2010年08月31日

【From America】「Licorice リコリス菓子」

リコリス菓子アメリカのウインドゲイト緑です。

小さいときに食べた懐かしいお菓子の味というのは、その時の楽しい思い出と共にいくつになっても忘れられないものですね。しかし、人間の味覚とは若いときに養っておかないと、大人になって新しい味を知っても、それをすぐに好きになれるというものではないようです。

例えば、納豆。関東もしくは関東より北にお住まいの人にとって、和食の朝ごはんメニューには定番とも言える納豆です。しかし、同じ日本人でありながら、関西にお住まいの方々は納豆が嫌い、と言う方が多いと聞きます。これは単に小さいときに食べなかったから、と言うことなのではないかと思います。ですから外国人が日本に来て、納豆が臭い、ねばねばが気持ち悪い、などと言うのは当然なのかもしれません。

さて、今度は同じ理由、つまり小さいときから馴染んでいなかったから、と言う理由で私たち日本人が西洋の食べ物で苦手とする味や臭いがあるでしょうか? 私はズバリ Licorice リコリス菓子だと思います。アメリカだけでなく、ヨーロッパ各地でも大変好まれている「リコリス」とは、実は「甘草」の根やアニスと言われる香料が入った「グミ」のようなお菓子のことです。アメリカだけでなく広くヨーロッパにも広がっているお菓子であり、西洋人には好みのフレーバーなのですが、どうも日本人には馴染みの少ない香りです。

Licoriceとはどんなお菓子なのでしょう? 形はひも状、もしくはチューブという表現が一番良いと思いますが、簡単に言うと電化製品の電気のコードみたいな黒いビニールの長い紐、という感じです。はっきり言って、あまり美味しそうな外見ではありません。食感は「グミ」のように軟らかくてちょっと弾力がある噛み応えです。典型的なものは黒で、フレーバーはアニスです。もう一種類あるのは赤で、こちらはチェリーの味がします。

このリコリス菓子はどうも苦手という日本人が大勢います。実は私もその中の一人で、何度挑戦してみても好きになれそうもありません。これはきっと日本人には馴染みが少ない味であり、小さい時にお菓子として食べる機会がなかったために苦手になってしまったのではないでしょうか。もし、この味と早くに出会っていたら、この味と一緒に育っていたら、私の好みも違っていたかもしれません。

「食べず嫌い」という言葉もありますから、何でも機会があったら怖がらず食べてみて、自分の味覚を研ぎ澄ませておきたいですね。世の中には、アナタがまだ知らない「美味しい」味があるかも知れません。

midori_windgate at 00:00│コメント(0)

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