2019年07月30日

【From America】「足し算のお釣り」

アメリカのウインドゲイト緑です。

日本で買い物をして支払いをする場合、出来るだけ小銭を使ってお釣りが簡単になるようにしてあげる、ということは良く行われます。たとえば2、350円といわれたら、5000円札を出すだけではなく、5,350円を出せばおつりは3000円になり、小銭を使わずお札のお釣りで簡単に済みます。レジの方も、「助かります」と言ってくださいます。ところが、アメリカでこんなことをするとレジの人は困った顔をして、小銭は要らない、といいます。なぜか? というと、アメリカのお釣りの考え方は「足し算」だから、なのです。

お釣り簡単な例を使って米ドルでご説明しましょう。
貴方が3ドル相当の品物を買いました。そして10ドル札を出しました。日本人なら10マイナス3は7ですから、7ドルのお釣りですね。と簡単に暗算で「引き算」をします。ところが、アメリカは足し算の考え方ですから、「あなたは3ドル相当の品物を持っています。それに1ドル加えると4ドル、もう1ドル加えると5ドル」という具合に足し算をしていき、最後の1ドルを加えて、「ハイ、これで10ドルになりましたよ」というお釣りの渡し方をします。
ちょっとこれは「物々交換」のような感じです。貴方がくれた10ドルと私がお客様に渡す品物プラス現金が10ドルでイコールですよ、という考え方なのでしょうね。

アメリカの足し算のお釣り方式と日本の引き算のお釣りの方式、どちらも一理あるやり方ですが、お互いに慣れないとびっくりしますね。

aokijuku at 00:30│コメント(0)

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