2020年12月

2020年12月29日

【From America】「今年1年 有難うございました」

アメリカのウインドゲイト緑です。

暮れも押し詰まって来ましたが、今年1年 From Americaをお読みくださり、誠に有難うございました。

今年は本当に予期せぬコロナウイルスの蔓延で、世界中がすっかり生活を変えざるを得ない状態になりました。こんなことが起こるなんて、誰が想像出来たでしょうか? エッセンシャル・ワーカーといわれる医療に携わっている方々や、必要不可欠な職場で働く人々に心から感謝申し上げます。皆さんのお陰で私たちの毎日の生活が成り立っているのですから、幾ら御礼を言っても足りないくらいです。コロナウイルスはいつ、どこで、誰が感染してもおかしくない物ですから、私たちに出来るのは良く手を洗い、マスクをして、ソーシャル・デイスタンシングを守る、三密を避ける、それ以外にはないのでしょう。

アメリカでは、11月のサンクスギビングやクリスマスという大きなお祝い、家族や友人が集まる時期に、集まれないことが残念だという人が多かったのですが仕方がありませんね。私のアメリカ人の友人が9・11の後に言っていたことを思い出しました。9.11の場合はコロナウイルスとは違いますが、自分の家族や親しい友人が思いもかけない時に急に居なくなってしまうかもしれない、という恐怖には共通する点が多いと思います。アメリカでは、ハグをしたりキスをしたり、ということが挨拶で日常茶飯事に行われていました。でも、今はそれも出来なくなり、言葉で愛情を表すことが以前よりももっと重要になってきたと思います。
友人は、家族が出かける時、電話を切る時、必ず「I love you」と言うようにしている、と言います。また会える、と思っていても、また会える保障は無い。万一の時に、何故 愛していると言っておかなかったのか。愛していると伝えたかった。と後悔しないように、必ず言葉で伝えるようにしている、と言っていました。以前のノーマルは消え去り、Newノーマルの生活になっている現在ですが、コロナウイルスが蔓延していても、いなくても、大切な人に「愛している」ということをきちんと言葉で伝えることは、必要なのだと思います。皆さんも、ちょっと恥ずかしいかもしれませんが、言葉に出して言ってみましょう。きっとお互いに嬉しくなると思います。

I love NYどうぞ良いお年をお迎えください。来年もよろしくお願い致します。

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2020年12月26日

ビュッケブルグ歳時記 239

2020年

 Covit19, Homeoffice, Corona, Brexit Chaos, Desinfektion, Lockdown Light、Stay-home などが渦巻く年、2020年も終わろうとしています。

 「この国の通報機関は、今年は特にコロナの危機を報道しなければならなかった場合が多かったが、ワクチンも売り出されている今、それを振り返ると、来年我々を待っているのはここから抜け出す方法を考えなければならないということである。今年、ジャーナリスムで活躍していた人々に彼等の未来 ➖ パンデミーは終わったと報道されたとき ー に対する抱負や意見をインタービューした時のことを掲載する。それを読んだ読者がそれぞれの考えを作る助けとなることを願っての記事である」との注意書きがある新聞記事が目に入りましたのでお知らせしてみます。

 例1 46歳のイラン出身の女性ジャーナリストで、裏の社会に生きている人たちと話し合って、その情報を発表することで有名です。例えば避難民を収容しているMoria というギリシャの島での悲惨な火事事件や、こちらで”つむじまがりデモ” と呼ばれるマスク着装 反対デモをする人達などの意見を聞くことから、 皆が人の意見をよく聞き、裏にある情景を知ることは、それが支配する世間があることがわかる。世の中の多義性を知ることとか、情景の裏にあることを知ることは、それに対して敵意を持つことや人種差別主義を理解し、そこからこれらを廃止しようとの精神が養われると考えるのを元に報道を行っている」というのが彼女の報道精神だということです。

 例2 コロナヴィールス発表以来、TV での毎日の報告は、ハンブルグにあるRobert-Koch-Instituts (1843生の細菌学者で、1905年に結節病とコレラの療法でノーベル賞受賞)の館長である、獣医であり流行病専門家のW. 氏です。
コロナが蔓延して、感染者が多くなった時には彼の報告に不満が寄せられ、公的
な場所への一人歩きが禁止された時期もあったのですが、彼はドイツ国民の持つ一致団結精神と、病魔に対する抵抗精神と知識を確信していると言って、来年のコロナ退治には希望が多いと、どちらかと言えば楽観的見方が強いようです。

 例3 は、Igor Levit というロシア生まれのユダヤ人で(ドイツ移住)、彼はピアニストであり、Aktivist であり、知性派でもある33歳の男性です。
 2020年はベートーヴェンの年ともされ、彼の弾く、全ピアノソナタは今年最高のクラシック全集だとされています。それと同時に、12月の初めにはA29が建設されることに反対する人々の支援のために騒音が止まない森の中でコンサートを行い、このことが例えば Freidays for Future や Greenpeace の今後の活動に役に立つと思うことからの支援だと、Aktivist としての行動も怠らない政治運動家なのです。彼が強調しているのは、あるグループの人間を、下の階級の人間だと区別する人間がいる社会は最低だと言っています。そしてこの国もこのドミナンツ文明国(優勢文化)であるとして、自分はこれに抵抗する行動をしているのだと言っています。

 年の終わりに当たって、未来を思うのは希望の繋がりのような気がしたので取り上げてみました。一読者としてわたしが気づいたのは、来年だけではなく、これからの地球住民の目標は、もしかしたら「共生」とか「共存」ということかもしれないと思ったことです。
 共生を辞書で引いてみたのですが、(マメと根瘤バクテリアのように)二種の違った生物が一緒にすむこと とあります。
 例1と3の方達の目的は社会を平等にしようということで、今の世界は人種をはじめ、経済、環境、能力、など全てに差別があるので軋轢が多いのなら、共生することで差を小さくすれば平和になるように思われるのです。
 ドイツに住んでいるとこの国の多様さに驚かされることが多いのです。わたしの住んでいる小都市でも、道ゆく人だけではなく住民も肌の違った人の多いことに慣れてしまいました。
 いずれかの日に、地球上の陸には国の区別がなくなり、様々な人たちが様々な様子で平和な生活を営むということは望めないことなのでしょうか・・・

 皆様、良いお年をお迎えください。
 わたしのプログを読んでくださる方々に心からの御礼を!


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2020年12月22日

【From America】「サンタクロース」

アメリカのウインドゲイト緑です。

皆さんは何歳になるまでサンタクロースの存在を信じていましたか? 良い子にしていたらサンタさんがご褒美にプレゼントをくれると信じてやまない子供たちは毎日クリスマスを楽しみにしています。サンタさんにお手紙を書く、という習慣も定着していて、アメリカの郵便局には「サンタさんへの手紙」を入れる箱まで用意されています。郵便局の人がノースポールに居るサンタさんまで(切手も貼らないで)貴方の手紙を届けてくれる、ということになっています。
クリスマスツリーさて、その沢山届くサンタさんへの手紙はどうするのでしょうか?
それぞれのご家庭では、パパやママが子供の願いを良く知っていますから、思い通りのプレゼントが届くように手配して、「サンタさんが来た」と子供を喜ばせるのです。しかし、恵まれない子供達には、その声がサンタさんに上手く届かないこともあります。そんな時、郵便局には善意ある無名の人が、誰にということなくおもちゃを寄付する箱も用意されています。今年はコロナの影響で、いつもとは違うクリスマスになりますが、アメリカの郵便局って素敵な場所ですね。子供にはロマンを与えてくれ、大人には善意のプレゼントを寄付する場所を与えてくれる、そんな場所です。来年はいつもの郵便局が戻ってきますように祈るばかりです。


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2020年12月15日

【From America】「ベツレヘムから届いたカード」

アメリカのウインドゲイト緑です。

今回もまたクリスマス・カードの話題です。クリスマス・カードが外国から届くのはとても嬉しいものですね。年賀状交換のように一年に一度クリスマス・カードの交換だけでつながっている友人もいて、あの方、どうしているかしら? あら、お元気なのね。良かったわ。と胸が撫で下ろしたり、家族の写真のカードをいただき、みんなの元気な顔を見たり、お子さんやお孫さんが生まれて家族が増えたことが分かったり、なんとも心温まる瞬間でもあります。

ベツレヘムクリスマスとはキリスト教のイエス・キリストの生誕を祝う祝日ですから、そのカードがどこから来たのか? ということで、またひとつ驚きや喜びが増えることもあると思います。私が現在いるアメリカのコネチカット州には「ベツレヘム」という地名の町があります。貴方が受け取ったカードが「ベツレヘム」の消印だったら、なんと嬉しいことでしょう! イエス・キリストはベツレヘムの馬小屋で産まれたのですから、特別な地名です。このベツレヘムという小さな町の郵便局は、一年に一度 とても忙しくなると言われています。近隣の人たちがわざわざベツレヘムの郵便局までクリスマス・カードを持参して投函。是非ともベツレヘムという消印が欲しいために行う、ちょっと粋な計らいのためです。実は私もその一人で、以前、消印欲しさにわざわざベツレヘムまで車を走らせてカードを投函しました。カードの中には「ぜひ消印を見てください」と書き添えましたが、消印の意味をわかってくれたかどうかは定かではありません。

アメリカ人は日本人に比べると大雑把で細かいことにはこだわらないと思われているようですが、実はクリスマスにはこんな粋な計らいや細かい気遣いが色々あるのです。


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2020年12月12日

ビュッケブルグ歳時記 238

やった!!!

 12月3日発売の、ある週刊誌の表題です。
 これは感染者の数が鰻登りのコロナSarsーCoVー 2に対する予防注射液を、歴史的速さで作り上げた人達への称賛のこもった賛辞なのです。
 医者や、看護婦、生物学者、心理学者その他諸々の学部の人たちの努力の結果で出来上がったワクチンのようですが、効果が95%とされる商品化された注射液の発見者は、ドイツのマインツ市にある、1500人の研究者を擁する Biontech 社で、癌治療と種痘を主に研究目的としていたトルコ人夫婦と、これを商品化した
アメリカの、年間売上高が45 Milliarden という世界最大の薬品コンツエルンであるPfirzer社が、今のところ賛辞を受ける主な立役者のようです。
 12月の初めに英国が緊急許可をとって輸入を始めたので、日本でも報道されているとは思いますが、この地でのコロナ予防注射発明の情景をお知らせしてみたいと思います。

 ワクチン発見者としての前記のトルコ人ご夫婦は、両者とも60年代に両親(一人の父親は医者、もう一人は自動車工場勤務者)に伴って子供の頃に来独した人たちで、医学の勉強もこの地で行った経歴ということです。
  90年代に知り合ったトルコ人夫婦の出会いは、夫であるU. S 氏は、分子医学と免疫療法の勉学を終え、婦であるOe. T 氏は医学部を終え、 Biontech 社の癌研究所で癌に対する種痘治療の研究に乗り出したところだったそうです。その頃の夫妻についての評判は「優れた頭脳を持つ働き蜂」だったということです。
 その後、Oe T 女氏は会社の経営に関わり、U. S. 氏は大学の研究所に残って、免疫細胞は癌細胞を殺すことができるかの研究を続けていたところ、今年の1月、まだパンデミーがドイツに蔓延っていない時にもかかわらず、自分の研究がコロナヴィールスに対するワクチンの役目を果たすことを察知し、2020年にはワクチンとしての生産力をつけることを目的にしていたという、驚くべき千里眼を持っていたということになると発表されました。

 それで、ワクチン生産の許可が正式に降りた場合にはBiontech 社はドイツ1の会社になるわけで、めまいがするのではないかとの質問には ”ノー”という返事があり、めまいがするのは癌の治療に改革が起こった時に来る新しい治療法が、会社の価値を高めることになるだろうという答えがあったということです。これは、この夫婦だけではなく他の研究者も mRNA- Technologieに基本を置いて、ワクチン作りの研究を進めたということです。どちらにせよ、近い将来に癌治療法に新しい方法が発見され、この病気との戦いが和らげられるのかもしれないと思うと、明るい光が差し込むように思えます。

 1月に研究をワクチン向けに切り替え、3月にはワクチン商品化のための資金繰り会社として、米國の Pfirzer 社 との契約成立、4月にはドイツ国内で、18歳から55歳までの人を対象とする臨床テストが始まり、95%の効用と大きな副作用は無しとの良い成果が発表され、2020年の終わりには100Millionen 、2021年には1,3 Milliarden の Dosen の生産が可能ということで、第一の購入が前記の英国というのが、今日までの経過ということです。

 日本は2021年の前半に120 Millionen Dosen, EU 委任会との契約は200 Millionen Dosen, ドイツとは40 Millionen Dosen の予約がなされているということです。

 今回取り上げたワクチンについては、例えば、Dosen という単位がどれほどの大きさがなど、分からない事が多いのですが、感染率が高まるばかりのコロナ退治にはワクチン発明が残された政策で、人間の学者が成し遂げたと知り、ブログに書いてみました。

 一つ、残念だったことは、今夏にわたしも一病院に居たのですが、そこの医師先生方が「コロナワクチンは日本かドイツが発明するヨ」と、わたしの国籍を知ると必ず断定していたのです。日本の医学を尊敬しているドイツの医学界を思い出します。


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