2015年03月14日

ビュッケブルグ歳時記 104

嬉しかったこと


 先週、昔の教え子ステフィーが久しぶりに訪ねてきました。彼女は高校卒業後、中等学校(1年から10年生までの学校)の教師の資格を取りましたが、目的として一番希望していたのは特種な病院に付属している学校で仕事ができればということした。例えば癌を患い常時、病院での生活を余儀なくされている子ども達のためには病院に小規模の学校が併設されていることが多いのですが ーこれは何処の国でも同じだと思いますが ーそのような学校での指導です。
 ステフィーは教師科程を終えた後、普通の中等学校に就職したのですが、2年後にリュウマチ専門病院の付属の学校に移ることが出来たのです。彼女の希望が叶えられたわけです。
 リュウマチと聞くと高齢者の病気のように思っていたのですが、子どもも罹る病気で、定期的に、ある期間を病院で検査、観察や治療を受けなければならない病気であることを知りました。「教える子ども達の年齢もまちまちで、また環境、能力の違いを考える他に、その時の、その子の病状を把握してそれに合った教えをしなくてなならないのが大変だけれど、子ども一人ひとりのことを考えながらする教育は、私の生活を充分充実させてくれる」と云っています。
 彼女は外貌も、話し方も、考え方もおっとりしたタイプの32歳の女性です。離婚した両親が後々まで憎み合うという最悪の家庭環境の中で、2人の妹弟の両親への繋がりを、どうにかして繋ぎ止めようと、長女の彼女が努力していたのを思い出します。学費のことでも相当な苦労をしたのですが、全ての難点を優点にして成長した彼女には頭が下がります。誰もができることではないと思われるのです。このような彼女の成長過程を知っていると、彼女が病気と闘う子ども達のために本気で立ち向かっているのが判る気がするのです。
 学生時代の終わりにボーイフレンドが出来ました。高校時代の先輩で、法律を勉強していたマーテインです。法律勉学は普通の学科よりも長いので卒業は彼の方が遅くなったのですが、彼も一応望んだ職場が決まった時、2人で大旅行をしようと計画しました。大学を卒業して就職前の時期に大きめな旅行をするのは、近頃の若い人の間で流行になっているようです。小学校から大学までの学びの時代と、社会人となる時代の区切りを付けるためなのか、この時期に世界旅行とはゆかなくてもそれまで憧れていた所への旅行を実現させる若い人が多いようです。


 ステフィーとマーテインは日本に行くことにしたのです。安い中国航空による交通路、観光地の選択、ホテル予約など全て自分たちで計画しました。東京、京都、広島、沖縄を観た後、石垣島で1週間海辺で休養するという内容です。
 前置きが長くなってしまいましたが、日本で得た彼らの印象、体験がほとんど完璧なほど良かったと話してくれたことが先週起った嬉しいことだったのです。
 皆がとても親切だった、石垣島では、ある人は尋ねた所まで同行してくれた、
ホームに描かれた乗り口表示が代表するように、日本には規律正しい生活があるという印象が強い、スーパーの規模の大きさも素晴らしいし、日本食の美味しいことは身にしみたと話してくれたのです。そして今はみそ汁作りに努力しているそうです。味噌とだしの割合が難しいと云っていました。

 世界遺産になった日本料理がここで生きているのです! 


aokijuku at 00:05│コメント(0)

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