2016年04月23日
ビュッケブルグ歳時記 130
熊本地震をめぐって考えること
又の大地震に、被害書の方々を思うと本当に心が痛みます。毎日のニュースを注意深く聞いていた結果、福島と違って地震地帯には原発器が建てられていなかったことがわかり、福島のような放射被害が無かったことに少し休心したと云っては被害者に対する失言も甚だしいかと心配になります。が、現在のドイツでの最大関心事、”穢れた爆弾”を思うと読者の皆様の納得が得られると思いますので書き直すことをせず、そのまま残しました。その理由は下記のとおりです。
この”穢れた爆弾”とは、ドイツ語で“schmutzige Bombe”と云い、”穢(けが)れた”とか”汚れた”爆弾という意味です。何によって汚されるかというと、放射性によってです。この爆弾は既成の爆弾に原発で使用済みの放射性物質を混入することによって作られる武器のことです。簡単に云うと原子爆弾の一歩手前の段階の爆弾と解釈してよいと思います。原子爆弾のような巨大な爆発力は持たないが、投下された地域は放射汚染される恐ろしい爆弾というわけです。原子爆弾製造はそれなりの設備無しには不可能ですが、この爆弾は放射性物質があれば、誰にでも(!)作れるということです。
4月7日の新聞の見出しは「ベルリン政府は、新たな核兵器テロに注意開始」でした。そして、インターネットでIS-テロリストから彼等の将来のプランはこの武器によるローロッパ攻撃だとの告知があった、また、逮捕されたパリ・テロリストの家宅捜索では、ドイツ核研究所の写真多数が発見されたと続いています。ここから政府の新テロ対策要項は、放射性物質の盗難防止のための警備を何重にも強化する方針であるとありました。この国には、現在3ケ所に燃焼済み放射性物質中間貯蔵所があります。この貯蔵庫から放射性物質が盗まれた場合には、”穢れた爆弾”の製造が可能になるわけです。2003年にはバングラデッシュで、ウラノクシードという放射性物質を持っていた一人のイスラム人が逮捕された例も挙げられていました。
このような報道に、放射性物質の恐ろしさを改めて知り、恐怖を覚えます。
4月初めにワシントンで開かれた核会議でも核によるテロの危険性が討議されていました。7年前のオバマ大統領の理想像「核の無い世界」の実現は、残念ながら実るまで未だ時間がかかるようですが、気を許すと大きなカタストロフィになるのは明瞭です。時間がかかっても世界中が一つになって小さなことから「核無し」を心掛ける時だと思います。原発廃止はこの小さなことの第一歩ではないでしょうか。熊本地震を啓示と考えて、原発停止を少しでも進めることができればという気持ちから、原発廃止を鼓吹したいのです。
今朝、日本の新聞記事に、「イベントなどを自粛するくらいなら、熊本酒を買って宴会をする方がよっぽど応援になる」との公職人の発言を読んだのですが、この発言は重点を間違えているのではないかと思われます。熊本地震から「核」に付いて考える方が大切ではないでしょうか。
その後、南米国での大地震もあり、世界中の地盤活動が活発になっている今、福島の原発事故を風化させてはならないと思うのです。
又の大地震に、被害書の方々を思うと本当に心が痛みます。毎日のニュースを注意深く聞いていた結果、福島と違って地震地帯には原発器が建てられていなかったことがわかり、福島のような放射被害が無かったことに少し休心したと云っては被害者に対する失言も甚だしいかと心配になります。が、現在のドイツでの最大関心事、”穢れた爆弾”を思うと読者の皆様の納得が得られると思いますので書き直すことをせず、そのまま残しました。その理由は下記のとおりです。
この”穢れた爆弾”とは、ドイツ語で“schmutzige Bombe”と云い、”穢(けが)れた”とか”汚れた”爆弾という意味です。何によって汚されるかというと、放射性によってです。この爆弾は既成の爆弾に原発で使用済みの放射性物質を混入することによって作られる武器のことです。簡単に云うと原子爆弾の一歩手前の段階の爆弾と解釈してよいと思います。原子爆弾のような巨大な爆発力は持たないが、投下された地域は放射汚染される恐ろしい爆弾というわけです。原子爆弾製造はそれなりの設備無しには不可能ですが、この爆弾は放射性物質があれば、誰にでも(!)作れるということです。
4月7日の新聞の見出しは「ベルリン政府は、新たな核兵器テロに注意開始」でした。そして、インターネットでIS-テロリストから彼等の将来のプランはこの武器によるローロッパ攻撃だとの告知があった、また、逮捕されたパリ・テロリストの家宅捜索では、ドイツ核研究所の写真多数が発見されたと続いています。ここから政府の新テロ対策要項は、放射性物質の盗難防止のための警備を何重にも強化する方針であるとありました。この国には、現在3ケ所に燃焼済み放射性物質中間貯蔵所があります。この貯蔵庫から放射性物質が盗まれた場合には、”穢れた爆弾”の製造が可能になるわけです。2003年にはバングラデッシュで、ウラノクシードという放射性物質を持っていた一人のイスラム人が逮捕された例も挙げられていました。
このような報道に、放射性物質の恐ろしさを改めて知り、恐怖を覚えます。
4月初めにワシントンで開かれた核会議でも核によるテロの危険性が討議されていました。7年前のオバマ大統領の理想像「核の無い世界」の実現は、残念ながら実るまで未だ時間がかかるようですが、気を許すと大きなカタストロフィになるのは明瞭です。時間がかかっても世界中が一つになって小さなことから「核無し」を心掛ける時だと思います。原発廃止はこの小さなことの第一歩ではないでしょうか。熊本地震を啓示と考えて、原発停止を少しでも進めることができればという気持ちから、原発廃止を鼓吹したいのです。
今朝、日本の新聞記事に、「イベントなどを自粛するくらいなら、熊本酒を買って宴会をする方がよっぽど応援になる」との公職人の発言を読んだのですが、この発言は重点を間違えているのではないかと思われます。熊本地震から「核」に付いて考える方が大切ではないでしょうか。
その後、南米国での大地震もあり、世界中の地盤活動が活発になっている今、福島の原発事故を風化させてはならないと思うのです。
aokijuku at 00:07│コメント(0)│