2011年01月19日

小コレクターの会

久保貞次郎氏は1996年になくなられたのだがこの人の業績を最近になって調べ始めた。1950年代に創美運動をはじめ、主に教育に携わる人たちの中にあって彼は熱心に主に版画の普及につとめた。

 003A私は画廊経営のなかで美術の世界の変遷を見てきたし、現実に今、社会がしらけムードの中、世代交代がすすみ価値観の変化などでどれだけの方たちが美術に関心があるのだろうか、そしてときには作品を購入するのだろうか。このことはいまも以前も同じだったかもしれないが久保貞次郎という存在があってたとえ1点でも作品を買えばコレクターであるとの発想は当時ささやかなものだったかもしれないが多くの人を巻き込んでの運動になった。

 久保貞次郎氏は跡見短大の学長もつとめ美術評論家でもあったが何よりも裕福な人であった。小コレクターの会の方たちももう90歳に近い人がおられるが今も矍鑠とお元気でいらっしゃる方もありs氏は最近私が手紙を差し上げるとすぐ返事をくださる。久保氏との交流の一番あったかたでいろいろとお聞きしたいことがたくさんある。
 久保貞次郎氏に以前原稿をお願いしたことがあるが原稿料のことをおききしてもはっきりと答えてくださり、金銭に対して実にクリアーな方であった。
 相手のことを考えてのお金に対してのまじめさは見事であった。
 久保貞次郎氏の美術運動のことを少しずつ紹介していきたいと考えています。


aokijuku at 00:02│コメント(0)

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