2017年06月

2017年06月27日

【From America】「ラスベガスの湿度は2%」

噴水アメリカのウインドゲイト緑です。
日本列島は梅雨に入り、傘を持ち歩いて出掛ける毎日ではないかと思います。
日本の梅雨、そして蒸し暑い夏の湿度はかなり高いでしょう。

ところが、私の住んでいるラスベガスは特に夏には湿度が低くなります。(冬より夏のほうが湿度が低いのです)低いと言っても、爽やかだなあ、と感じる程度のものではなく、「オーブンに顔を突っ込んだような」温度の高さと湿度の低さが混ざった感じです。今年は6月からとても暑い日が続き、華氏116〜117度が1週間以上続く異常気象です。予報では華氏120度(摂氏48.9度)になるかもしれない、と言っています。

さて、気温は勿論ですが、湿度の低さに日本の皆さんは驚くと思います。先日、ついに「湿度2%」を記録したとTVのニュースで知りました。経験の無い方には、どう説明したらよいでしょうか? 息を吸った途端に、肺の中までカラカラになる感じとでも言いましょうか? 実に乾燥しています。ラスベガスで有名なカジノホテルのベラージオの噴水ショー、他にも様々なラスベガスの観光地では噴水、滝、波のあるプールなど水を使ったアトラクションが沢山あります。以前に人から「ラスベガスのプールの水は一日で75%の水が蒸発してしまうので、毎日水を足さないといけない」と聞いて、耳を疑いました。しかし、今回の気温約120度(摂氏48.9度)と湿度2%を実感して、やはりあの言葉は本当だったのかもしれない、と納得している次第です。

「過ぎたるは及ばざるがごとし」の言葉通り、日本の蒸し暑い夏は不快ですが、逆にカラカラで高温というのも やはり不快に感じるものです。何事も中庸が良いのですが、四季があるのですから いつも春や秋のような気候ばかりを願っても無理なことなのでしょう。上手に暑さ対策をして、これから本番になる夏に備えて健康を維持していきましょうね。


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2017年06月24日

ビュッケブルグ歳時記 157

民主主義にまつわり・・・Documenta(ドキュメンタ)


 先回は年月とともに政治づいているソングコンテストをご紹介しましたが、今回はこれも政治が濃厚に息ずいている美術関係のイヴェントをご紹介したいと思います。
 

 標題の「ドキュメンタ」と名ずけられる展示会は、5年毎に100日間、地図で見るとドイツ国の真ん中に位置するカッセル市で催される、グローバルな前衛現代美術展示会です。
 この展示会の発祥は1955年に、ある美術教授が、ナチス時代には発表を許されなかった芸術作品を改めて社会に展覧することを目的としてカッセル市で始めたもので、現在はカッセル市とヘッセン州が主催者となっています。そして展示される作品の内容は文字通り時代を反映するテーマが自由に息づくアバンギャルド作品が多く、そのため屋内だけではなく、青空の下にも作品が展示されるのです。1922年に新築されたドキュメンタ・ホールだけではなく、市の公園や広場に、ある市民層の目には不可解で奇妙だと印象を与えるような作品が展示されるのです。
ですから、100日間に約百万人と予想される観覧者の殆どが1日中の予定で、リュックサックを背負い、市内を歩き回って美術芸術作品観賞を楽しむのです。
 今回は160人の芸術家が出品しているそうです。
 14回目の今年は「協力」を考え、4月ー7月の100日間、ギリシャのアテネ市で、同じ展示会が開かれたということを書き添えておきます。
 

 開会日にはギリシャとドイツ両国の大統領が出席し、独大統領は開会の辞で、
政治的展覧会であると明言し、「真相と欺瞞が格闘している現世」を映し出す展示会だと表明したそうです。文化大臣も、揺れている今の世界に狼狽しながらも、そのような社会を揺さぶり鼓舞していることがわかる展示会であるとして、社会的にも政治的にも有意義なイヴェントとしています。
 開会日の記者会見では、シリアからの避難民である一バイオリストの演奏があったということです。ここにもドキュメンタの政治性が見えます。


 このようにドイツだけでなく、ヨーロッパでは音楽、美術など芸術にまで政治が入り込んでいると感じるのです。こちらの人達にとって政治は特別なものではなく、生活の中にある「必然的なもの」となっているという感じです。そこから
自分たちの社会を、生活を少しでも良くしようということに、こちらの人は無意識になっているほど、積極的だと言えると思うのです。
 日本ではこれほど政治が市民の興味を引いていないように感じます。その理由をわたしなりに考えてみた結果は、大部分の市民の生活水準がとても高いので、現在の生活に満足している国民が多いことから、政治に対する感心が薄いのではないかという思いにたどり着きます。日本は衣、食、住のどれも非常に高い水準にあります。充分な食事もとれない貧困層の子ども達や、老年困窮問題なども耳に入るのですが、満足しきっている中級階層の国民の多数の影に隠れて彼らの声は薄くなっているように思えます。
 このように、国民の政治興味が薄くても高水準の国勢になると思うと、市民の政治への積極性は重要ではないのかとの疑問も出て来るのですが・・・
 民主主義には「平等」が謳われています。高低の差を出来るだけ少なくする社会を作るためにはやはり、庶民の積極性が必要なのではないかとも思うのです。

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2017年06月20日

【From America】「バースデー・プレゼント」

バースデーギフトアメリカのウインドゲイト緑です。

誕生日を祝う習慣は世界中共通のことでしょう。日本でもプレゼントを上げる、バースデー・ケーキにキャンドルをともして願いを込めてキャンドルを吹いて消す、という祝い方は諸外国と同じでしょう。

先日、イギリス人の友人から聞いた話をご紹介したいと思います。
孫娘が生まれて1歳の誕生日を迎えることになりました。息子夫婦から頼まれたことは二つの事でした。「この子が18歳になった時に読むように手紙を書いてあげて欲しい」「メモリーギフトとして18歳になった時に開けるプレゼントを考えて欲しい」これらの二つは箱に入れて、18歳になるまで開けずに取っておく、というものでした。いわゆるタイムカプセルのように、今入れるけれど、その子が18歳になってから手元に届く手紙でありプレゼントである、ということです。どんなに記憶が良い人でも1歳の時のバースデーを覚えているという人は先ず居ないでしょう。オモチャを上げたり、可愛い洋服を上げても、大きくなったら写真で見るくらいで本人の記憶には残りません。それが18歳になった時に自分の1歳のバースデーに祖父母がどんな想いでいたのかを伝えるという素敵なプランです。

実はこれに似たような話をマレーシア人の友人から聞いたことがありました。
孫娘が生まれた時から、毎年真珠を一粒ずつプレゼントして、その子が18歳になった時に18個の真珠(足りない場合は数を足して)真珠のネックレスを作ってあげる、というプランでした。勿論、金銭的にはいつでも真珠のネックレスを買ってあげることが出来る裕福な家庭でしたが、その毎年その子のために一粒ずつプレゼントする、その子の成長を楽しみに毎年贈る、という物です。

アメリカでは大学の学費がとても高いので、孫が生まれたらその時から大学の学費貯金を始めるということがとても盛んに行われています。これも18歳になった時に、そのお金で学費を気にせず勉学に励んでください、という祖父母の想いが込められています。

日本では、20歳の成人式に孫娘に振袖をプレゼントする祖父母の気持ちがこれに似ているのかも知れないと思いました。最近は、振袖もレンタルで写真を撮って終わりになる形も多いそうですが、それでも祖父母の孫娘の成長を喜ぶことに対する気持ちに変わりはありませんね。

国によって形は違いますが、孫娘に対する愛情がひしひしと伝わる誕生日の祝い方だと思いました。

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2017年06月16日

フィギアスケート

今一見シーズンオフにみえますが、明日の飛躍を夢見る人たちにとって7月7,8,9長野の野辺山に、全国から約50人集まり特訓がはじまります。

3月に予選が有り、指導者も海外からきて本格的な指導が始まります。

宿泊費用、指導料は国が持つてくれます。ノービスBが小3から小4,ノービスAが小5〜中1です。
このクラスの層の厚さはロシアにつぎます。ノービス制度の一号が荒川選手です。
学年制度は世界共通で7月に一年上にあがります。

いつ生まれたか7月をさかえに運命がかわります。


aokijuku at 22:37|この記事のみを表示コメント(0)

2017年06月13日

【From America】「ATMは携帯電話で」

ATM 犯罪02アメリカのウインドゲイト緑です。

銀行でのお金の入出金はATMのお蔭で、時間外や週末でも自由に出来るようになり、便利になりましたね。しかし、便利の影でATMの機械による犯罪も多くなってきています。カードを落とした、盗まれた、暗証番号を盗まれた、無人のATMで強盗にあったなどなど種類は多彩ですが、アメリカでは一年間で550%もATM関連の犯罪率が増加したそうですから、これはかなりの数字です。

そこで、その改善方法として携帯電話でATMの機械を動かす方法です。物理的なATMカードはなくなり、携帯電話のアプリにATM機能が付きます。ATMの機械に近づき、携帯電話をかざします。暗証番号も数字の桁数を増やしてなかなか盗まれないような工夫がなされています。

ATM 犯罪01若い人達は「携帯電話が無くては生きていかれない」というほど、携帯電話を使いこなしていますから、便利になった、と感じることでしょう。しかし、携帯電話が苦手なお年寄りには、この進化はちょっと高度で使いこなせないかもしれない、という懸念が残ります。
更には、ATMの機械で犯罪を犯してきた犯人達は、また別の方法でこの携帯電話ATMカード方法を欺く方法を手に入れるような気がします。

こちらが進化すればあちらも進化する、という正に「いたちごっこ」の繰り返しのような気がしますが、しばらくはこの携帯電話ATMに慣れることに苦労する消費者が増えそうな気がしました。


aokijuku at 00:00|この記事のみを表示コメント(0)
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