2012年03月11日

石の彫刻と水と、イサムノグチ

 メトロポリタン美術館の日本館の入り口を入るとやさしげな仏像が迎えてくれる。つねに訪れるひとたちになにかしら敬虔な気持ちを抱かれるのではないだろうか。心が騒がしいとき、こころ迷うとき美しい仏像のお顔をみることでこころがなぐさめられることは誰でも経験があるのではないだろうか。
 
 他の国とはまた異なり日本の仏像はふくよかでやさしく人を包み込むようなおだやかさがあり惹きこまれることが多い。

 日本館の半ば近くにイサムノグチによる石の彫刻があり人の足をしばし止めさせる。
119イサムは晩年石に大いに興味を持ち彫刻として石を扱う時自分の思うようにいかない石と格闘したという。香川県の牟礼というところで仕事をし現在はイサムノグチ庭園美術館となっている。メトロポリタン美術館にある石の彫刻は日本からはこんだという石を敷きそこに水平におかれた石の彫刻の中心が噴水の原理で水が湧き出すことにより磨かれた石の表面から流れ落ちる水が音をたてて流れ落ちるさまを見ることができる。
 私たちが山深く渓流でみる流れがそこにあるようにも思える。イサムに関する本はたくさんでているので彼のことを知ることはできるがこの作品は彼の最晩年の仕事としてなされたという。、、


aokijuku at 00:03│コメント(1)

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この記事へのコメント

1. Posted by 赤塚慎也   2012年05月13日 12:50
はじめまして、
石の彫刻、良いですね。
イサムノグチは、
石の彫刻が原点なのですかねぇ?
すばらしいです。

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