2022年05月

2022年05月17日

【From America】「ケンタッキー・ダービー」

アメリカのウインドゲイト緑です。

日本の皆さんは、競馬と聞くとどんなことを思い浮かべますか?日本の公営ギャンブルと思うでしょうか? それとも英国の皇室の皆さんがお洒落をして出かけるソーシャルな場所と思うでしょうか? 又はアメリカのケンタッキー州で行われるケンタッキー・ダービーを思い浮かべるでしょうか?

ダービー5月7日土曜日はアメリカのケンタッキー州で行われる1年に一回のケンタッキー・ダービーの日でした。日本でも競馬好きの方々の中には興味を持っておられる方もいたと思いますが、日本の一般の方々はアメリカ人ほど興味を示すことは無かったと思います。

アメリカ人はどんなイベントでも受け入れて、それを理由にパーテイーをするのが実に上手な国民だと思います。たとえ特定の馬にお金を賭けても賭けなくても、みんなで集まってケンタッキー・ダービー独特の飲み物や料理を作って集まり、レースの行方を見守り、自分の応援している馬がどうなるかに一喜一憂して楽しみます。ケンタッキーまで出かける人、自分の家の近くの場外馬券売り場で馬券を買う人、もいますが、勝敗や儲け金は関係なくて、そのイベント自体を楽しむ、事が一番だと考え、パーテイーに重点を置く人が沢山います。
今年のケンタッキー・ダービーは日本からの馬が出場するということで、私も特に興味を持ってテレビで行く末を見守っていました。前半には頑張っていた日本からの7番のクラウン・プライドでしたが、最終的には思いもよらない結果になり、21番のリッチ・ストライクが優勝しました。勝負は水もの。誰にも結果は分からないですね。

ケンタッキーといえば、バーボンの本場です。日本ではスコッチ・ウイスキーが有名ですが、アメリカ産のバーボンは原材料の51パーセントがとうもろこしで作られるお酒でバーボン・ウイスキーもなかなか良い味です。このバーボンで作るミント・ジューリップという飲み物がケンタッキー・ダービーの飲み物です。作り方は実に簡単です。ミントの葉をつぶして香りやオイルを出して、シンプルシロップと呼ばれる砂糖水を加え、そこに沢山のクラッシュ・アイスを入れて、バーボンを注げば、ミント・ジューリップの出来上がりです。
暑い夏には最適の爽やかな飲み物です。皆さんも一度試してみてください。
日本でもケンタッキー・ダービーの気分が味わえるかもしれません。


aokijuku at 00:30|この記事のみを表示コメント(0)

2022年05月14日

ビュッケブルグ歳時記 272

市民を助ける小包!

 パンデミーとその後に起こったウクライナ戦争によって、今のドイツはエネルギー(電気、ガス、ガソリン etc.)代や食料品の値上がりが異常に高くなって、40年以来のインフレとなっているのですが、これは経済問題だけではなく社会福祉政策問題でもあるとして、四月の末に政府は国民のために Entlastungspaket = 軽減小包 を決議し、実施を始めるのです。この小包にかかる費用は15 Milliarde ( Milliarde とは Million(百万) の1000倍)ということです。
 内容を簡単にお知らせしてみます。

* 300ユーロ(エネルギー値上がりのために一括して支払われる)
  =全ての被雇用者と公務員に、9月に雇用者から月給と共に支払われる。

* 100ユーロ(子供ボーナスとして、子供のいる各家庭に)
  =7月に、持つ子供の全てに一人当たり100ユーロが支払われる

* 9ユーロ切符
  =5月にon-line で売り出される9ユーロ・テイケットでは、6、7、8月の3ヶ月間は国民の誰でもが近距離交通機関(バス、トラム、地下鉄、電車など)を好きなだけ使うことができる。この切符で小旅行もできるわけです。

* 6、7、8月の3ヶ月間、政府はガソリンの税金を30セントに、ヂーゼルのを14セントにと、安くする。

* 社会保障を受けている人たちには200ユーロが一回のみ授与される。

* 奨学金を受けている学生だけではなく、普通の学生に対しても下宿代の援助など、学ぶ者への援助も考慮されている。


(* これは Entlastungspaket の中には入らないのですが、この国では今年も年金は増額されます。東は6.12%,西は5.35%と40年以来の高い%ということです)  

 このような、国家が国民のために考えている援助の実例を見ると、デモクラシーという国民が自分達で選ぶ政治の形式に頭が下がる思いがします。
 昨年の選挙でドイツはアンペル(信号色)連合党が主権を取り、その中の主党の社会民主党のショルツ氏が首相となったわけですが、社会民主党という全部の国民、特に下層の国民を忘れない政党の政策に感心してしまいます。

 ショルツ 首相は、4月の末に首相として初めてのアジア訪問で日本を訪れたわけですが、その折りに日本のウクライナ援助(日本も武装国ではないが、ウクライナ戦争ではドイツと同じ様に武器を提供することになった)に感銘して、日独の両国は”肩を組む親友”として今後、新しい世界観を持つ世界を作り出すG7(経済主要の7国)の主要国として協力してゆきたいとの希望を表明しています。

 また新しい世界作りにはデジタル化や、二酸化炭素なしの工業に加えて、水素工業の発展に力を入れるべきとの意見を強調しています。

 まだ収支のつかないウクライナ戦争を思うと、この様な国民が選ぶ政治の良さに本当に感謝の気持ちが湧きます。 


aokijuku at 10:46|この記事のみを表示コメント(0)

2022年05月10日

【From America】「高速道路のスピードリミット」

drive fastアメリカのウインドゲイト緑です。
日本の皆さんはコロナウイルスが蔓延してから、電車に乗らずに出来れば車で外出したい、と思うようになったのではないかと思います。それが原因で道路の混雑が増したと感じていますか?

アメリカでは移動の手段が殆ど車です。リモートで仕事をするようになったので自宅勤務が多くなり出勤の必要が減って高速道路の交通量が減ったと言われています。それに伴い、道路が空いていることから車のスピードが速くなったと感じている人が多いようです。
本来なら、スピード違反は警察が取り締まりをするはずなのですが、警官も違反車を止めて運転手と直接話したり、書類にサインをさせたりする接触を避けたいので、スピード違反取締りが減ったように思う、と多くの人が言います。これは単に人々がそのように感じているだけで、本当かどうかは分かりません。勿論 目に余るほどのスピード違反は別ですが、道路を走る車の平均スピードが少し増しても、安全にかつスムーズに流れているのなら「良し」としようという気持ちも分からないではありません。

コロナによって人々の生活は本当に変わってしまいました。公共交通機関が充実している日本の事情と、車の移動が基本のアメリカでは、こんな風に違いが出るのだと改めて興味深いと感じました。

aokijuku at 00:30|この記事のみを表示コメント(0)

2022年05月03日

【From America】「春の訪れとウッドチップ」

wood chipsアメリカのウインドゲイト緑です。
アメリカのニューイングランド地方の春は日本より遅くて、イースターの時期になりやっと水仙が咲き始めました。あちこちの庭には春の訪れを知らせるクロッカスと黄色い水仙が咲き乱れています。そして、庭の手入れを始める印にもなっていて、これからがアメリカ男性の出番です。映画でみるような青々とした芝生は一夜にしてならず、かなりの手入れが必要です。また、庭の花壇や低木の周りには伐採した木を崩してウッドチップを作った木片を敷き詰めます。

このウッドチップですが、背の高い木々が溢れるこの地方では嵐で倒れた木、不要な場所に伸びてきた木を伐採して小さくして、ウッドチョッパーという機械に入れて木片を作ります。丁度、オフィスで不要になった書類をシュレッダーにかけるのと同じだと考えて見てください。本来の木の色と木の香りがして庭がとても素敵になります。

ウッドチップというと、もう昔の話になりますが1986年にコネチカット州で起きた殺人事件を今でも人々が思い出して話題になることがあります。
掻い摘んでお話するとパイロットの夫と客室乗務員の妻のカップルで幸せそうにコネチカット州に暮らしていましたが、ある日突然、妻が行方不明になります。死体が見つからず捜査は難しいとさえ思われていました。しかし、思いがけない展開になったのです。ご主人が妻を自宅で殺し、冷凍庫で冷凍した死体を小さく切って、上記のウッドチョッパーで、伐採した木をウッドチップにするのと同じ要領で死体を細かく砕いて破棄した為に証拠の死体が出てこなかった、と言う事件です。ご主人がウッドチョッパーをレンタルしていたことが分かり、その糸口から捜査が進み、死体全部が出てこなかったとは言え、小さく切り細裂かれた指や髪の毛などからそれが妻のものである、と判明した、という事件です。

日本では考えられないような事件ですよね。ニューイングランド地方の殆どの人はもう出来上がったウッドチップを袋詰めで買ったり、トラック一台分を運んでもらったりするのが普通で、ウッドチョッパーをレンタルして自分で木片を作るということは稀だと思います。しかし、なんでも自分でやる、というアメリカ男性ならレンタルすることも出来るのです。木を切る業者が来て木を切った後に道端にある機械を使いその場ですぐにウッドチップを作ってくれるサービスなどもあり、私も良く目にする光景ですから決して珍しい機械ではありません。

なんだか、春の訪れの嬉しい話題にはふさわしくない殺人事件の話に発展してしまいましたが、この時期、長い冬の間 雪に閉ざされていたニューイングランド地方の人達は、ここぞとばかりに外に出て庭の作業をしている姿をあちこちで見かけます。
日本は桜が終わり、今度は新緑が美しい季節になってきたことでしょう。
場所はそれぞれ違っても、春は何だか元気に活躍したい気分になりますね。

aokijuku at 00:30|この記事のみを表示コメント(0)
月別の記事一覧
最新コメント