2012年02月07日

【From America】「1.5人分の椅子」

5_chairアメリカのウインドゲイト緑です。
アメリカ人の肥満は国を挙げてなんとかしなければいけないと叫ばれている大きな問題です。

アメリカの家具は日本の家具に比べて全てが大きめに作られていますが、そのアメリカ標準サイズでも足りないような大きな体格の人も大勢います。そこで、このような大型サイズの人のために1.5人分サイズの椅子というものをあちこちで見かけるようになりました。体の大きい人がゆっくりとリラックス出来るようにと居間のソファーが1.5人分というのは、快適さを求めているので納得していました。

ところが、病院やお医者さんの待合室に必ず一人分の椅子と1.5人分の椅子の両方が置いてあることに気が付きました。標準サイズの椅子に無理に腰掛けると、肘掛をなんとかクリアーした腰のお肉が肘掛と椅子の間からモッコリとはみ出しています。待合室でご自分の名前を呼ばれ、あわてて立ち上がろうとすると、、、、。あれあれ、お尻が椅子から抜けなくて、なんと椅子がお尻にくっついたまま歩き出そうとしている人を見かけたりします。こんなことにならないように、と1.5人分の椅子が用意されているということが分かりました。

ある時、私は待合室で何気なくこの1.5人分の椅子に腰掛け、余った場所にハンドバッグとコートを置いて雑誌を読んでいました。日本人にとっては二人分くらいのスペースがあるので荷物を置くには丁度都合が良かったのです。すると、「あの〜、済みませんが、この椅子に座りたいので場所を替わってくれませんか?」と声をかけられたのです。回りを見回しても空いている椅子がたくさんあるので、私は一瞬 どうして? と思ったのですが、その人の体格を見て理由が分かりました。それ以来、私は必ず標準の椅子に座ることにしました。待合室が空いていれば一人掛けの椅子を二つ使い、隣の椅子にバッグやコートを置くように心がけることにしたのです。

アメリカ人の肥満の度合いがこのお話を通してちょっとわかって頂けましたか? 日本人のちょっと太めなんて可愛いものなのです。健康のためにも標準の椅子にお尻がはまらない程太らないようにしたいですね。

aokijuku at 00:00│コメント(0)

トラックバックURL

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
月別の記事一覧
最新コメント