2013年10月09日

伊勢のご遷宮と時代の変わり目

10月2日内宮、5日外宮―伊勢神宮は20年に一度のご遷宮を終えました。
神宮のお膝元に住んでいる伊勢の人びとの間では、ご遷宮につれて時代が変ると古くから伝えられています。遷宮は、東西対になった敷地に20年ごとに全く新しい社殿を建て替えて、西から東、東から西と交互に移ることで、内宮、外宮とも同じです。今回の遷宮は62回目で、東から西に遷りました。地元では、東を「米座」(こめざ、こめくら)、西を「金座」(かねざ、かねくら)と呼んでいます。そして、社殿が米座にある時代は世の中はわりあい穏やかで平和に賑わい、金座の時は戦争など物騒なことがおこり経済も大きく変動する、米座の間は心ゆったり、金座のときは心引き締めて、と言います。

古くは、幕末1849年の第54回遷宮で西の金座に移るや、3年後に黒船が来てやがて天下がひっくり返って明治維新。次に1869年(明治2年)、米座になり文明開化・鹿鳴館時代。そして1889年(明治22年)遷宮で金座になると日清戦争、日露戦争。
1909年〈明治42年〉に米座に遷り、欧州は第一次世界大戦だったが日本は大正ロマンの時代。第58回遷宮(1929年、昭和4年)で金座になると間もなく満州事変、日中戦争そして太平洋戦争と戦争の時代になる、戦争に負けて、1949年(昭和24年)には遷宮が出来ず宇治橋だけ架け替えて、4年後の1953年にようやく米座に遷った。それからは日本では戦争はなかったが、次ぎの20年間は戦後復興とそれに続く高度成長の時代を迎える。1973年の金座ご遷宮の年は第一次オイルショックで始まり、20年間の終わりはバブルとそれがはじけた経済の激動の時代であった。1993年(平成5年)米座になってから経済は停滞したが、地震・津波の天災を除き、大きな社会変動はなかった。

そして今年に西の金座に遷った。尖閣問題と言う戦争に繋がりかねない隣国との緊張もあり、安倍さんの舵取りで経済は大きく変るのか、伊勢人はこれからの20年は気を引き締めんとあかん、と言っています。


aokijuku at 00:05│コメント(0)

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