2014年11月04日

【From America】「歯の妖精」

1104アメリカのウインドゲイト緑です。

日本では私が小さい頃に、乳歯から大人の歯に生え変わる時には、こんな習慣があったと思います。「下の歯だったら、抜けた歯を屋根に向かって投げる」これは下の歯がちゃんと上を向いて生えますように、という願いからだそうです。そして、「上の歯だったら、抜けた歯を縁の下に入れる」これは上の歯がちゃんと下を向いて生えますように、という願いを込めているそうです。

今もこんな習慣を続けている親御さんが日本にどれほどいるのか? は分かりませんが、アメリカではもう少しロマンチックです。というのも、子供は歯の妖精(Tooth fairy)がいると信じていて、抜けた歯を枕の下に入れて寝ます。すると、朝になったら枕の下には歯の妖精がご褒美にお金を置いてくれる、という物語です。ちょっとサンタクロースに似ていませんか?

勿論、その歯の妖精役を務めるのは親です。そして、その平均金額が最近下がってしまった、というレポートがTVニュースで報道されていました。その金額は4ドルを切って3ドル代に。日本円にして約350円くらいです。経済の変動が歯の妖精の金額にも如実に出ているということでしょうか。

主人の話によると「僕の頃はたったの25セント(25円くらい)だったけどなあ」と言います。時代が変わり世の中の物価が上がって、この歯の妖精が置いてくれるご褒美のお小遣いも値段が上がったのでしょうが、それがまた下がり気味であるということは、アメリカの経済も上向きだと言われながらも、平均的な家庭の経済にはさほど影響が及んでいない、ということの表れだと思います。
世界経済がもっと元気になることを願うのは、大人ばかりでなく、歯が生え変わる子供にもいえるのかもしれませんね。


aokijuku at 00:00│コメント(0)

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