2016年07月
2016年07月05日
【From America】「子供の治療に一役」

癌は不治の病から「治る病気」になりましたが、それでも多くの人が癌との苦しい戦いを余儀なくされています。中でも多くの人の心を痛めるのが小児癌ですね。
病院の中で抗がん剤治療をしている患者さんたちは、薬のバッグから腕にチューブをつないでいますから、移動は容易ではありません。気分が悪ければベッドに横たわるしかないでしょう。気分が良くて、ちょっと移動したいと思えば、
点滴のバッグをつるした車輪の付いたものを自分の手で押して、或いは車椅子に乗って病院の中を移動するのがやっとではないでしょうか。
大人であれば事情を理解しているでしょうが、自分の病気や治療についてよく理解が出来ないような小さい子供たちにとって、辛く退屈な時間でしょう。
自分の孫を癌で亡くしたおじいちゃんが、良いアイデアを思いつきました。写真にあるような庭で使うワゴンを自分で改造して点滴の機械を取り付けました。
これに乗ってあちこちを移動することが出来る子供たちは大喜び。少しでも子供たちに動き回る自由と楽しみを与えたい、というおじいちゃんの愛情が一杯詰まった乗り物です。このおじいちゃんの祈りが神様に届いたのでしょうか?
もう一人の孫は、がん治療のお蔭で元気になったそうです。
今のところ、おじいちゃんが自費でワゴンを改造して病院に寄付をしているそうですが、病院が車椅子と同じようにこの子供用ワゴンも用意してくれるようになると良いですね。
皆が早く元気になるようにお祈りしています。