2010年02月23日

【From America】「卵にサルモネラ菌」

eggs 01アメリカのウィンドゲイト緑です。
日本の代表的な料理に「すきやき」があります。すきやきを食べる時には必ず生卵を割って、その中に肉や野菜をつけて食べますね。また、和食の朝食にはよく生卵がついてきます。「卵かけご飯」は私の大好物です。

さて、アメリカでは残念なことに上記のようなものが食べられません。なぜか?というと米国の生卵にはサルモネラ菌がいるので、よく火を通してからでなければ安全に食することが出来ないのです。どうして生卵にサルモネラ菌がいるのでしょうか? それは親である鶏にサルモネラ菌がいるからなのです。こうなると「卵が先か? 鶏が先か?」などという愚問にたどり着きそうですが、一体、いつ頃からそうなってしまったのでしょうか? 今となってはアメリカの鶏肉も生卵も完全に汚染され、それはもう取り返しがつかないほど広がっています。

解決方法はないのでしょうか? このサルモネラ菌を一掃すべく、全ての鶏と卵を捨ててしまって完璧に鶏小屋を掃除して、清潔な状態で飼育をやりなおせば良いではないか? と素人の私などは考えますが、それは経済的なことを考えると無理なことなのかもしれません。

従って、鶏肉を扱う時には細心の注意を払います。先ず、鶏肉を冷水でよく洗うことです。次は鶏肉専用のまな板を使い、鶏肉を触ったあとはよく手を洗う。鶏肉調理の準備をしたキッチンのカウンターは除菌効果のあるスプレーと紙タオルでしっかりと清掃します。鶏肉を料理したときには、必ず火が通っていることを確認してから食べます。鶏肉がピンク色ではまだ危ないということです。これは鶏肉だけでなく、感謝祭に食べる七面鳥も同じことなので、ターキーの丸焼きの準備は、先ずこの除菌が大変です。ターキーのお腹の中まで冷水をよくかけて洗い、更にはレモンを何個も使って酸で念入りに除菌します。感謝祭のディナーで食中毒患者が出ては大変なことになります。火が完全に入ればサルモネラ菌は死滅すると言われていますので、アメリカでは消費者が自己防衛をする形になっています。

しかし、私は時々無性に「卵かけご飯」が食べたくなります。炊きたての白いご飯に生卵をかけて食べるあの味は、うーん、やっぱり日本の味です。日本帰国時には友人がわざわざ「名古屋コーチン」を送ってくれて「ご馳走」にありつくこともありますが、日本の卵はどれも清潔で安全です。帰国中は安心して日本の味を満喫します。また、大好物のチョコレートムースですが、私のレシピは卵の白身を泡立てて作る方法なので、こういった生の卵を使う料理のレシピは全てアメリカでは作れないという不便さが出てきます。料理番組などでは、新しい卵なら大丈夫、老人や子供は危険だが普通の人は大丈夫と強調し、全ての卵が危険なのではないと言いますが、どこまで信用すればよいのか??? 食いしん坊の私も、さすがに命の危険を冒してまで生の卵を使った料理を食べようとは思いません。

日本の皆さん、何気なく食べている生卵。実はとても貴重なご馳走であることを再認識してください。生卵や鶏肉にちょっと火を通した「たたき」などという料理が食べられるようにして下さっている日本の鶏卵業者さんに感謝しましょう。そして、どうぞ今後も日本の卵と鶏肉がサルモネラ菌に汚染されないように努力してくださいますことを切に願います。



midori_windgate at 00:00│コメント(0)

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