2010年03月18日

【青木塾便り】No.40「山元雄二郎博士」その17

「超人 ニコラ・テスラ」
山元博士がいつもニコラ・テスラ(1846〜1943)を尊敬していると言っていましたので彼についてご紹介させてください。
「超人 ニコラ・テスラ」(筑摩書房、新戸雅章著)を参考にしました。
ナイアガラ瀑布発電所の交流システムの基礎を作り、あの発明王エジソンを一敗地にまみれさせたその人です。この40回を書くに当たって電気知識の弱い筆者にレクチャーしてくれた人がいましたが、簡単に言えばエジソンは送電に直流システムを主張し、テスラは交流システムを勧めました。結果的に直流は遠距離送電に大幅なロスが出るのに対して、交流送電はロスが比較的少なくテスラ方式が勝利したとのことです。交流システムは微積分の知識が必要だがエジソンは小学校卒でしたから交流を理解できなかったそうです。
日経に「パナソニックの電気革命」が紹介されていましたが、太陽電池が生む電気は直流。家庭の配線に流すためにいったん交流に変換、家電や照明を買う際に再び直流に戻すが、変換で電力の1〜3割をロスしていた。パナソニックは直流をそのまま流せる新型配線の開発を急ぐ。一世紀以上も電力供給の標準だった交流に風穴を開け、『電気革命」の実現を目指すとありました。スマートグリッド(次世代送電網)と新型配線の接続実験の行方が注目されるところです。

kiyoshi_kawabe at 00:00│コメント(0)

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