2010年10月24日

ドアモードの変更

 先月書かせていただいた、JALの整備工場見学に参加した際知り合った航空機少年から教えてもらった話しを一つ紹介します。

 全員が搭乗してドアを閉め終わった時「乗務員はドアモードをアームド・ポジションに変更してください」、そして着陸時飛行機が駐機すると「乗務員はドアモードをディスアームド・ポジションに変更してください」と必ずアナウンスが必ず流れます。

 私はこれはてっきり、「ドアロック」の施錠や解錠と思っていましたが、そうではないそうです。

 キャビンドアのドアの内側には緊急時の脱出用の救命ボートが収納されており、緊急時にドアを開けるとわずか10秒で自動的にガスが充填され、救命ボートが膨らむ仕掛けになっているそうです。

 通常の乗降の際にドアを開けても、救命ボートが飛び出さない状態にするのが、「ディスアームド・ポジション」または「マニュアル・モード」であり、緊急脱出装置が作動するようにするのが「アームド・ポジション」または「オートマチック・モード」ということだそうです。このドアモードの変更は、離着陸時に乗務員が手作業で全てのドアに行っています。
 安全上の作業であり、各社はこのドア操作を厳しくチェックし、ミスが絶対ないように各乗務員がお互いにWチェックするなど万全の態勢をとっているのだそうです。

aokijuku at 12:08│コメント(0)

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