2010年09月23日

【青木塾便り】No.67「失敗に学ぶ」

青木塾メンバーのTさんについて;
Tさんは山一證券に勤務する時成績、語学ともに優秀でUCバークレーのビジネススクールに留学しました。丁度そのとき小生はベンチャーキャピタルの山一ユニベンアメリカの支店長でした。シリコンバレーの成長期で朝日新聞の記者も東京から出張し小生も取材先を案内したものです。
 当時シリコンバレーのベンチャー企業も日本と手を結びたがっていました。そこに山一ユニベンの活躍する機会がありましたので小生も月一回ぐらいLAから出張しました。
 あるときTさんからシリコンバレーに出張する時レンタカーの運転は私にやらせてください。訪問先から普段は聞けない貴重話が聞けるのでとなりました。UCバークレー大学の講義より実学のほうが勉強になると判断したのでしょう。それからかなりの会社を同行訪問しました。そしてビジネススクールの卒業論文は「失敗に学ぶ経営」としましたと報告がありました。
 しばらくしたら「失敗に学ぶ経営」はやめましたと報告してきました。理由を聞くと小生と同行した時は正直に失敗のケースを話してくれるので、これは面白いとなったのですがさて一人で企業訪問すると誰も失敗の歴史を話してくれないので卒論にならない。小生が訪問の時は日本企業と組む気持ちがあるので、失敗も話したのでしょうが、卒論にしたいとなると話は別でしょうか。
Tさんは帰国後、退社してブックオフのチェーン店を開業して現在5件を有しています。そのうち4件が売り上げベストテンに入る優秀店で開業希望者はかなら見学するコ−スになっているそうです。留学時代の勉強が役立っていることでしょう。
成功とは99%の失敗に支えられた1%である〈私の手が語る・本田宗一郎)と言っていますね。
Tさんはその後ブックオフ以外にもあったらいいソフトを開発して確実に業績をのばしています。

kiyoshi_kawabe at 00:00│コメント(0)

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