2022年07月

2022年07月26日

【From America】「コヨーテ」

アメリカのウインドゲイト緑です。
アメリカの自然は実に美しく、動物愛護の精神も充実しています。日本に比べてサイズが大きいのは誰もが知るところで、日本全体がカリフォルニア州とほぼ同じサイズというのですからスケールが違います。

そんな中で、自然界の動物と人間が共存するのはなかなか難しいです。綺麗な蝶や鳥たちならこちらも楽しんで眺めることも出来ますが、それが人間に危害を加えるかもしれない動物となると話は違います。
コヨーテラスベガスの住宅街で朝7時ごろに散歩をしていると、なんと道路の反対側にコヨーテが歩いてきました。私たち人間を見ても臆することなくノシノシと悠然と歩いてこちらに向かってきます。道路の反対側とは言っても、やはりコヨーテはちょっと怖いですよね。多分、朝ごはんの為に野うさぎとかウズラを狙っていたと思われますので、人間はサイズが大き過ぎたのか? こちらに向かってくることはありませんでしたが、コヨーテが去ってくれてホッと胸を撫で下ろしました。

友人の話では、小さな犬を連れて朝の散歩をしていると、人間ではなく子犬を狙ってコヨーテは向かってくるとのことでした。私が見たのは一匹だけでしたが、群れを成してグループで獲物を狙うこともあるそうで、4−5匹のコヨーテに囲まれた友人は生きた心地がしなかった、と話してくれました。

弱肉強食とは自然界の法則ですが怖いですよね。


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2022年07月23日

ビュッケブルグ歳時記 277

希望の見えない未来 2

 残念ながら先回のブログの続きをお知らせすることになってしまいました。 

 最近のTVニュースの先頭は、ヨーロッパの、主に南の国々で多々起きている森や草地の大きな火災についてです。この火事の元はいろいろあるようですが問題になっているのは、地球温暖化からくる自然発火であるということなのです。
 ヨーロッパの北にあるドイツの気温も高くなっていると言われている時に、昨日は、2都市で今年最高の40°cを超したのです。

 そしてこれもタイミングよく、ボン市の近郊のペータースべルグで40カ国が集まって開かれている”地球気候対話会議”に出席している外務大臣からのメッセージ「地球温暖化は人類にとって最大の危機であり、今世紀最高の災禍である」の重みが市民に伝わっているのです。
 外務大臣はこれに続いて次のような発言をしています。
 「今年の11月にはエジプトで COP27 (世界気候会議)が開かれるが、それまでに我が国は今までの2倍の努力をしなければならない。ウクライナ戦争がもたらすエネルギー問題から、石炭発電を続けることになるがこれは非常策であって続ける政策ではないことをはっきりさせる。

 また燃料用液体ガスを作るまでには8年間の期間が与えられているが、経済大国はこの事業に力を注ぎ、その間、貧しい国々への援助を忘れてはならない。これには費用がかかるのだが」
 また先回276のブログで取り上げた G7 の行方もつまずいているとの批判です。集まった資金を後進国に役立てることに疑問があるように読めるのです。    
 また排気ガスを2030年までに65%少なくすると言っていたのに今年の量はこれより多くなっている、と国の政策の不実行を明かしているのです。 

  Fridays for Future は「我が国のショルツ首相は”化石の如き時代遅れの首相だ”」とここでも厳しい批判をしています。

 このようにペタースベルグ会合では、外務大臣からのメッセージ以外は残念ながらネガテイブな批判ばかりが現在の世界環境管理方法に挙げられているのです。  

 そして次の難題は高温に対する人間の健康維持の問題です。この国でも老人が多くなっているので、その人たちの住む施設や、病院の設備が問題になっているのです。個人の家で冷房のついている家は聞いたことがないのですが、公共の施設でも暖房は完璧でも、冷房は今まで必要がなかったと言って良いと思います。

 ドイツでは2,018年から2020年までの2万人の人が、暑病で亡くなったということです。南国のフランスでは7万人と多くなっているようです。この数から85歳以上で、心臓や循環器衰弱などの病気や慢性肺症候群、糖尿病を病む人は特に要注意と言われています。
 ですからこの頃の新聞には暑い日の心得として、「水を十分に飲むように」と「直射日光を避けるように」の注意書きが毎日見られます。
 また、労働組合からの休暇時間を長くするようにとの要求も見られます。

 「地球の温暖化は人類にとって第一の存在危機を示すもの」という外務大臣の言葉を忘れずに、世界中の一人ひとりが地球の将来を思って暮らすのを願うばかりです。 


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2022年07月19日

【From America】「独立記念日の花火大会」

アメリカのウインドゲイト緑です。
7月4日の独立記念日にはお祝いのため毎年多くの場所で花火が打ち上げられます。今年はラスベガスのストリップで花火を見ました。丁度、7月4日が月曜日に当たったこともあり、次の日には会社に行かなければならない人たちのことも考えて早めに打ち上げる予定の場所が多かったようです。当初、各地の花火大会予定は夜の8時からの場所もあれば、8時半だったり、9時などの予定アナウンスがありました。8時はまだ明るい時間帯なので、花火はやはり暗い夜空に浮かんでこそ綺麗に見えるのになあ、と思っていましたら ストリップはやはり遅れ気味のスケジュールになり9時には空は真っ暗になりました。今年のストリップの花火打ち上げはシーザーズ・パレス・ホテルのみ、とのことでしたので目の前で花火を見ようと繰り出しましたが、暑くて暑くて熱中症になりそうになり頭痛がして目の前が暗くなってきて、慌ててクーラーの効いているカジノホテルに飛び込んで頭を冷やしたほどでした。

ストリップ花火花火の打ち上げはホテルの屋上から行われ、美しい花火を見ることが出来ました。しかし、その後の人の流れは想像以上で歩道を歩く人が多くて身動きがとれず正に高速道路での渋滞のようでした。アメリカではマスクをすることは自由になり、殆どの人がマスクをしていません。ストリップの歩道は満員の通勤電車の中と同じ状態になり、これでは屋外であってもコロナ感染のリスクはかなり高いだろうなあ、と感じて心配をしたほどでした。

アメリカではこの時期が夏休みであることも手伝って、飛行機は満席、ホテルも満室、カジノも大勢の人でごった返している感じです。今までバケーションを控えてきた人たちの気持ちを考えると「出かけたい」と思うのは当然なのですが、飛行機はキャンセルが沢山出て、乗り継ぎ便がキャンセルになったり遅延して間に合わなかったり、というお客さんが続出しています。パイロット不足が原因と報道しています。あちこちでビジネスは再開したのに人手が足りない、というオーナーさんがいます。ガソリンを初めとして様々なものの値段が上がっています。物価はどんどん上昇して人々の生活は苦しくなり、どうなるのか心配になります。

皆の気持ちが落ち込む中で一瞬でも現実を忘れて空に広がる花火の美しさやドカーンという音で気持ちが晴れる良い機会になったように感じました。


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2022年07月12日

【From America】「独立記念日の花火」

アメリカのウインドゲイト緑です。

アメリカで大きな花火が打ち上げられるのは年に二回。7月4日の独立記念日と12月31日の大晦日です。
独立記念日のイベントは各地で行われ、大掛かりな仕掛け花火をプロの花火師が打ち上げます。中でも有名なのはNYのマンハッタン、ボストン、ワシントンDCなどで、TVでの中継を皆が楽しみにしています。

花火それとは別に7月4日の独立記念日は夏であることもあり、普段、花火は違法ですがこの時期だけはあちこちに花火屋さんが簡易の店をだして、多くの人たちが自分たちの庭や公園などで花火を楽しむために購入することが出来ます。しかし、アメリカの花火は日本の線香花火のようなものではなく、打ち上げ花火形式なので音は大きいし、火事の原因にもなるし、花火遊びで怪我をすることも多いのでTVのニュースなどでは出来るだけTVで楽しみましょう、と呼びかけています。若い人達は自分たちで花火を上げるのは楽しいでしょうが、安全第一で行って欲しいですね。

日本の夏といえば日本人の殆どが経験している、浴衣を着て縁側で楽しむ線香花火でしょう。実に懐かしいです。


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2022年07月09日

ビュッケブルグ歳時記 276

希望の見えない未来!?

 優雅な古城地 ElmauでのG7会議も無事に終わったドイツですが、この頃のニュースは暗い事ばかりで未来に希望が見えないことに驚くばかりです。
 その模様をお伝えしてみます。

1. 物価高について
 一時、低くなっていたパンデミーの患者数もまた増加していることと同時に、市民の毎日は物価高に脅かされているのです。
 スーパーマルクト、レストラン、給油所 etc. と何もかも高くなっているのです。   
ホテルその他の休暇費用も11.5%−16%高となっている。
また先月から中古車の値段が24%も上がっている。
 これ等の現象はエネルギーの値上がりが原因であり、経済家は2桁の値上がりを予想していて、インフレ率は7、4%になるだろうと述べているのです。
オイル・ガスなどのエネルギー問題を解決できない場合は1973年の7.8%を越すことにもなる可能性ありと暗い予想です。

2. G7 会議について 
 この会議の目的は、7つの経済優秀国とNATO が共同して、中国が始めたアジアやアフリカの経済途上国への干渉を妨げようとすることだということです。
 米国をはじめとする各国からの資金、計600Milliarden(10億)ドルで、 2013年に中国が始めた「neue Seiden Strasse = 新しいシルク・ロード」の建設を2027年までに阻止することが目的だということです。
 言い換えると”世界の高度経済を支えるために必要な下部構造(途上国の意)を支えるための投資で、この中には地球温暖化問題やエネルギー部門、健康問題も含まれるということです。この案は自国だけではなく開発国にとっても良い結果をもたらすことが期待出来るということです。
 また、300 Milliarden を持参したEU の大統領女史は「この資金は Team Europa からの資金で、これによってローロッパ同盟国のつながりがより強固にな るとともに、透明度、同盟感、持続性を一層強くして、欧州デモクラシーを強固にすることへの費用である、との意向を示し、
日本からの65 Milliarden は IndoーPazifik に飛行場を建てたり、港や鉄道建設のための資金であると発表され、その他イタリヤやカナダからの資金も加えられ、中国のヨーロッパ、アフリカ、 南米、アジアの国からの地中原料獲得のためのロード建設を妨害することによって欧州のデモクラシーを強固にしようという目的を持つ会合だったわけです。

3 . その他のこと
 ロシアからのガス輸入が無くなるだろとの見通しから、必ず来る冬の暖房費の処置、不景気をどう回避するか、秋には患者数が多くなるだろうとの見通しのパンデミー問題 etc. etc.

 このように全てのことが暗く見えてくる今日この頃なのです。

 ベルリン付近のアウトバーン(高速道路)の入口には数人が座り込んで通行を妨害している場面があっても、制限速度を下げることはしない、出来ない?現状なのです。
 イタリヤでの氷河の事故や、ポー河周辺の水不足を聞くと、地球温暖化の行末が思われます。このままもっと暑くなると地球はどうなるのかと心配になるのです。
 また、2. G7のように、民主主義を広めようとしても反対の主義の反抗があって、平和を望むことはとても難しいのだなあと知らされるのです。




aokijuku at 17:50|この記事のみを表示コメント(0)
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