2021年07月

2021年07月27日

【From America】「地域による言葉の違い」

アメリカのウインドゲイト緑です。

言語を学ぶのは実に難しく、私を含む英語を学ぶ人達は苦労しています。日本語も様々な方言やアクセントの違いなどがあり、外国人が日本語を学ぶ場合にも同じような苦労をしていることと想像しています。

さて、今回は日本と同様にアメリカでも同じものでも違う呼び方をする場合があるので、いくつか例を地域別の地図を見ながら挙げて見ていきたいと思います。

ゴミ箱先ずは、「ゴミ箱」の呼び方です。
Garbage can と Trash can 多分どちらも聞いたことがあると思いますが、地域的な違いがあるようです。





ガレージセール次は、アメリカらしい文化の一つである「不用品を売るセール」です。
Garage sale と Yard sale は広範囲で使われているようですが、私の居るコネチカット州周辺だけのかなり限られた場所で使われる Tag sale です。
私は知っているからこそ何も違和感無く聞く言葉ですが、他の地域では使われないようです。

suni-ka-運動する時に履く靴の呼び方です、
Tennis shoes と Sneakers 日本ではどちらも簡単に意味が通じますね。





ソーダ炭酸飲料の呼び方です。
Soda と Popと Coke  これらの3つだそうです。日本ではCokeと聞けばコカコーラとペプシコーラを識別するブランド名というイメージが強いかもしれませんね。




蛍最後に、皆さんにはあまり馴染みがない「蛍」の呼び方です。
Fireflies と Lightening bugs この二つですが、聞いたことがない日本人でも何となく想像がつきますね。
Fire=火 Flies=ハエ の組み合わせ。 Light=明かり bugs=虫
言語を学ぶのは大変なことですが、面白いな、といつも興味を持ってみていると語彙が増えますね。
お互いに益々英語の勉強に励みたいですね。



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2021年07月24日

ビュッケブルグ歳時記 253

Hochwasserkatastrophe(洪水禍)

 先週、西ドイツの2地方を襲った ー 被害地を視察したメルケル首相が「我々の国語、ドイツ語では言い表せないような悲惨な超現実的な被害現場」と形容した ー 天災は日本にも報道されたと思います。

 秋の連邦選挙を控えて、Friday for Future が大きな課題となっているところへの水災で、原因から損害補償保険にいたるまで色々と取り沙汰されているこの頃なのですが、多くの国民は地球の温度が高くなっていることは身をもって経験していても、雨の降り方が違ってきているなどの専門的なことは知らないというのが現実の状況だと思えます。
 今回の想像を超える水害をきっかけに、天気予報を伝える形も、それを聞く市民の注意力もより綿密となることを願って、この国の新聞などに載っている事項を参考までにお知らせしてみます。日本の存在する国土は特殊で、天災に対する対策は日本の方がずっと発展しているとは思うのですが・・・。

 第一に、170名を越す死亡犠牲者を出した今回の天災に、一番先に出されたのは、災害の起こる前に適切な予報ができなかったのかという天気予報者への不満訴えでした。
 この訴えには、「地球温暖は例えば30年前に既に、ゆっくり降り続く雨より、一度にひどく降る洪水型の雨降りが多くなるとの予想があり、公表されていた。これは次のような物理的原因から出た答えである。気温が一度高くなるということは即ち空気がこれまでの受け入れより7%多い水蒸気を受け入れるということで、これは雨につながるということである。この状況が高所水流となって地方での洪水豪雨となったのである」との、科学者の答えが読めました。
 温暖化が集中豪雨を多くするなどの専門意見は、洪水の経験のある地域に住む人は別として、普通の市民は聞き逃している人が多かったと思われます。

 そして次には将来に備えての集落や町づくりについて、それに関わる水の処置についての改正案が目に入りました。スポンジにように集まる水を貯めて、例えば公園や駐車場を多く作ることで自然の街にする。これは夏の高温を凌ぎやすくする効果もある。そしてこの装置は水害が起こった場合には水の吐口となり、これが谷の堰堤につながり排水を容易にし、洪水から人家を守る。
 しかし河のほとりに、人が住む町ができるのは昔からの習慣で、そのため、雨が多く降った時の排水の機構を人間の住む集落が狭めていることも、水害を大きくする原因でもあるとして、町づくりの基礎、例えば小川のまわりの居住を制限または禁止し、排水可能を保つようにとの注意を促しています。
 そしてこれは、温暖化により気温が高くなる地球上での気温低下のための建築材の考慮、例えば金属やガラスの代わりに木材や日乾煉瓦を使用するようにとの注意意見に繋げられています。

 このように今回の水害は「地球の住人である人間が作ってしまった温暖化」がもたらした想像外の天災として国全体がショックを受け、対策に多くの人々が貢献していることも小さくても希望を持てることのようにも思われます。
 S. 大統領、M. 首相、次期首相候補者の州知事などの政治家だけではなく、軍隊、消防関係の従業員など、多くの人々が後片付けの手伝いや、その他の手伝いをしていることが中継されています。続いて示されるのが援助募金の番号です。そして事実上の、連邦と州からの最大の援助金400Million ユーロの即刻支払い約束がメルケル首相から出されました。総理の場を退いた8月に、再度の彼女の慰問訪問の約束とともに。


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2021年07月20日

【From America】「BOGOとは?」

アメリカのウインドゲイト緑です。

皆さんは「BOGO」という広告を見たことがありますか?
これは「Buy one get one free」または「Buy one get one 50% off」
などの意味で、一つを買えばもう一つはただになります。或いは一つを買えば二つ目は50%引きます、などの意味です。
在庫品を処分する為でしょうか? 或いは販売促進のためでしょうか? 
最初の「Buy one get one free」とはこの商品は半額ですよ、という意味ですが、50%引きで一つだけを買ってもらうより、この広告をすれば二つ買ってくれる、というメリットがあります。一つだけ買おうと来店した人に、お得になっていますから二つ買ってください、というメッセージですね。
720次の「Buy one get one 50% off」は、結局は二つとも75%の値段で買えますよ、というメッセージです。目的は同じことで、一つだけを買いに来たお客様に二つ買ってもらおうという狙いがあります。私は、化粧品やビタミン剤などをこの方法でお得に買っています、

この言葉を聞くときに思い出すのは、クリントン元大統領が選挙戦でこの言葉をもじって「僕に投票すればヒラリーがただで付いて来ますよ」という表現をしてアピールしていたことです。とてもアメリカ的な発想ですね。

この広告を見ても二つ目を買わない場合、一つだけを買うと定価、もしくはその店で設定した値段になってしまうので、つい「それならこの際に二つ買っておくか」という気分にさせます。
一方、野菜などには「二つで5ドル」などの表示があります。こちらは必ず二つ買わなければいけないわけではなく、一つ買う場合、きちんと半額の2ドル50セントにしてくれますから、その表示に惑わされて無理に二つ買う必要はありません。

販売促進には様々な方法がありますが、このBOGO方式は売り上げを延ばしたい売り手にも、賞味期限があるようなものではないから買っておこうかなと思う買い手にも有利な方式だと思います。


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2021年07月13日

【From America】「独立記念日のお祝い」

アメリカのウインドゲイト緑です。

日本はオリンピックの前で再び緊急事態宣言が出るようですが、アメリカは一足先にワクチン接種が進み、私の現在いるコネチカット州では5月19日を境にマスク着用の義務は無くなりました。レストランは開いていたものの制限があったのですがそれも解除され、バーもカウンターで飲むことが出来るようになり、勿論 お酒の提供もオッケーで元の生活に戻ったような気持ちになっています。

NY7.4.017月4日はアメリカの独立記念日でした。昨年は中止になった花火が戻ってきて、人々は集まってお祝いが出来るようになりました。独立記念日はとてもアメリカらしい祝日で暑い夏の時期 BBQをして花火でお祝いと言うのが定番です。

NY7.4.02NYマンハッタンでもボストンでも大きな花火のデイスプレーがありました。私はいつもTVで両方を見るのですが、今回はNYの花火がいつもより盛大に思えたのはコロナでお祝い事が無かった時間が長かったからでしょうか? 花火は火事の危険もあり水のある場所で行うのが普通です。今年も水の上にバージを浮かべて打ち上げ花火をセットしていましたが、マンハッタンのビルの上から花火が上がったのは圧巻でした。
Boston7.4.01ボストンではボストンポップスの演奏があり、恒例のチャイコフスキー1812オバチャーの演奏とアメリカ軍の大砲がシンクロナイズする場面はいつ見ても感激します。

アメリカでもデルタ型変異株が流行っているので、いつまでこんな自由が続くのかは分かりませんが、つかの間の自由を楽しんでいます。
Boston7.4.02日本はオリンピックを前にコロナ対策を厳しくしてもし過ぎることはないと思いますが、とにかく早くコロナが終息するのを願うのは世界中の祈りですね。


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2021年07月10日

ビュッケブルグ歳時記 252

政治はどこにでもついてまわる?!

 先回のブログでは、メルケル首相と同じ15年間の功績を持つサッカーの、連邦トレーナーの引退についてお知らせしましたが、あの、残念ながら負けてしまった対ハンガリー戦(これでヨギの引退はメルケル首相より一足先に先になってしまいましたが)の裏にはもう一つの陰があったのです。
 今回はその影について読んでいただければと思います。

 「スポーツはノンポリ(非政治的)という考えは残念ながら、間違った考えである。政治が入り込むことからスポーツの持つ魔術が損なわれてしまうのはないかという心配が大きくあるにもかかわらず、政治は表題の言うとおりスポーツ界でも、いつも一役買っている」というのが、今回のブログの内容です。

 ハンガリー対ドイツ戦はミュンヘンの競技場で行われたのですが、大会の前にドイツサッカー協会は、サッカーに関連してはいるが直接ではないある政治的事項で人々の注意を引くため、戦いのスタジオを虹色の照明で照らし出す許可をもらいたいと UEFA ( ヨーロッパサッカー協会)に依頼状を提出していたのですが、結果は ”不許可”になってしまったのです。

 ここで、二つのことの説明が必要です。
 一つは「虹色7色」についてですが、こちらでは40年前から「差別や、告白した人に対する偏見や、慣習や、憎悪」などに対する差別反対信条を持つことを示す色として使われる様になったとのことです。性的差別を無くすためのデモなどに使われる、いわゆるシンボル用色なのです。
 もう一つは、アンチ・デモクラシーのハンガリーでは現在、ゲイ、女子同性愛者、ビ・セクシュエル者、トランスジェンダーなどの人々の存在や権利は認められていないのです。

 この様な事情から、ドイツ側から性的差別をなくすための反対意見を示す用具として、競技場を虹色に照明する案が提出されていたのです。バイエルン州の州大臣S氏も、この案には賛成していたのですが、ハンガリー側の反対で実現には至らなかったのです。ただ、ドイツテイームのキャプテンでゴールキーパーのNeuerは、キャプテン表示の腕印にはこの虹色の布を使っていました。
 政治臭が強いからということで許可にならなかった虹色反抗を、個人的に使った良い意志表示に思えます。

 この虹色反抗から、この国のサーカー族の歴史も学びました。
 今は女性のファンも多く競技場訪問数も増大していますが、以前はサッカーは男性のもので、競技者だけではなく観覧者も男性たちのものだったということです。
したがって、つい最近までドイツでも前記のような性的特殊男性者の入り込む、というかサッカーマンが事実を打ち明ける余地はほとんど皆無で、したがってドイツのサッカー界ではこの種の男性の真相告白はつい最近1件あったと聞くだけです。
 世論調査ではこの虹色奨励には64%の国民が賛成しているということで、半分以上が寛容感を持っているということです。

 この他に、開始前のテイーム全員の国歌斉唱の時に起立せず、片膝を地面つけたままの姿勢、ーいわゆるひざまずくーで国歌を歌うという抗議の形も増えているのに気がつきます。これは2016年にサンフランシスコのフットボール大会で、ある黒人の選手が人種差別と警察暴力に対しての抗議をしたのが起源ということで、今回の E大会でも数回行われた抗議の形です。

 このように政治はどこにでもついてまわるモノのようですが、スポーツ界での影響度については楽観的のようです。
 次の大きな大会は、この夏の 「独裁者なしの東京オリムピックだ!」とあります。


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