2012年01月22日

なお続くNZの余震

クリスマスを控えた12月23日にNZのクライストチャーチでM5.8の地震があった。昨年2月22日、M6.3の地震で日本人28名を含む182名が死亡したことは記憶に新しい。6月にもM6.0の余震が起きている。昨年2月には各新聞ともNZ地震の記事ばかりであった。だがまもなく日本では3.11の大震災が起こり、NZ地震のことは、もはやほとんど報道されない。しかしNZの地震はなお続いていて影響は深刻である。昨年12月のNZクリスマス余震を報道したのは、5大紙(朝日、読売、毎日、産経、日経)では、朝日の国際版短信欄に小さく載せられたのみ。地方紙は知る限りでは西日本新聞、福井新聞、伊勢新聞など。なかでも福井新聞は写真入り5段の扱い、また英字紙のJapan TimesはWellington AP電により詳細に報道した。

筆者の友人は芦屋の自宅で阪神大震災に遭った後、NZに移りおもにそこで暮らしている。クライストチャーチ在住で、地震にとりつかれたのか揺られてばかりである。まず一昨年9月4日にクライストチャーチの40キロ西で起きたM7.0(これが本震とも言われる)、これは帰国中で免れた。約半年後の昨年2月の都市直撃地震では、家に居てもろに揺さぶられた。そして、彼の報告では、12月23日の余震は3時間のうちにM5.8、5.3、6.0、5.0の4連発だったという。これでは終わらない、元旦の深夜から1月2日午後7時まで間に、M5.48〜M2の地震が43回。1月6日にも、M5.0を含む余震に見舞われた。専門家は10数年は余震が続くと見ているという。

余震がクライストチャーチ住民に与える影響は、倒壊の進行、復旧工事の遅延など物理面だけでなく、医療ケアや個人の心身面でも深刻化している。手術設備、医師・看護婦不足に逆比例して心筋梗塞、心臓発作などの増加、そして人々のフラストレーションは溜る一方であると友人は伝える。彼は日本のことも心配して言う、「地鳴りの神様は執拗で不公平で意地悪です。3.11から1年が近づく日本にも警鐘となるでしょう」。
東日本大震災の復興が本格化しようとするとき、NZでなお続く余震の問題は果たして報道に値しない無縁のことなのか。彼のいう警鐘は、マスコミ大手の報道姿勢にも打ち鳴らされている。



aokijuku at 00:02│コメント(0)

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