2019年02月

2019年02月28日

ブログ19-9

女性科学者米沢富美子博士に学ぶ

女性で初めて日本物理学会の会長を務めた慶応大名誉教授の米沢富美子さんが心不全で1月中旬なくなりました。

京都大で湯川博士の最後のお弟子さんときいております。彼女のご主人が京大卒で小生在籍の山一證券の国際部におりました。社宅も同じ大久保で数年ご一緒しました。
彼かNYにいるとき、パーティーがあると彼も優秀でしたが彼より奥様が有名で人も彼女目当てに集まったときいております。

2012年に私の履歴書を書かれましたがなかで印象的なのは、論文も研究もなにを書いたら良いかそれが決まれば80%出来たようなものだと断言していました。

ずうっと後で彼女に講演頼みましたが、忙しいからかご返事いただきませんでした。


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2019年02月26日

【From America】「アメリカの平均寿命」

アメリカのウインドゲイト緑です。

寿命01日本は世界的に有名な長寿国です。では、アメリカはどうなのでしょうか?

アメリカの平均寿命は日本に比べれば低いのですが、それが更に低くなってしまった、というTVニュースの報道がありました。2016年には78.7歳が2017年には78.6歳になり、今も下がってきているということです。

寿命02では、その原因は何なのでしょうか?
それは、防げるようなことが原因だということが分かりました。
ひとつの理由は「薬の摂取過剰」これは、普通の病気の時の薬という意味ではなく、最近大いに問題になっている痛み止めの薬の乱用です。手術の後に痛み止めを貰ったが、それが習慣性になってしまい、止められなくなってどんどん量が増えてしまった、というような 最初は罪のないことで始まったにも関わらず、抜け出せなくなるという負のスパイラルに陥ってしまうのでしょう。量が増えて致死量を上回ってしまった結果の死。何とか防げるのではないか? と残念です。

そして、もう一つの理由は「自殺」です。アメリカ人はとても陽気で楽天的な国民のように見えると思いますが、自殺が思ったより多いのは、ちょっとびっくりなさった方も多いのではないでしょうか? 

医学の進歩で人間の寿命は延びているにも関わらず、こんな理由で平均寿命が下がってしまうのは実に残念です。


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2019年02月23日

ビュッケブルグ歳時記 197

注目するべきでは・・・

 先週開かれたミュンヘン安全保障会議では、アメリカが、1987年に米・ロ間に締結された中距離核戦力全廃条約を破約するとの意向を示したことから、この条約破棄は米ソ間だけではなく欧米間の安全も危ぶまれることになると、常に親米的であったメルケル首相も歯に衣を着せないテキストの演説をしたと報道されました。そして話題はこれまでおざなりになっていたこの国の軍備におよび、莫大な再軍備費が必要と昨夜の政治討論会で討論されていました。
 新年早々に、世界は又戦争に向けて歩んでいるのかと思わされ、人間と戦争は断絶出来ないものなのかと心配になるとき、希望となるのが今回のテーマなのです。


 1月は新年の希求として日本の素晴らしい若い人達のことを書きましたが、この例の輪を拡げたようなことが世界で起こっていることをお伝えしたいのです。 

 最初にフランスでの生徒デモについてお知らせしましたが、ドイツでも1月末の金曜日に、ベルリンで、数千人による最初の生徒デモが行われたのです。「気候変遷に対する、より真摯な政治対策を」がモットーでした。
 既述のとおりこの国では、1973年に決められた規律により、デモ参加のための授業放棄は許可されないのですが、同時に規律書には生徒に社会人としての教育をすることも教育の目的であるとも謳ってあるのです。ですからこの項目下で、今回の金曜日デモの授業サボリはうやむやにされたわけです。が、学期終わりの成績表には不許可授業放棄をしたとしてマークされるということです。
 「未来について学べといわれても、もしかしたら地球の未来は無いかもしれないのだから、無くならないように僕たちが今、努力しなくてはならない」「今の大人の人達が、健康な地球を次の世代の僕たちに継続するという義務観をよく考えていないのなら、子どもの僕たちが授業をサボってはいけないということも義務と考えなくてもよいのではないか」などが,参加者のデモ参加動機でした。
 そして新聞の解説では「なにかを信念を持って断行する勇気には、いつもなにがしかの支払いがついてまわる。これも教育の一つの目的、人生訓話を学ぶことでもあろう」とありました。


 次にドイツのメデイアを騒がせたのが、同じ地球温暖化に対する抗議意見を持って、ダヴォスで行われていた世界経済会議を訪れたスウェーデン人の16歳のグレタさんです。ダヴォスでは国際金融フォンズ会長のラガード女史に面接、直々に抗議をしたのです。
 「気候変化危機は人間皆が作り出したものだと云われているが、そうなると誰の責任かがわからなくなる。しかし実業家や公のことに決断を下す人達の中には、お金に換えられないような貴重なモノを犠牲にすることによって、天文学的数字の財産を作っている人達も居ると思うのです。今この地で行われている会議がそのような人達のためではないことを願います」との意見を公表したのです。
 報道から、彼女が10歳の時、授業で聞いた温暖化に刺激を受け、抗議を徐々に大きくし、自国のパーラメント前での生徒デモにまでにした行動が「金曜の地球救助生徒デモ」の起こりだと知りました。


 また、1年前に米国パークランドで17人の犠牲者を出した銃撃悲劇の後、18歳のダヴィットさんは自国の銃法をもっと厳格にとの運動を今も続けていることも報道されています。


 世界中で起こっているこのような若い人達の心意気を知って、それに注目を注ぐとき、初頭に書いた人間と戦争の不滅関係に少し揺らぎがくるような感じになるのです。このような若い人達の努力が戦争零世界の基礎になるかもしれないという思いからです。
 国を造るのは、変えるのは教育であるとよく耳にするのですが、ほんとうだと再認識させられます。


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2019年02月21日

ブログ19-8

ダンスで処分
高野連批判について

日本サッカー協会元会長川淵が高知商業高校の野球部員、がダンスの有料発表会に出演し処分が検討されている問題で、日本高野連を強く批判しました。

野球部員の商業的利用を禁止した日本学生野球憲章に抵触するとした、判断にたいし川淵は高野連は旧態依然たる体質を変えないと。野球以外の活動に自由に参加できるということをなんでやらないのかと持論をのべた。

昨年12月ダンス同好会が500円の入場料を取って開催した発表会にユニホーム姿で出演。
高野連は参加は問題ないが有料だったことが商業的利用にあたる。野球部長の謹慎処分が相当と上申しました。川淵は500円取ったぐらいで制裁する権利があるのかと。

さて皆さんどう思いますか?


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2019年02月19日

【From America】「疲れている医師」

アメリカのウインドゲイト緑です。

Dr. 01仕事をしている人は勤務時間が9時から5時、月曜から金曜というのが一般的ですが、業界によっては勤務時間が異なることも多くあります。例えば、エアーラインのパイロットに代表される交通機関にお勤めの人。お医者さんでも開業医は勤務時間が決まっているでしょうが、病院に勤務する医師には「夜勤」もあり、救急病棟に勤務する医師などは仮眠する暇さえもないこともあるようです。

日本で「過労死」という言葉が出来て、アメリカでもこの言葉をそのまま使うようになったと聞きました。TVのニュースで「お医者さんは疲れている」と題して、お医者さんの自殺率が職業別にみると一番高い、ということを報道していました。お医者さんは人の命を助ける立場にいるのにも関わらず、お医者さん自身が疲れ果てて、苦しんでいるというのです。

Dr.03お医者さんも人間です。良い仕事するには休養も睡眠も必要です。でも、病気は待ってくれません。想定外の時に病気は発症し、お医者さんの助けが必要になるのです。これは誰にもコントロールは出来ません。そして、何故か夜中とか週末に問題が起こるような気がするのは私だけでしょうか?
人の命を預かる医療に携わる人達の過労は、仕事に影響が出るとちょっとした間違いが患者の命を左右するような重大なミスにも発展しかねません。何とかならないものか?と思いますが、良い答えは見つからないものでしょうか?

話は少し横道にそれますが、最近、日本で次々に起こったパイロットの飲酒問題。飲酒の量には問題ありだと思いますが、時差で眠れない。翌日のフライトの為には何とか眠らなければいけない。そんな時にホテルの部屋でちょっと一口だけお酒の力を借りて眠ろうとするパイロットの気持ちも分かるような気がします。私も日米の往復をすると1週間位は時差ボケが治らず、現地時間の夜に眠れない辛さを経験しています。私はお酒が飲めない体質なのでこの方法は駄目ですが、何とかしたい! という気持ちも分かります。勿論、その飲酒がフライトのある翌日まで引きずるような飲み方は論外ですが。

それぞれの職場には周囲の人には分からない様々な問題があるのだと思います。
ストレスによる自殺は、どんな分野の仕事場にいても起こると思いますが、医師という職業の自殺率の高さにはちょっと驚きました。


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