2021年06月

2021年06月08日

【From America】「返礼の花水木」

アメリカのウインドゲイト緑です。

ハナミズキ01今 日本では、ハナミズキがあちこちで咲いている時期だと思います。日本の皆さんは写真やTVニュースなどで、アメリカ合衆国、ワシントンDCにあるポトマック川沿いに見事に咲く桜をご覧になったことがあると思います。そして、これが日本からアメリカへの贈り物の桜が長い年月を重ねて大きく育った結果だということはご存知だと思います。
しかし、その返礼としてハナミズキがアメリカから日本へ贈られたことはご存知でしょうか?

アメリカ人にとってハナミズキとは、日本人にとっての桜と同じくらいに想いがこもった木なのです。ハナミズキのストーリーはキリスト教にも関連していますし、アメリカ東海岸の地域では、庭にハナミズキを植えている人が本当に沢山います。アメリカ人にとってのハナミズキのお話はまた別の時にご紹介するとして、日本に贈られたハナミズキをたどってみようと思います。

残念ながら、返礼に贈られた60本のハナミズキはもうたった1本しか残っていないそうです。その場所は、東京都世田谷区深沢にある「都立園芸高校」内だそうです。アメリカでは桜が大きく根を広げて立派に育ちましたが、返礼のハナミズキは日本の土壌や気候が合わなかったのでしょうか? 何故か? 日本では枯れてしまったようです。実に残念なことですね。日本ではヤマボウシと呼ばれる品種のハナミズキがあちこちに植えられ、元気に育っているのを良く見かけます。また、日本の土地に合うように改良されてきたのか? アメリカ版ハナミズキも見かけますが、それがアメリカからのプレゼントの木の子孫でないことが少し残念ですね。

日本ハナミズキ日米の親善のシンボルである桜とハナミズキ。それぞれが贈られた場所で育ち、地元の人々の心を和ませてくれることでしょう。100年以上前のオリジナル返礼ハナミズキはたった一本ですが、その後、2000年には二回目のハナミズキが150本、アメリカから日本に贈られたそうです。また、2015年にはキャロライン・ケネデイ駐日米大使がいらしてハナミズキ100年祭が行われたという記事を読んで、日米の親善のシンボルは脈絡と続いていることを嬉しく思いました。


aokijuku at 02:00|この記事のみを表示コメント(0)
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