2021年06月

2021年06月29日

【From America】「アメリカのジビエ」

アメリカのウインドゲイト緑です。

日本で「ジビエ」として食されている動物の代表格は鹿でしょうか? ジビエという言葉は総称だそうで、狩猟によって捕獲された動物の種類も場所によってはイノシシとか熊なども含まれるようですが、一般的にジビエといえば鹿を思い出すでしょう。

エルク肉アメリカ、コネチカット州の肉屋さんにも、牛肉、豚肉、鶏肉、以外にELK(エルク)と書かれている肉を売っています。え? もしかしてトナカイ? と思われる方も多いと思います。サンタクロースがトナカイに乗ってプレゼントを持ってきてくれる、というのは子供のころからの夢のようなお話ですから、ちょっとトナカイを食べるのは、、、、と思うのは当然だと思います。

調べてみると、ムース、エルク、カリブー、トナカイなど大変似ているのですが、総じて皆、鹿の一種だそうです。北米には沢山生息しているので、肉屋さんで売っている肉を食べてしまっても、12月にサンタさんのソリを動かすトナカイが居なくなってしまう心配はないようです。

私は、メイン州に友人を訪ねた時に、地元のマクドナルドでハンバーガーを注文するときに牛肉かムースの肉を選べると聞いてびっくりしたことがありました。ここでしか食べられない!と思ってムース肉を選びましたが、味はさほど普通の牛肉と変わらなかったことを今でも覚えています。

「所変われば品変わる」皆さんもチャンスがあったら、ぜひ一度アメリカで鹿の肉を召し上がって見てくださいね。



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2021年06月26日

ビュッケブルグ歳時記 251

最後の一巡

 オリンピックを控えている今の日本では、サッカーのヨーロッパ大会はたいして興味の的にはならないと思いますが、サッカーが国技のこの国では仏、伊、英国などの国とともにこの大会は国中の興味をそそる大きな催しものです。特に今年はパンデミーでイヴエントが制限されていた直後の開催ですから尚更です。
 そして今回の大会はもう一つ、国民にとって他の年にない理由があるのです。今回のプログではその様子をお伝えしてみたいと思います。

 表題の「最後の一巡」の意味を説明すると、2006年から今年までの15年間をひと回りとして、その最後の年のことを意味しているのです。Angela Merkel と連邦トレーナーJoachim Loew(ブログ237で6:0で負けた対スペイン戦のことをお知らせしました。その時に書いた彼のニックネー ム ヨギを以下使わせていただきます) の二人が、それぞれこの国の政治とサッカーの先頭に立って、国民の生活の実際面と、精神面の機嫌を牛耳って(ここに当てはまる適当な言葉が思いつかないのですが・・・)きて、そして今年の秋に、ほとんど同じ時に、二人が公の舞台から引退することになったのです。
 この二人が国民に与えた功績に対する感謝の念が、この一節に多く入っているのです。

 2006年の夏にサッカー世界選手権を催したドイツで、国民は新しいメルケル首相がサッカーファンで、当時連邦トレーナーであったクリンツマンの助手であったヨギと一緒になって、ブラウスの袖をまくり上げて選手に応援を送る姿を見たことから、彼女への信頼感を大きくしたとも言われている様です。またサッカーが分度器の役目を果たして、新しい愛国心に富む自国の姿を世界に知らせる役目を果たしたとも言われている様です。このことは、当時ドイツ・テイームには二人の肌の色の濃い選手が加わっていたということに現れていると言われています。

 そして避難民洪水の時期には危機救助首相として成功したメルケル首相はドイツをEU 圏の中で確固とした地位を築いたとされています。

 この様な政治の中にあってサッカーも安定した年を持ち、2010年にはヨギの指揮のもとで Oezil(トルコ)、Boateng(ガーナ)、Khedira (チュネジア)などの外国人の選手を含むテイームで、2010年には南アフリカで行われたワールド・カップで3位という好成績を収めています。
 2014年のワールドカップにはメルケル首相は開会式に出席のためブラジルに飛び、アルゼンテインとの対戦の後に撮った選手たちとの交流写真は、ドイツのサッカーファンの首相と、連邦トレーナーヨギとのしっかりした共同性がドイツの若人たちの輝かしい未来の姿を描いているとして、名を馳せたということです。

 昨夜、9日の21時から、暫時大雨に見舞われたミュンヘン競技場で行われたハンガリーとの戦いにはとても興奮させられました。
 対フランスとの第一回戦は 1対0でフランスの勝利、二回目の対ポルトガル戦は、選手一同の動きがわたしの様な素人にも分かるほど、競争心に溢れた機敏な動きにあふれたもので、2:4でドイツの勝利。
 三回目の昨夜のハンガリー戦ではあっという間に1点を取られて、目が覚めたという様にドイツ選手の動きが敏捷になったのですが、点を入れるには時間がかかり過ぎたという感じでした。そしてまたハンガリーが得点。これでヨギの時代は終わったかと思われたのですが、終了の少し前に、ドイツの若い選手が1点を入れて、同点となり、準準準決勝の対英国戦に進めることになったのです。ヨギの引退が引き延ばされるわけです。

 この様に、あるスポーツ(家)と政治家との一巡りはある意味ではとるに足りないことかもしれませんが、国民が彼らの功績を讃える気持ちには、心が温まる感じがある様に思えます。ドイツチームが勝ち進んで、ヨギの任期が長引き、メルケル首相とほぼ同じ時に引退となることを望みつつ・・・


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2021年06月22日

【From America】「ケーキの自動販売機」

アメリカのウインドゲイト緑です。

ケーキ自販機02新型コロナウイルスの影響で、一時はひっそりとしていたラスベガスのカジノも、多くの人々にワクチン接種が行き渡り、再び活気を取り戻しています。そんな中で見つけたのがケーキの自動販売機です。

アメリカには日本には無い様々な自動販売機が置いてありますが、カジノの中で見つけたのはケーキの自動販売機で、そのカラフルな色にもびっくりです。虹色に重ねられたケーキは本当に食べられるのかしら? 紙で出来ているのではないかしら? 何だか文房具店? みたいな気分にもなります。そして、その販売機を見ていると、なんと買うお客さんがいるのです! 興味があるから一度やってみよう、ということかもしれませんが、コロナの影響で人の手を借りずに、無人で販売することが推奨されているからこその自動販売機かもしれませんね。

ケーキ自販機01果たしてお味のほうはいかがなのか? ちょっと気になりますね。
コロナの影響で、これからもどんどんユニークな自動販売機が登場しそうです。


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2021年06月15日

【From America】「ラスベガスではトライクが人気」

アメリカのウインドゲイト緑です。

皆さん、トライクという言葉を聞いたことがありますか?
二輪車のことをバイクといいますので、トライクとは三輪車という意味です。
日本語で三輪車というと子供が乗る二輪の自転車の車輪が三つになったものを思い浮かべると思いますが、こちらはれっきとしたエンジンを搭載した四輪の自動車が三輪になったものです。

トライク写真をみていただけば分かるように、かっこいい!!
そして、三輪車といえば、普通は前に一つのタイヤ。そして後ろのタイヤが二つ、という組み合わせを思い浮かべると思いますが、これはその反対で、前に車輪が二つある三輪車、なのです。

エンジンの音も物々しくて、皆が振り返ります。何しろかっこいい!
今 ラスベガスではこのトライクを良く見かけるようになりました。個人で購入する人も勿論いると思いますが、どうやらレンタルで旅行に来た時にお試しで乗る方が多いようで、道が分からず迷子にならないように先導者が乗ったトライクを先頭に何台ものトライクが「所狭し」と走っているのを見かけます。
これに乗ってラスベガスのストリップ、ラスベガス・ブルバードを走れば、皆が振り返ってちょっとして有名人気分になれます。

どうですか? 皆さんも一度トライしてみてはいかが?


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2021年06月12日

ビュッケブルグ歳時記 250

6月3日から緩和されたコロナ規定 

 この国では、約46%の国民の接種を終えて、感染度が下がってきた現状から決められていた厳しいLockdown規定が次のように緩められました。 

1. 人間間の遭遇機会・・・個人的な会は3家族からの10名までを許可される。
  14歳までの子供の場合と、誕生日会も10名の出席が許可される。

2. 飲食店・・・店外での飲食に限られれていたのが、店内でも可能となる。
  マスクの着用は着席まででよい。また、テスト結果の表示必要無し。

3. 屋外プール・・・パンデミー以前と同じ。何の制限無し。
 
4. 映画館、劇場・・・これらの訪問も可能となったが、席の制限間隔は緩和以前と変わりなく、チェス盤の様に座り、換気様式が整っている会場のみが許可される。

5. 学校・・・コロナ期間は、半数が教室で、半数はデジタル授業でなどの様々な規制があったが、3日からは以前と同じ様式に戻る。授業の間のマスク使用も必要なし。
  しかし教師、生徒ともに週に2回のテストを受けること。

6. バー及びクラブも開店許可・・・持ち主は決められた衛生装置をきちんと取りつけ、決められた来客数の50%だけを許可客とする。またネガテイブなテスト 証書を持つことが必要。

7. 個人的な祝賀事業・・・結婚式やその他の祝賀及び送別などの会も、100人までの制限で許可。結婚式と葬式は人数に制限無し。
  必要なのはネガテイブなテスト結果証書。

8, スポーツ・・・サッカーの様なテイーム・スポーツも30名までは許可される。
  運動場は衛生装置が整っていることと、観客数の度を越さないこと。

9. 博物館や、野外博物館・・・衛生装置が整っている所は会館しているので訪問可能。動物園も同じ。


 この様にパンデミーによって剥奪された個人の持つ自由の権利が、ほとんど市民に帰ってきたという状態なのですが、1事項、コロナ時代に行われた学校教育についてのこの国の処置が日本と違っていた様に思われますので、参考までにその様子をお伝えしておきます。この国ではコロナ期間の1年半、クラスの半数が学校で授業を受け、後の半数は家で機械のある家ではデジタルで授業を受ける分離通学授業方法が取られていたのです。
 教育はこの国では各州が高権を持つ制度なので少しややこしくなるかも知れませんがご了承下さい。

 わたしの住んでいるN. 州の学校、特にギムナジュウム(9年間の高等学校)や IGS (この形は小学校の5−6年を終えた子供たちが志望学校をすぐ決めずに、級友と卒業まで同じ学校に止まり、卒業の時に自分の意志によって進む大学や方向を決めるという学校方式)では、1年半の分離通学授業を、7月22日に始まる夏休みまで続ける方が望ましいと思われるが、規定であれは従うとして先週からマスク使用の必要もない、以前と同じ授業様式になっています。

 もう一つの例はベルリン市の例です。ベルリンは都市州で教育も独特の方式がある様です。
 コロナ緩和法と同時に首都州でも行われていた交換授業法を続けたい希望の学校に対して、反対派の2保護者が法に訴える方法を取った所、行政裁判所から少なくなった感染者の数やその他の理由で、この訴えが認められ、学校は即刻、以前の授業方式をとることになったということです。
 学校と保護者の判断採決を法に訴えるということは、日本にもあることなのでしょうか。  

 この様にこれでパンデミーが征服された様な感じですが、メルケル首相は、9月には現在すでに英国で広がっているDelta-Mutationがヨーロッパ大陸に広がる恐れがあるとの 心配を発表したというニュースも聞かれます。



aokijuku at 00:30|この記事のみを表示コメント(0)
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