2012年03月20日

【From America】「ヤシの実」

やしの実アメリカのウインドゲイト緑です。

日本の街路樹には様々なものがありますが、中でもイチョウの木は秋の紅葉シーズンには黄金色になり、実に美しいものですね。イチョウの木には雄の木と雌の木があり、メスの木にはぎんなんの実が付きます。ぎんなんの実は炒って酒のおつまみにしたり、茹でて茶碗蒸しの中に入れたり、と食の世界では喜ばれる素材ですが、イチョウ並木の周りに落ちたぎんなんの実が人に踏みつけられたり、車道に落ちて車に押しつぶされたりすると、独特の匂いを放ち、ちょっと困ったことにもなります。

アメリカの街路樹にも様々なものがありますが、私の住んでいるラスベガスや近隣の州であるカリフォルニアやアリゾナではヤシの木が街路樹として多く植えられています。ヤシの木もイチョウと同じように実が落ちて道を汚しています。アリゾナ州に来て、ヤシの実が落ちて歩道に散らかっているのを見つけました。歩道に落ちたものは通行人がついうっかり踏みつけてしまうこともしばしばです。こちらは幸いにも臭い匂いが出るというわけではありませんが、やはり歩道の掃除に手間がかかります。

やしの木ここでちょっと説明させていただきたいことがあります。日本人がやしの実と聞いて思い出すのは 「名も知ら〜ぬ 遠き島より 流れよる やしの実ひとつ。ふ〜るさとの岸を、、、、、、、」というあの歌です。しかし、この歌に出てくるヤシとは別の「ナツメヤシ」という種類のヤシがあります。こちらは実をフルーツとして食べます。英語ではデーツと呼ばれますが、多くはドライフルーツとしてお菓子作りの材料になり、レーズンと同じような使われ方をします。生のデーツ(ヤシの実)はオレンジ色が多いですが、これを乾燥させると赤ワインのような色になります。形が細長い実の中には細長い種がひとつ入っています。ラスベガスなどの砂漠気候の場所では このナツメヤシが街路樹になっているのです。

所変われば品変わる、といいますが、場所が変わっても 街路樹のお陰で掃除に手間がかかるということはどこでも変わらないようです。でも、日米の違いを見つけました。日本では、落ちたぎんなんの実を拾っている人を見かけたりしますが、アメリカではこのナツメヤシの実を拾っているのを見かけたことはありません。美味しいのに、もったいないですね。

aokijuku at 00:00│コメント(0)

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