2017年09月26日

【From America】「ブリキのオモチャ」

アメリカのウインドゲイト緑です。
ブリキのオモチャ02皆さんは、日本が戦後 たくさんのブリキのオモチャを作り、アメリカに輸出していたことをご存知でしょうか? 小さい頃に私もブリキのオモチャを身近にたくさん見かけました。今ではコレクターの方々が好んで集める希少価値のあるオモチャになりました。しかし、どうして戦後、日本がブリキのオモチャを作っていたか? ということはあまり知っている方が居ないと思いますので ここでご紹介しましょう。

アメリカでは今でも缶詰がとても盛んに使われています。缶詰といえば、果物のシロップ煮、ツナなどの魚の缶詰、スープの缶詰などが主流ですが、アメリカは何でも缶詰にしてしまうようで、野菜など新鮮なものが手に入るだろう、と思うようなジャガイモとか人参に至るまで缶詰が売られています。

ブリキのオモチャ01戦中は、食料の保存の効く缶詰は大いに活用されて、各地の軍のベースで使われていたことでしょう。日本は戦争に負けて、焼け野原。戦後、何を作るのにも材料がありません。そこで、アメリカ軍のベースから出るゴミである缶詰の空っぽの缶。これを廃物利用してブリキのおもちゃを作っていたそうです。ブリキのオモチャはとても可愛く、精巧に出来ていて、日本人の創造性、手先の器用な特徴を生かし、更にゼンマイで動く、可愛い動作につい微笑ましく思います。しかし、そんなブリキのオモチャには、戦後の日本の復興のために考え出した日本人のサバイバルの知恵が沢山盛り込まれていることも知っておきたいですね。





aokijuku at 00:00│コメント(0)

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