2010年09月28日
【From America】「サソリが出た!」

日本は実に安全な国だと改めて感じる出来事がありました。それは「治安」と言う意味ではなく、日本の国土や自然が日本人にもたらす安全のことです。
日本の皆さんはサソリを見たことがありますか? 多分、動物園などでガラスの器に入っているものを恐々と見る程度しか、サソリにお目にかかることは無いでしょう。サソリは猛毒を持っているので「刺されたら死ぬ」と言う恐怖から、ガラス越しに見るのさえもちょっと怖い感じがしますね。
そのサソリの赤ちゃんが我が家にやってきました!
ラスベガスといえば砂漠の真ん中に人工的に作られた街です。人間が侵入してくる前には、がらがら蛇やサソリが我が物顔で砂漠のあちこちに巣を作って住んでいたことでしょう。しかし、突然人間がやってきて自分たちの住処を奪われ、遠くに追いやられることになったわけですから、あちらにしては非常に迷惑なことだったでしょう。
しかし、後から来たとは言うものの人間としては安全で快適な住まいを確保するために、様々な工夫を凝らして、家の外から中から殺虫剤を撒いてこれらの危険な生き物からなんとか身を守ろうとするわけです。一方、蛇やサソリにしてみればエアコンの効いた涼しい場所、水がある場所を探して生き延びようと、こちらも身を守るために必死の努力をするのです。このような人間と先住の生き物との戦い(?)がラスベガスの住宅街で毎日繰り返されていると言っても過言ではないでしょう。
毎月一回の殺虫剤の散布を常としていましたが、今年の夏はしばらく日本に行っていたために殺虫剤の散布がおろそかになっていました。アメリカの自宅に戻って2日目、少し涼しくなったので外の空気を入れようと窓を開けて網戸にしました。すると網戸の水はけ部分から、なんとサソリの赤ちゃんが侵入して来たのです!
その大きさは2センチ足らずですが、大人顔負けの毒のある尾を丸めてしっかりと上に持ち上げていましたので、見間違うはずはありません。さあ、大変! 我が家のあちこちに殺虫剤の大散布が始まりました。
刺されなくて良かった! 命拾いをした。 と胸を撫で下ろしましたが、カジノ・ホテルやきらきらするネオンの華やかさとは別のこんな部分もラスベガスにはあることを覚えておいていただきたいと思います。でも不必要に恐れることはありません。ホテルは万全の対策をしていますから、観光でラスベガスに来てサソリに出会うことは先ず無いでしょうからご安心ください。
さて、日本には命に関わるような危険な昆虫や動物が居るかしら? と考えたとき「マムシ」くらいしか頭に思い浮かびません。日本は安全で素敵な国だと改めて感じました。
midori_windgate at 00:00│コメント(0)│