2010年06月19日
お揃い事件
一卵性の美人さんで、お母様でも見分けがつかないくらいそっくりです。
そんな双子の妹さんの乳前歯の後ろに永久歯が生えてきてしまい、歯並びを整えるために乳歯を2本抜くことになりました。
歯科医院の雰囲気にはもう慣れていますが、麻酔の注射は大の苦手です
おお泣きする妹の姿を緊張した表情で見守っていたお姉ちゃん。
大騒ぎの末、やっと2本の乳歯を抜くことができました。
妹さんの止血確認をしている間に、双子のお姉ちゃんが突然こちらを向きました。
きっと、妹さんの姿を見て
”私は抜きたくないです!抜かないでください!”
と言いだすのかと思いきや、何と、
“先生〜、お願いです。私の歯も2本抜いてください!お願いです”
私達はすっかり面喰ってしまいました
妹さんは永久歯との歯並びの関係でどうしても抜歯が必要だったのに、お姉ちゃんはまだ大丈夫そうです。
お母様にその旨を伝えると、意外なお答が!
“あの2人はいつもお揃いでないと気が済まないんですよね〜。洋服や文房具もぜーんぶお揃い。歯もお揃いがいいのよね、きっと。仕方ないから抜いてやってください”
確かに、双子ちゃんが同じような行動をするというのは良くあるようですし、持ち物も同じものを欲しがるというのは良く聞きます。
どうしても歯まで“お揃い”にしたいとは…
仕方がないので、レントゲン写真でお姉ちゃんの永久歯の位置を確認した後、2本抜歯することにしました。
お姉ちゃんは妹さんと同様に麻酔の際はやはりおお泣きして大騒ぎです。そんなに怖い思いをしてまでお揃いにこだわるなんて驚きです!
抜歯の後、2人は、お揃いの歯欠けの顔を見合わせて満足気ににっこり
私達は2人のお顔の区別がつかないので、乳歯の生え方で区別していたのですが、2人共同じ歯欠けとなると、全く判別不可能です。
翌週の消毒の際には当然ながら○○ちゃんと●●ちゃんの区別はつかず、
“先生、私●●よ!”“私が○○よ!”
と、こちらが教えてもらう始末です
それにしましても、2人とも大変な美女になることは間違いなく、歯もしっかりケアさせていただきいと思っております