインニュースで、イースター木曜の処置について誤った決定をしたことは自分のせいであるとして国民に謝罪をしたメルケル首相の陳謝声明(このことは折を見てお知らせしたいと思っています)をTVで見たりするとコロナヴィールス対策政策は非常に困難なことだと改めて思わされます。

 地球への Corona ー 汎発病の来襲は大難事なのだと改めて思い知らされています。


aokijuku at 00:30│コメント(0)

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