2019年11月12日

【From America】「ピーナッツ・アレルギーの薬登場」

アメリカのウインドゲイト緑です。

ピーナッツアレルギー01今までにも何回かお伝えしましたが、ピーナッツ・アレルギーの人はアメリカでは1万人とも言われているほど深刻です。のどが詰まってしまうと呼吸が出来ずに命に関わる大問題ですから、おろそかには出来ない問題です。
今までは、飛行機の中ではピーナツを配らなくなったこと、アレルギーの人が搭乗する場合には乗客全員にピーナッツ類を飛行機の中で食べない、袋を開けないなどを呼びかけるなど、様々な工夫を凝らして対処して来ました。

今回、なんと初めてのピーナッツ・アレルギーの薬が登場したのです。アレルギーを持つ方々には何と言う朗報でしょう!
ピーナッツアレルギー02この薬は、PALFORZIAという名前で、アメリカでは年内には承認が下りて使えるようになるという具体的な時期も決まっている薬です。

この薬はピーンナッツの粉を少量を最初に体内に入れていき、徐々に量を増やしていきます。体にピーナッツは異物ではない、ということをだんだんに覚えさせていく、という方法です。
TVで紹介されていた女の子は1年間この薬を飲んだ後、今は毎日ピーナッツ入りのM&Mを2個食べるようにしているそうです。体に、ピーナッツは異物ではないということを忘れないようにしてもらうためです。

勿論、この薬を飲んだからといって、普通の人と同じようにピーナッツバターのサンドイッチが食べられるわけではありませんが、以前のようにドアのノブを触るだけでもアレルギー反応が出る、友達と食堂で食事がとれない、即命に関わる問題につながる危険性がなくなっただけでも、どれだけ生活の質が上がったことか、と喜んでいました。

日本のピーナッツ・アレルギーの皆さんにもこの薬が使えるようになって、命の危険から救われることを望みます。

aokijuku at 00:30│コメント(0)

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