2009年12月31日

【From America】「トラックの積荷検査」

Truck_Fedexアメリカのウインドゲイト緑です。
日本の高速道路や環状道路などが大変便利になってきました。しかし、いくら便利になっても交通渋滞はなかなか解消できないのが実情ですね。原因は、自然渋滞だったり、交通事故だったり、またはトラックの積荷が道路に散乱してしまったり、と様々でしょう。

アメリカの物流の主流は何と言ってもトラック輸送です。アメリカの大型トラックのサイズは日本で見るようなトラックのイメージを超えています。トラック一台分の荷台だけでなく、電車みたいにコンテナが二つ繋がっているような超大型トラックも、高速道路をビュンビュン飛ばして走っています。あれでよく事故が起こらないものだなあ、と感心してしまいます。

トラック輸送は早くたくさんの荷物を運べば儲かるのですから、積荷制限はあるものの、制限を越えてたくさんの荷物を一度に運べれば「お金になる」と考えるのは日米を問わず同じです。日本では、多すぎる荷物を載せてしまったトラックの積荷が何かの拍子に道路に落ちて渋滞の原因を作ったり、あるいは重さはクリアーしていても荷物の積み方が下手だったり、ちゃんとロープを架けたはずが緩んでしまって荷物が落ちてしまったり、積荷散乱の原因はいろいろでしょう。

アメリカでは長距離を走るトラックの積荷制限をするために、それぞれの州に入るとすぐに「Weigh Station」と呼ばれるトラックの積荷検査場が設けられています。高速道路を通る全てのトラックはここで重量検査を受けなければなりません。どうやって積荷の重さを量るのか? と思われるでしょうが、実に簡単。指定された場所にトラックを移動すると、そこは道路と全く見た目は変わらないのに地面の下が巨大なスケールになっていて、トラック丸ごと全部の重さを量ることが出来ます。後は簡単。総量からトラックの重さを引けば、積荷の重さがわかります。積荷オーバーなら罰金を払わされるそうですし、その場で荷物を減らさなければならないかもしれませんから、こと重大です。

アメリカにはトラックにとって「関所」ともいえる積荷検査所があるからこそ、制限を越える荷物を搭載するトラックは先ずいないようです。これは事故を防ぐ意味からも、また道路の破損を予防する意味でも大切なことです。皆が使う道路ですから、事故がない安全な道路にしたいですね。


midori_windgate at 18:24│コメント(0)

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