2012年03月14日

沈黙は金、、、?

 日本ではしゃべらないことが(沈黙は金なり)といわれ価値がありおくゆかしいことといわれてきた。
 しかし、西洋では沈黙は死だとおもうことが多い。話すことがその人の自己表現であり言葉で語ることがすべて、と思うことが多い。画家や彫刻など芸術家といわれる人たちも作品の内容を論理的に説明されることにより何となく高尚で深みあるものだと思えたり、とにかく論争とまでいわないが大体の日本人は議論することが得意ではなくとことん意見を述べ合う、ところまで行かないことが多い。感情的になって気まずい思いで終わるのが通常ではないだろうか。

 言葉が足りず誤解されることもあり、案外ながい時間をかけてしゃべることは無駄なようでいて相手に対して心を開くことでもあるからそこから真実が見えてくることがある。喋らなくてだまっていても相手は分かってくれるだろう、、というのは今の時代通用しないと思う。
 常識といわれるものも時代とともに変化しているからである。

先日も或る造形家とつきあいができその人の作品が素晴らしく新鮮であったしぜひ紹介していきたいとの思いから展覧会の話になった。具体的な条件などまずお知らせしたほうがいいと考えて大体の条件を記した覚書を送ったところ彼の考えていた条件と私の条件がほとんど反対であり仰天したものだった。
 このときも交渉という余地があるのにいきなり相手から「やめましょう」という返事となり、このあっさり感にも驚かされたものである。
 
 私自身、相手と辛抱強く交渉を重ねて形を整えていくしたたかさが不足していて学ばなければならないことだと思う。


aokijuku at 16:35│コメント(0)

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