2020年08月
2020年08月08日
ビュッケブルグ歳時記 232
今年の休暇
この国の人たちの休暇に対する考え方は全く徹底していて、多くの人は夏の休暇のために1年間働いているような感じがあります。毎月、きちんと休暇用の費用を貯金して、ほとんどの人が夏が来ると太陽と海のある亜熱帯地、例えばフランスの海岸、スペインの地中海沿岸、イタリアやギリシャの海に浮かぶ島々、滞在費の安いトルコの海辺などで2−3週間、休暇を過ごすのです。
この長年にわたる休暇の習慣が今年はコロナパンデミーのため狂ってしまったのですが、休暇希望者側と受け入れ側の運営経済を考える必要からか、コロナ規制が緩和されると同時に格安の航空機関も飛ぶようになり、多くの人が南の方向、とくに地中海に浮かぶマヨルカ島やトルコ海岸へ出かける人々が多いことがTVで報道されると、休暇にゆく人の良識を疑いたくなります。これらの地方がコロナフリーというわけではないからです。特にマヨルカ島はドイツと英国人の好む休暇地で、この二つの国の人がそれぞれに集まって、毎夜、馬鹿騒ぎをするバラマンと呼ばれる地区があり、今年もコロナ警戒が出されているにもかかわらずアルコールの消費が大きいパーテイ騒ぎが続き、あまりの騒ぎに当地の担当者からの警告と該当国の呼びかけで、この地域のバーや飲食店が閉店を強いられたと報道されました。このような障害があっても休暇に行く人たちが居ることに、休暇欲求が深く住みついていることがうかがえると思います。
このような休暇に対する考えが今年は変わってきているとの報道も多くあります。43%の市民は夏の休暇を中止とする。その中の25%が他の形の休暇を考え中ということで、その多くが外国に飛ぶことよりも、国内の良い所、風光明美な所を再訪問するなど、それぞれが特徴のある案を練っているようなので、例をお知らせしてみます。
*ミュンヘンに住むカーロとハネスのコロナ前の計画はバルカン地方訪問だったのですが、急遽変更。「バルカンの代わりにバルコニエン滞在」と変えたということです。ここにはある冗談があるのです。ドイツ語では良く国の名前に ・・・ニエンとnien がつくことが多いのです。例えばブルガリエンとかアルバニエンとかクロアテイエンというふうに。そこから自宅のバルコン(バルコニー)にnien を付けてバルコニエンとして、あたかも外国の名のような呼び方をして結局は自宅滞在を意味するというわけなのです。そして近くに住む両人の両親を訪問し、数日を彼らと共に過ごすという家族訪問休暇を計画中。
*レアと彼女の母親の旅はベルリンとバルト海を繋ぐ湖海岸で、水、水、自然界、それに続くのは又の湖というもので、彼女たちは泳いだり、カヌー漕ぎをしたりと体力養成の健康休暇となった。
*クラウスは毎朝早起きをして、望遠鏡を持って近くの公園に急ぎます。何が目的かと言えば、最近になって街に戻ってきた鳥を観察し、彼らの歌声を聞くためです。近くの農作地では殺虫剤が多く巻かれるため、昆虫がいなくなったことが原因で野鳥が街に戻ってきて、姿とさえずり声が多くなったからです。
このブログを書いている途中に、コロナの第2流行を防ぐためのテスト命令が出ました。
1 8月8日の土曜から危険性のある地域からの帰国者は全員コロナテストを受けること。
2 ドイツのほとんどの空港にテスト場がある。
3 出国の地でもできるが48時間以内のものであること。
4 この事例に反した者には罰金を科す。
5 危険性のある地域とは130の国を指す。その中でも特に注意されるのはエジプト、
トルコ、スペイン、ベルギーの諸国。
この指令でコロナ第2波が防げることを切に願いつつ・・・
この国の人たちの休暇に対する考え方は全く徹底していて、多くの人は夏の休暇のために1年間働いているような感じがあります。毎月、きちんと休暇用の費用を貯金して、ほとんどの人が夏が来ると太陽と海のある亜熱帯地、例えばフランスの海岸、スペインの地中海沿岸、イタリアやギリシャの海に浮かぶ島々、滞在費の安いトルコの海辺などで2−3週間、休暇を過ごすのです。
この長年にわたる休暇の習慣が今年はコロナパンデミーのため狂ってしまったのですが、休暇希望者側と受け入れ側の運営経済を考える必要からか、コロナ規制が緩和されると同時に格安の航空機関も飛ぶようになり、多くの人が南の方向、とくに地中海に浮かぶマヨルカ島やトルコ海岸へ出かける人々が多いことがTVで報道されると、休暇にゆく人の良識を疑いたくなります。これらの地方がコロナフリーというわけではないからです。特にマヨルカ島はドイツと英国人の好む休暇地で、この二つの国の人がそれぞれに集まって、毎夜、馬鹿騒ぎをするバラマンと呼ばれる地区があり、今年もコロナ警戒が出されているにもかかわらずアルコールの消費が大きいパーテイ騒ぎが続き、あまりの騒ぎに当地の担当者からの警告と該当国の呼びかけで、この地域のバーや飲食店が閉店を強いられたと報道されました。このような障害があっても休暇に行く人たちが居ることに、休暇欲求が深く住みついていることがうかがえると思います。
このような休暇に対する考えが今年は変わってきているとの報道も多くあります。43%の市民は夏の休暇を中止とする。その中の25%が他の形の休暇を考え中ということで、その多くが外国に飛ぶことよりも、国内の良い所、風光明美な所を再訪問するなど、それぞれが特徴のある案を練っているようなので、例をお知らせしてみます。
*ミュンヘンに住むカーロとハネスのコロナ前の計画はバルカン地方訪問だったのですが、急遽変更。「バルカンの代わりにバルコニエン滞在」と変えたということです。ここにはある冗談があるのです。ドイツ語では良く国の名前に ・・・ニエンとnien がつくことが多いのです。例えばブルガリエンとかアルバニエンとかクロアテイエンというふうに。そこから自宅のバルコン(バルコニー)にnien を付けてバルコニエンとして、あたかも外国の名のような呼び方をして結局は自宅滞在を意味するというわけなのです。そして近くに住む両人の両親を訪問し、数日を彼らと共に過ごすという家族訪問休暇を計画中。
*レアと彼女の母親の旅はベルリンとバルト海を繋ぐ湖海岸で、水、水、自然界、それに続くのは又の湖というもので、彼女たちは泳いだり、カヌー漕ぎをしたりと体力養成の健康休暇となった。
*クラウスは毎朝早起きをして、望遠鏡を持って近くの公園に急ぎます。何が目的かと言えば、最近になって街に戻ってきた鳥を観察し、彼らの歌声を聞くためです。近くの農作地では殺虫剤が多く巻かれるため、昆虫がいなくなったことが原因で野鳥が街に戻ってきて、姿とさえずり声が多くなったからです。
このブログを書いている途中に、コロナの第2流行を防ぐためのテスト命令が出ました。
1 8月8日の土曜から危険性のある地域からの帰国者は全員コロナテストを受けること。
2 ドイツのほとんどの空港にテスト場がある。
3 出国の地でもできるが48時間以内のものであること。
4 この事例に反した者には罰金を科す。
5 危険性のある地域とは130の国を指す。その中でも特に注意されるのはエジプト、
トルコ、スペイン、ベルギーの諸国。
この指令でコロナ第2波が防げることを切に願いつつ・・・
2020年08月04日
【From America】「パテイオ・ダイニング」
アメリカのウインドゲイト緑です。
アメリカのコネチカット州では、少しずつビジネスが再開されています。中でもレストランは今までテイクアウトのみだったのが、パテイオ・ダイニング(屋外飲食)が許されるようになり、次には屋内でも少人数でという制限の元、飲食が許されるようになりました。
アメリカ東海岸のコネチカット州は、日本で言えば北海道のような気候で梅雨がありません。青い空、木々の緑、湿度の少ない爽やかな風、そして夜は午後9時ごろまで明るい、となれば パテイオ・ダイニングにぴったりです。新型コロナの制限がなかったとしても、屋外での飲食を楽しむには最適な時期です。
今までずっと自宅で過ごしていた人たちが、やっと出かけられるようになり、嬉しくてたまらない様子が手に取るように分かります。
しかし、秋から冬になれば寒さが厳しく、雪も降りますから、どうしても屋内飲食にせざるを得ません。今の一時をむさぼるように楽しんでいますが、果たして冬になったらどうするのか? ということをビジネス・オーナーもお客様達も懸念しているようです。勇み足でビジネスを再開してしまったフロリダでは、屋内のバーをオープンしたものの、陽性の数が増えて再び閉鎖した例もあります。とにかく油断は禁物ですね。
アメリカのコネチカット州では、少しずつビジネスが再開されています。中でもレストランは今までテイクアウトのみだったのが、パテイオ・ダイニング(屋外飲食)が許されるようになり、次には屋内でも少人数でという制限の元、飲食が許されるようになりました。
アメリカ東海岸のコネチカット州は、日本で言えば北海道のような気候で梅雨がありません。青い空、木々の緑、湿度の少ない爽やかな風、そして夜は午後9時ごろまで明るい、となれば パテイオ・ダイニングにぴったりです。新型コロナの制限がなかったとしても、屋外での飲食を楽しむには最適な時期です。
今までずっと自宅で過ごしていた人たちが、やっと出かけられるようになり、嬉しくてたまらない様子が手に取るように分かります。
しかし、秋から冬になれば寒さが厳しく、雪も降りますから、どうしても屋内飲食にせざるを得ません。今の一時をむさぼるように楽しんでいますが、果たして冬になったらどうするのか? ということをビジネス・オーナーもお客様達も懸念しているようです。勇み足でビジネスを再開してしまったフロリダでは、屋内のバーをオープンしたものの、陽性の数が増えて再び閉鎖した例もあります。とにかく油断は禁物ですね。