2012年09月29日

大豆

「その国の金融が多少おかしくなっても、食糧の自給率が高いと国が破綻するような致命的な状況にはなりずらいというのははっきりしている。」と言っていた先生がいた。たしかにユーロがおかしくなってもフランスやイギリスなど自給率の高い国はそれほどおかしくなっていない。

日本の食糧自給率の低さは常に問題にされるが、大豆にかんして面白い話を聞いた。

昭和27年の国産大豆の自給率は64%もあったそうだ。しかし昭和41年には1ケタ台になり、平成21年には6%になってしまった。
今では大豆の輸入の7割がアメリカからだそうだ。日本が飛鳥時代から醤油などを作ってきた記録もあるそうだが、アメリカの大豆栽培の歴史は19世紀の終わりからだというからおかしなものである。
そして今ではアメリカが世界の大豆の生産量の50%を占めるようになった。

じつは、アメリカが大豆を栽培するようになったきっかけは、幕末にやってきたペリーが大豆を持ち帰ったのが始まりとも言われている。

さらに、ヨーロッパが大豆を知ったのも17〜18世紀といわれ、一説によると17世紀末に長崎で活躍していたドイツ人医師のケンペルの著書で大豆が紹介されたのが発端とも言われている。

なぜか、「日本柔道再生」という記事を見ていて連想した大豆問題である。

aokijuku at 13:11│コメント(0)

トラックバックURL

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
月別の記事一覧
最新コメント