2010年04月22日

【青木塾便り】No.45 「ホワイトエレファント」

元同僚古川(仮名)さんから聞いたお話です。
ニューヨークにいるとき日本人が多く住むニュージャージー州フォートリーの古川さんの家の近くにF社に勤務するK高校の同窓生が転勤してきました。K高校は今話題の鳩山さん、小沢さんが出た名門高校ですが古川さんは同期の開校以来の秀才渡辺(仮名)さんがF社に入社したことを思い出して、渡辺さんご存知ですか、元気にしていますかと聞きました。渡辺さんは高校ではもちろんのこと全国模擬試験でもいつもトップで、同期生にとってはまさにまぶしいばかりの人でした。T大の化学科を出てF社に入社した事だけは知っていました。
近所に引っ越してきた彼は言いました。ハイ、知っていますよ、渡辺さんはちょっと言いにくいのですが我社ではホワイトエレファントの状態です。緊急にドイツ語、フランス語の翻訳を御願いすると直ちにやってくれますが、プロジェクトチームに入ってある開発を進めると、例えば工業高校出身の社員は失敗を恐れずに、がむしゃらに進むが、超秀才は失敗を恐れてまずリスクはとりませんので結果的にプロジェクトは成功しません。そのような経過をたどった結果今は資料課に配属されているとのことです。ゼミの先生の手前いつまでも資料課に配属させるのが良いのか人事課は頭が痛いとのことです。

kiyoshi_kawabe at 00:00│コメント(0)

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